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捕らわれた少年は幸せなペットにされる

2014.08.08.Fri.21:00
「ん…ん!?」

目を覚ました少年は、自身が置かれている状況に気付き、布を押し込まれ、その布を吐き出せないように別の布を噛まされ言葉を封じられた口で唸った。
後頭部で結ばれた口を塞ぐ猿轡を外したくても、出来ない。それ以前に、少年はベッドの上でうつ伏せにされた裸体を起こす事も出来ない。何故なら、少年の手は自身の足首を掴んだ状態で、後ろに折り曲げさせられた足と共に幾重にも巻かれた包帯で拘束されてしまっているからだ。
加えて、緩い海老反りの姿勢を強要された少年の左右の膝に繋がれた縄は、ベッドの柵にピンと張られ。首に嵌められた黒い首輪から伸びた鎖も、反対側の柵に同じく遊び無くピンと張られている。

「う…ぐぅ! むぐぅぅ!」

自由を奪われた裸体をもがかせ、少年は唸り声を上げながら暴れる。だが、過剰に動きを制限された身体では満足に暴れる事すらも出来ず、少年はただくねくねとベッドの上で到底解放を望めないまま身悶えた。
死角になっている背後で、男がその無駄な抵抗の様子を愉しんでいるとも知らず。

「ふふ…殺し屋君のお尻の穴、ピンク色で可愛いね」
「っ!」

聞き覚えのある声、仕事の標的の声に反応し、殺し屋と呼ばれた少年は首を後ろに捻る。
その目に入って来たのは、にっこりと微笑み、右側からベッドへと乗る男の姿で、男を狙って失敗し、捕らわれた殺し屋の少年は身の危険を感じて必死にもがいた。自力ではこの拘束は外せない。その事実をすでに理解しつつも。

「怖がらなくても良いよ、殺し屋君。私は君にひどい事なんてしない。ただ…おかしくなるくらいに気持ち良くしてあげるだけさ」
「ん、ふぅぅっ!?」

尻穴に訪れた、異物の感覚。未知の衝撃に驚く少年に構わず、男は尻穴にプラスチック製の先端を挿入した、注射器状の器具の底を押す。

「う、うぅ? も、うぅ…」

体内を満たす、ゼリーのような温かな液体。その正体が分からない恐怖と、中からじんわりと温められる心地良さに声を上げる少年に、男は優しく言葉をかける。

「まずは怪我をしないようにこのローションで君のお尻をたっぷりほぐしてあげる。その次はお尻を指で弄って、何度でもイかせてあげる。君がもう殺し屋なんてしなくて済むように、私だけのペットに調教してあげる」

内容は傲慢なはずなのに、口調は柔らかく、愛しげな感情に満ちていて、少年は自身が拘束されている事を一瞬忘れ、嬉しい感情を心に宿した。

「ピンク色のお尻、ローションを溢れさせながらヒクヒクしてる。すごくエッチで…可愛いよ」
「ふぅ…っ」

恥ずかしさに身をよじる殺し屋の少年は、これから自分を待ち受けている生活を知る由も無い。
嬉しい感情が押さえても押さえても生まれ続ける、男のペットしての、幸せ過ぎる生活を。




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