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主を求めて青年の肉体は熱く火照る

2014.11.15.Sat.21:00
「あ…んぁぁ…ご主人、様ぁ…」

キングサイズのベッドの上で、青年は近くにいない主を呼びながら甘い鳴き声を上げ、その鳴き声と重なって、粘付いた水音と機械の駆動音が部屋に響いていた。
様々な音が聞こえる部屋。しかし、室内にいるのは青年一人だけだ。
青年が愛しさを込めた蕩けた声音で呼んでいる主は、部屋のどこにもいない。それどころか、仕事で出かけていて邸宅の敷地にすらいない。
その事実に対し湧き上がる、どうしようも無い寂しさ。そして、主を想う度に勝手に熱くなっていく調教を施された肉体の疼き。
それらを誤魔化す為、青年は下半身の衣服を脱ぎ去った姿となり、自らの手で疼く尻穴を慰めていた。

「んぅ…おひり、ぶるぶるしてる…」

足を大きく開いた仰向けの恰好のままで呟き、青年は自分の尻穴を見つめる。自ら押し込んだ極太のバイブを美味しそうにくわえ込み、絶え間無く収縮して快楽にむしゃぶりつくはしたない尻穴を。
腸内をみちみちに埋め尽くされたまま掻き回される悦びに、青年の表情はいやらしく砕け、性器は硬く勃起し、先端から淫猥な蜜を垂れ流している。
だが、青年の心は物足りなさを覚えている。どんなに気持ち良くても、身体が悦びの反応を見せても、無機質な淫具の刺激では主がくれる刺激には到底及ばない。

「ひ、あぁぁんっ! ごひゅじん、ひゃま…ご主人、さ、まぁ!」

渇く身体を満足させようとして、青年は一生懸命に主を呼び、バイブを右手で掴んで尻穴を擦り上げる。
そんな事をしても、余計に渇くだけだというのに。

「あ、あぁ…足り、にゃい。んぅ、ご主人様、が良いのぉ…!」

主を求め、物足りなさを感じつつ自慰に耽る青年の鳴き声は、主が仕事を終え部屋に戻ってくる時までずっと発せられ続けていた。



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