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裸体は水槽の中で快楽にくねる

2015.03.31.Tue.21:00
がちゃり、と音を立てて部屋の扉が開かれる。外側に開いた扉の向こうに現れたのは、口元を緩ませたスーツの男とその部下達で。スーツの男は革靴を鳴らしながら部屋の中央へと歩み寄り、置かれていた透明な強化ガラスの水槽の中をしゃがんで覗き込むと微笑みを見せながら言った。

「おはよう、刑事さん。昨夜と違って、随分と良い表情になってくれたね」

ガラス越しに見える男の笑顔に、自分を罠にかけて捕らえた悪人の笑顔に対し、刑事の男は普段であれば怒りの言葉の一つでもぶつけていただろう。
だが、今はそれを出来ない。金属のリングを開いた口に噛ませ、ゴム栓で口に蓋をする枷で言葉を口呼吸と一緒に封じられているというのも理由の一つだが、最大の理由は別の場所にある。
その理由は、憔悴。捕らわれの刑事は一晩をかけて衣服を脱がされた裸体に甘く無慈悲な苦しみを施され、昨夜持っていた反抗はもちろん、怒りさえも覚える余裕が無くなる程に心と身体を憔悴させられてしまっていた。

「うー…う、ぅっ…」

塞がれた口で弱々しく呻き、刑事は水槽の中で裸体をよじる。その度に刑事の手首を背中で縛り、足を折り畳んだまま伸ばせないよう太股と足首を短く括っている縄が軋み、刑事の股間に結ばれた縄は、粘ついた淫液を滴らせながら手足とは少し違った音色で軋んだ。
淫液で濡れている下着のように結ばれた股間の縄は、刑事のペニスを睾丸から搾り出して絞め付け、その上アナルに押し込まれた男根を模したバイブが抜けないようしっかりと固定してしまっている。
恥ずかしい肉壷を掻き回す醜悪なイボを持ったバイブから逃れようと刑事は水槽の中でもがき、暴れたがその動きは結果として刑事の憔悴を早める効果しか無く、刑事は入れられた水槽の中で窮屈な体勢を強いられた裸体を惨めにくねらせ、全身を縄で絞め付けられながらアナルのみでの絶頂を眠る事も許されずに一人きりで行わされた。

「うぅ…! お、ぅ」

昨夜は悪人を睨んでいた目ですがる視線を向け、許しを求める刑事。
縄を解いてバイブを抜いて欲しい。自身の汗と精液の香りが底に溜まったこの水槽から出して、新鮮な空気を吸わせて欲しい。それを駄目だと言うのなら、せめて口枷を外して口での呼吸をさせて欲しい。ありとあらゆる願望を込めて向けられる刑事の視線に悪人は愉しそうに笑い、右手を上げて部下に合図を出した。
あらかじめ持ってこさせていた三脚付きのビデオカメラ四台を、逃げ場の無い水槽内の刑事の前後左右に設置させる合図を。

「うぅ!? あ、おぉぅ!」

自分が苦悶する表情を前から、裸体が縄を鳴らしながらくねる様子を左右から、バイブをくわえ込んだアナルと勃起したまま萎えられないペニスを後ろから映す位置に設置されるカメラに怯え、刑事は顔を水槽の底に擦り付けながら左右に振って悪人に懇願する。
しかし、そんな懇願を受けて慈悲を与える程悪人は優しさを持ち合わせておらず、怯える刑事の姿を眺めていた悪人は愉しそうな声音で宣告する。

「そんなに怯えなくても大丈夫だよ、刑事さん。どうせ撮った映像をお仲間さんが見る頃には、刑事さんはそんな事気にしなくて良い肉便器になってるからさ」
「っ…!」

何に絶望したらいいのか分からなくなるくらいの非情な宣告をされた刑事は表情を強張らせるが、カメラを回され、自らの痴態が映像として残されていくごとに快楽に抗う心を消し去っていき、やがて絶望から逃れる為か進んで快楽を受け入れ悪人達の目の前で絶頂を悦ぶ淫乱へと変わっていく。
そうして一人の刑事が縛られた裸体を水槽の中でくねらせ、快楽に溺れていく様子は四台のカメラによって様々な方向から余すところ無く撮影され、数日後、かつての仲間の元へ一枚のDVDとして送り付けられるのだった。




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