FC2ブログ

緩い刺激で男は身をよじる

2014.09.30.Tue.21:00
外を夜の暗闇が包む時間帯。日本屋敷の庭にある蔵の中。
小さな窓から差し込む弱々しい月明かりに照らされた空間で、裸体の男が甘い責め苦に身をくねらせていた。

「ん、むっ…ふ、うぅっ」

苦しげに呻き声を上げている男の口は、口内に押し込まれた布と、歯を割って噛まされた布と、更にその上に重ねられた鼻と口を覆う布の三重の猿轡によって塞がれている。
その状態では、言葉以前に呼吸すらまともに出来ず、男は常に荒く、しかし細い呼吸を強制されていた。

息苦しさと声を出せない屈辱を与えてくる猿轡を外したいと思っても、今の男には叶わない。当然だ。男の手首は今、蔵の天井から下がった二つの手枷を巻き付けられ、腕を左右の斜め上に引き延ばしたまま下ろせないよう鎖で繋がれてしまっているのだから。

「ん、ぅっ! ふぅぅ…!」

声を上げ、男はどうにかして枷から逃れようと裸体をくねらせるが、頑丈な枷はびくともせず、ただ息苦しさが増すばかり。
手は自由にならず、猿轡もむしり取れず、男は自分を嬲る存在の視線からも、その存在が取り付けた淫具達からも裸体を守る事は出来ない。

「おーおー、逃げようと必死だね、スパイさん。スパイさんが悶える度に、玩具を付けてあげた乳首とおチンチンが揺れているよ?」
「うぅーっ…」

少し離れた位置で観察をしていた男に意地悪く指摘され、拘束されたスパイは羞恥に襲われて眉根を寄せ、悔しげに自分の身体を見下ろした。
視線の先にあるのは、自分を捕らえた男に取り付けられた淫具。左右の乳首を挟む振動機能のあるクリップと、性器の先端にテープで貼り付けられたピンク色のローター。捕らわれの身となったスパイはそれらの淫具に乳首と性器を弱い刺激で長時間いたぶられ、絶頂も許されないまま生殺しの悦楽に責められていた。

射精したくても、快楽は足りず、体内には気が狂いそうな程の熱ともどかしさが溜まる。しかし、その熱を散らそうと身悶えると今度は呼吸が乱れて息苦しさに襲われる。
じっとしていても、暴れても苦しくて、声を奪われた口では惨めに懇願をする事も不可能で。スパイはどうにかして許しを得ようと、涙で濡れた瞳を男へと向けていた。

「ふふ…イきたい?」
「んっ、んぅ!」

尋ねられ、スパイは正直に首を縦に動かした。その切羽詰まったスパイの反応に男は嬉しそうに微笑み。
無慈悲に、残酷な宣言をした。

「良い返事をしてくれたご褒美に、イかせてあげるよ。明日の朝になったら…ね」
「んぐっ!?」

信じられない。信じたくない。明日の朝までこのもどかしい感覚を与えられ続けるなんて。
そう考えて現実から逃げても、じわじわと湧き上がる恐怖と絶望は拭えない。

「ふぅっ、む、うぅぅーんっ…」

哀しげな唸り声を発しながら、身をよじりながら、足をガクガクと震わせながら。スパイは拘束された裸体を男に嬲られ、まだまだ遠い朝の訪れを早くも切望するのだった。





↓よろしければ、応援クリックお願いします↓

小説(BL) ブログランキングへ

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL短編小説へ
にほんブログ村
blogramで人気ブログを分析


B L ♂ U N I O N
↓こちらもよろしければ応援クリックお願いします↓






















関連記事
スポンサーサイト
[PR]

コメント

管理者のみに表示