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淫らな気体で刑事は堕とされる

2014.10.03.Fri.21:00
四畳半程の小さな部屋。窓が無く、周りを防音の施された分厚い金属の壁に覆われた部屋に、その男は捕らわれていた。

「んぅ…む、ふっ」

首から下を覆う黒のスーツを着せられた身体をくねらせ、男は逃れようともがく。だが、男の手足を大の字にさせ、立ったままどこにも移動出来ないよう幾つもの器具で固定している台は捉えた身体を決して逃さず、男はその切羽詰まった様子とは裏腹に、スーツを台に擦り付ける事くらいしか出来ない。
背にした台に自由を奪われ、男は手も足も使えず、目を塞ぐ革の目隠しを外す事も言葉を奪う口枷を外す事も出来ない。

完全に行動のほとんどを制限された男が、唯一使えるのは耳。その男の耳に、声が聞こえた。部屋に設置されたスピーカーを通した声が。

「刑事さん、気分はどうだい?」
「う…!」

聞こえた声に、刑事と呼ばれた男は顔をしかめた。
憎しみと、怒りと、小さな恐怖が混ざった表情を目隠しの下でする刑事を男は部屋のカメラごしに眺めて笑い、粘付いた口調で言った。

「そっちがどこまでこっちの情報を掴んでいるか、話してくれる気になったかな?」
「ん、うぅ!」

問いかけに対し、刑事は顔を左右に振って否定を示した。
誇りと、卑劣な者に屈しないという意思を込めて行われる否定。それを見て男は、愉しそうに微笑み。

「そうか…じゃあ、もう話してくれなくていいよ」
「んっ!?」

驚きの反応を見せる刑事に構わず、右手の人差し指でボタンを押した。
そのボタンは刑事を拘束し、捕らえた部屋に発情を促す媚薬入りのガスを流し込む物で、部屋に満ち始めた甘い香りとシュー、というガスが送り込まれる音に、刑事は半狂乱で身悶える。

「そんなに怖がらなくて大丈夫だよ、刑事さん。ただ、刑事さんにも俺達の商品になってもらうだけさ…」

男の組織について調べていた刑事は、その言葉にはっとして、カタカタと怯え出す。

「元刑事の肉奴隷なんて、高く売れそうだよね。刑事さんもそう思うだろう?」

男の残酷な発言を聞きながら刑事は絶望に打ちひしがれ、自分を壊す媚薬のガスを、逃げる事は叶わずにたっぷりと吸入させられるのだった。





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