FC2ブログ

堕ちた竜は狐に悦楽を求める

2015.03.10.Tue.21:00
ガチャリ、と扉を開く音が部屋に響く。すると、部屋にいた竜人の男は白布の目隠しで塞がれた状態で顔を扉の方に向け、数時間振りに部屋に訪れた自分以外の存在に向かって、棒の枷を施された口から必死に助けを求める唸り声を発した。

「うぅ…む、うぅぅ…!」

目を覆う布の下からは苦悶によって分泌された涙を、枷で言葉を封じられた口からは弱々しい声と唾液を零しながら、竜の男は見えない相手に呼び掛ける。著しく低いと知りつつも、その相手が自分を助けてくれる意思を持った者である事を信じて、哀願する。
だが、そんな淡い希望は部屋に訪れた存在の右手が竜の目隠しを毟り取った瞬間に跡形も無く叩きのめされた。何故なら、視界が戻った竜の眼前にあったのは、竜の裸体に拘束と甘い責め苦を与え、数時間放置した張本人である狐の男の笑顔だったからだ。

「竜さん、ただいま。俺がいない間、たっぷりと愉しんでくれたかい?」
「あうぅ…ふ、うっ!」

のんびりとした口調で尋ねる狐の男に、竜は強い唸り声で返事をする。その語気の強さは怒りによる強さではなく、甘い責め苦からの解放を望む懇願での強さだ。

「くくくっ…ろくに動かせもしないのに一生懸命に腰を振って、竜さんはよっぽどイかせて欲しいんだなぁ」
「んっ、んんんっ!」

もう、それで良い。屈辱的な事実を否定する余力さえも奪われる程に追い詰められた竜の男は狐の言葉に首肯を返し、背にした壁に磔にされた裸体をくねらせて腰を突き出し、根元に嵌められたリング状の淫具の弱い振動で生殺しの悦楽を与えられ続けたペニスを狐に向かって主張した。
振動で生まれる悦楽で勃起したまま萎えられず、しかしその振動が弱過ぎるゆえに絶頂さえも許されずに嬲られた竜のペニスから発せられる射精への渇望は、誇り高い竜の男の理性を完全に溶かしていた。
もはや狐への怒りも忘れ、手足を壁にX字で縫い付けている金具や、足の間にある尻尾を壁に縫い付けている金具を外して欲しいという普通の欲求さえも浮かばず、竜は緑の鱗が背に生えた裸体を壁際で惨めに痙攣させながら快楽のみを狐に求める。

「そんなにイきたいなら、嫌ってくらいにイかせてやるよ。正直におねだりしたご褒美だ」

優しい声音でまるで親切をするかのように言い、狐の男は外した目隠しを床に捨てながら右手をゆっくりと下ろし、竜の左足に固定していたペニスを責めている淫具のリモコンへと近付けていく。

「んっ、んうぅーっ……!」

もうすぐ始まる、イきたくてもイけない焦らし責めとは真逆の、イってもイっても終わらない連続絶頂の責め。けれど、甘い刺激の波に悶え狂わされるその責めを淫欲に囚われた竜は怖がるどころかむしろ期待し、狐の指がリモコンのダイヤルを時計回りに動かすその時を、心臓を悦びで高鳴らせつつ今か今かと待ち、堕ちた竜が目を輝かせて悦楽を待つ様子を見た狐は尖った口でにやりと笑い、竜をいたぶる興奮を覚えながら小さく舌なめずりをしていた。




↓よろしければ、応援クリックお願いします↓

小説(BL) ブログランキングへ

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL短編小説へ
にほんブログ村
blogramで人気ブログを分析


B L ♂ U N I O N






















関連記事
スポンサーサイト
[PR]

コメント

管理者のみに表示