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無慈悲な機械にスパイは崩壊させられる

2014.09.26.Fri.21:00
一本道の廊下に、カツカツと靴音が響く。その靴音の主は、白衣を着た黒髪の青年で。青年は道の突き当たりにある部屋の前で足をとめた。

「さて…スパイさんは良い子にしてるかな?」

心底愉しそうな声色を浮かべ、口元を黒く微笑ませ、青年は操作盤を指で弄り部屋の扉を開いた。
青年が所属する研究所に忍び込み、情報を盗み出そうとしていた同じ年頃のスパイに、甘く残忍な仕置きを加えている部屋の扉を。

「やぁ、スパイさん。元気かい?」
「ん…っ」

白衣の青年は、にっこりと笑ったままスパイの近くに立ち、悠然と見下ろしながら尋ねる。
元気か? なんて答えの分かり切った皮肉しかこもっていない質問を浴びせられたスパイ。だが、その皮肉に対する怒りも、もはやスパイには感じる事が出来ない。それ程に、心も身体も憔悴し切ってしまっている。

「うー…んぅー…」

必死に叫ぶでもなく、激しい感情をぶつけるでもなく、ただただ涙を零して呻き声を上げるスパイの口からは、言葉を奪う黒のギャグボールごしに飲み込む力を失った唾液が溢れ、その唾液が自身の身体や床を汚していく様子をスパイは焦点の合わなくなった瞳で虚ろに見つめる。

「大人しくなったねぇ。最初は逃げようとして一生懸命にこの機械を揺らしてたのに」

あまりに反応の薄いスパイにつまらなさを覚え、青年は右手を機械に、スパイを拘束して責め苦を施している機械に触れさせた。

「んぅ…っ」

青年の右手を、スパイが目で追う。そして、改めて状況を。自分の手足が機械に飲み込まれている異常な拘束を実感する。
任務に失敗し、捕らわれたスパイは下着も何もかもを奪い取られた裸体にされ、数人がかりで無慈悲な機械へと固定された。
具体的には、スパイの左右に伸ばされた手足の二の腕から先、太股から先を柔らかな薄いピンクのクッションでがっちりと包み込んだまま動かせなくさせて自由を奪い。更には宙に浮いたような状態のスパイの無防備な尻穴を、下から突き出した極太の張型で緩やかにピストンする。そんな快楽の拷問を与える無慈悲な機械へと、スパイは決して逃れられないように固定されてしまったのだ。

「ふぅ、んふ…っ」

ずちゅ、ずちゅ、と一定のリズムで繰り返される自身の尻穴がほじくられる音をどこか遠くに聞き、スパイは青年に観察されている事など考える余裕も無く喘いで身をくねらせる。
満足に声も出せず、満足に身悶える事も出来ず、たった一人きりの部屋で射精も迎えられない緩慢な尻穴の悦楽に苦しめられたスパイの心は、跡形も無く叩きのめされている。
反抗心も、羞恥心も、許しを求める気持ちもわずかな思考能力も失われ、憐れなスパイは全身をピクピクと震わせて感じるのみ。
それは、ひどく無様で淫らな光景ではあったが、青年の望む物とは違っていて、青年はあからさまにため息を吐くと右手で機械の小さな収納扉。スパイの左足が固定されている近くの収納扉を開き、中に入っていた器具を取り出した。

「つまんない反応を見せたお仕置きだよ。僕はもっともっと、スパイさんが惨めに壊れてるところを見たかったんだからね」
「ん、ふっ」

勝手な言葉をかけ、青年はスパイの身体に取り出した器具を、マッサージ機のパッドのような器具を装着させていく。
硬く尖った乳首の周り、脇腹、太股、尻、そして苦しげに先走りを分泌させている性器の幹にまで貼り付けられていくパッド。通常の思考回路であれば嫌でもより激しい責めを連想させる器具達。
けれど、蕩け切ったスパイの頭は器具の意味も、その恐怖も分からずに次々とパッドが取り付けられる度に刺激で細かく痙攣し、尻穴をゆっくりと掻き混ぜる張型を絞め付ける。

「今度は…僕をがっかりさせないでよ?」

冷酷に笑い、青年は器具を付けたばかりの右手で機械のダイヤルを回した。

「お、ぅっ? む、うぅっ!?」

パッドから流れる微弱な電流にうろたえ、ビクビクと跳ね、非情な青年の思い通りにスパイは激しい痴態を晒し始める。
先程まで行われていたもどかしい快楽の地獄とは真逆の、達しても達してもまた次の絶頂を強要される快楽の地獄で獣のように鳴き始めたスパイを青年は嬉しそうに見つめるが、スパイ本人はその視線に気付く事も出来ないままに鳴き喘ぎ。
自身がスパイであった事も忘れ、快楽以外の事柄を考えられなくなる崩壊の時まで、休み無い射精に悶え狂うのだった。





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