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縛られた男は箱に押し込まれて連れ去られる

2015.03.11.Wed.21:00
都内に建つビルの一室で、何人もの男達が動き回っている。
ある男は部屋にあった家具を運び出し、ある男は棚にあったファイルをダンボールに詰めて運び出すその光景は、ただの引っ越にしか見えはしないだろう。
だが、そんな何気無い作業の風景は部屋全体で見れば異様な物だ。何故なら動き回る男達の中心、部屋の中央には裸体に縄を打たれた一人の男がいるというのに男達は部屋の中央で縄の拘束を解こうともがいているその男を助けようともせず、淡々と物を運び続けているからだ。

「んんっ! ん…うぅぅ!」

硬く丸めた布を口内に押し込められ、その布を吐き出せないようにと別の布を噛まされた男は、二重の猿轡ごしにくぐもった声を上げながら自由を奪う縄を解こうとして床の上でのた打ち回っている。
埃でざらつく床に肌を打ち付ける度に、情けの無い音が立つ。だが男はそれを気にせず、逃れたい一心でなりふり構わずにもがき、暴れる。
けれど、男の必死のもがきは一向に実を結ぶ気配を見せない。衣類を全て取り上げられた身体に這わされた荒縄の拘束は暴れる男の行動を変わらずに制限し続け、男は手首を背中で拘束された状態から、足を窮屈に畳んで上半身と結合された状態から抜け出せない。
必死になって逃げようとしているのに、身体は足を伸ばす事はおろか左半身を下にしたまま寝返りを打つ事さえもままならない状況で、男は猿轡で言葉を封じられた口から意味の無い唸り声を上げて無様に床の上で身悶える事しか出来ない。
作業を終えた男達が薄気味の悪い、悪意しか感じ取れない笑みを浮かべて近付いてきても縛られた男は距離も取れず、数人がかりで身体を持ち上げられてダンボールに押し込まれても、男は決して聞き入れられない抗議の唸りを上げるしかなかった。

「うーっ! む、ぐうぅぅ!!」

寝かされたダンボールの中から男達を睨み付け、強く唸る男。そんな気丈な様子を見ていた男達は、全員が愉しそうな表情をして、口々に言った。

「こんな状況なのにそんな元気でいられるなんて、さすがだね、捜査員さん」
「だな。おかげで、新しいアジトに着いてから捜査員さんを尋問するのが、今から愉しみで仕方が無いよ」
「きっと良い声で鳴いて、最後まで情報を吐くまいと抵抗してくれるんだろうね…」
「む、ぐぅっ…!?」

男達の言葉の端々に滲む背筋の凍るニュアンスに、捜査員と呼ばれた男は得体の知れない危機感を覚える。その理由の分からない危機感に身を強張らせ、猿轡を噛み締める捜査員の姿に男達はくすりと笑い、捜査員を入れたダンボールの蓋を閉じ始めた。

「じゃあ、また後で出してあげるから」
「出してあげるのは、愉しい愉しい尋問をする部屋でだけどね…」
「む、うぅぅ! ふ、ぐっ…!」

少しずつ閉じていく蓋の向こうにいる男達に、捜査員は切羽詰った声音で制止をするが、無情にも蓋は閉じられてしまい、暗闇の中にいる捜査員の耳には蓋を開かないよう固定するガムテープの音が聞こえ始めた。

「ん、んー…っ!」

これから自分がどうなるのか、何をされるのか見当が付かない恐怖に怯えながらも手足を拘束する縄を軋ませ、未だ諦めずに逃走を試みる捜査員はまだ知らない。
男達の施す甘く容赦の無い性尋問によって自分が獣のように喘ぎ鳴かされ、捜査員としての誇りだけでなく雄としての誇りまでをも粉々に打ち砕かれる、無慈悲な未来を。




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