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青年スパイは水槽の中で甘く苦しめられる

2014.08.18.Mon.21:00
160万HITリクエスト!
この作品はねこさんのリクエストを元にして書かせていただきました。リクエスト、ありがとうございました!


真紅の絨毯が敷かれた廊下を、屋敷の主である背広を着た男が歩いている。その口元に、愉しげな…暗い笑みを浮かべて。

「さて…スパイ君はちゃんと良い子にしてたかな?」

目的地の扉の前で男は小さく呟き、笑みをより濃く深くして扉を開いた。

「んぐっ! あ、おうぅーっ…!」

途端、部屋の中にいた存在、捕らわれたスパイは男に助けを求めて唸り声を上げる。赤いギャグボールを噛まされ、手足をきつく縄で拘束された体育座りの姿勢の肉体を、閉じ込められた水槽の中で力無くよじりながら。
男の会社に潜入し、正体を暴かれて捕獲された憐れな青年スパイは衣服を全て剥ぎ取られた裸体にされ、手首を背中に回した状態で縛り上げられ、二の腕を胸部に結ぶ縄と手首の縄を結合されてしまった。その上、足も左右の足首を一まとめにするよう、膝を一まとめにするよう縄で括られ、ギャグボールによって言葉での抵抗も許されないままに男が用意した鍵付きの水槽、無慈悲な薬品が注がれた水槽に、その身を放り込まれてしまった。

「首から下を媚薬に浸されて、とってもいやらしい表情になってるね。情報を盗もうとした愚かなスパイ君にお似合いの、惨めな表情だ」
「う、ぐぅぅ…!」

のんびりとした口調で言う男に、青年スパイは苛立ちを感じる気力も無い。絶え間無く襲い来る疼きの波で発狂しないよう耐えるので精いっぱいだからだ。
身体のどこもかしこも、熱く火照って仕方ない。けれど、手で慰める事は出来ず、身悶えて火照りを散らそうにも肉体はほんの少し動いただけであっさり絶頂してしまう程に敏感になっていて、無様に身悶える事も出来ない。
何をしても、何もしなくても発情の渦に苛まれる八方ふさがりの状態に置かれ、青年はようやく現れた男に対し縋る視線と呻きを向ける。
それを見た男はにっこりと笑い、優しい口調で尋ねた。

「どう? そこから出して欲しいかい?」
「んっ、んぅ」

もちろん。その思いを込めてうなずくのを見て、男は水槽の蓋を開け、青年の口を閉ざしているギャグボールに指をかけた。

「出たいんなら、君を雇ったのは誰かを答えなさい。すぐに答えなかったら、また口を塞いじゃうからね?」
「ぷぁっ…! ○○製薬、○○製薬ぅ…!」

この地獄から解放してもらえる、思考能力を削り落とされた青年スパイはもはやその一点しか頭になく、自分を雇った者の名前も白状した。
白状すれば解放するなど、男は一度も約束してはいないのに。

「そっかそっか、○○製薬か…それだけ聞ければ十分だよ」
「んぐっ!?」

油断していた青年の口が、今度は布を詰め込まれた事によって塞がれる。驚き、慌てる青年スパイの様子を男は微笑んで眺め、残酷に告げた。

「それじゃ、今度はこのテープで口を塞いで、蓋を閉めてあげる。そうすれば、媚薬の香りをたっぷりと愉しめるでしょう?」
「う…!!」

ビィィ、と耳障りな音を立て、引き出される黒のガムテープ。口呼吸を封じられ、嫌でも媚薬の香りを嗅がされる状況を想像し、恐怖しても縛られた青年は拒む術が無い。

「んむ、む、ぐぅぅぅぅぅぅーっ…!!」

憐れな青年スパイの甘い悲鳴は、長く哀しく、部屋に鳴り続けていた。




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