fc2ブログ

少年ヒーローは箱の中で甘く崩壊させられる

2014.06.22.Sun.21:00
「く…そっ! 離せ! はな…ぐっ!」

拘束された身体を担がれ、運ばれる間中ずっと喚いていた少年は、長方形をした箱の中に無造作に放り込まれて呻いた。
背中を打った痛みを覚えながらも、少年は自分を運んだ男を箱の中から睨み付ける。だが、睨まれた男は涼しげな表情をして、睨んでいる少年を鼻で笑った。

「いい加減諦めて大人しくなれよ。幾らお前がヒーローでも、そんな姿じゃ何も出来やしねーだろ?」
「うるさいっ!」

少年ヒーローは敵の組織の幹部である男の言葉に対し、強い口調で返す。
それは怒りから生まれた物だったが、男の言う通りに何も抵抗の出来ない自分に向けての苛立ちもこもっていた。

箱の底に転がっている少年が着ている服は、誇り高いヒーロースーツではなく、自分で自分の身体を抱き締める形で腕をベルトで拘束し、足を一ミリも開けないように足首や膝を何本ものベルトで括る厳重な拘束服だ。
無抵抗な少年一人の自由を奪うにはあまりに多過ぎる拘束を与える衣服を着せられ、今の少年は立ち上がる事も叶わず、男の膝程しか高さの無い箱からの脱出も不可能。どんなに暴れても手足は動かせず、惨めにもがくしか無い少年に出来る事は虚勢を張るくらいだったが、男は無情にもそれすらも封じてしまう。

「うるさいのはお前だよ。ちょっと静かになってもらおうか」
「な、やめ…んうぅぅぅ!」

首を振って逃れようとする少年の頭を押さえ、男は騒いでいた少年ヒーローの口に丸めた布を詰め込み、吐き出せないように強力なテープで塞いでしまった。

「ん! む、ぅ…!」

とうとう声も出せなくなり、嫌でも少年は大人しくなる。瞳は何とか強さを保っているけれど、怯え始めている事は明白で、その怯えの色は男が箱の蓋を閉めていくごとに濃くなっていった。

「あ、そうそう。言い忘れてたけど…その箱、ここのパイプからガスが出るんだよ。お前の為に調合した嗅いだだけで発情する、熱しておいたガスがな」
「ん!?」

残酷過ぎる発言に、少年は耳を疑った。するとそれを見た男が、愉しそうに笑う。

「嘘だと思うか? なら、ガスを出してやるよ」
「うぅぅーっ!」

イヤイヤと拒否を示す少年に構わず、男は箱の外側にあるスイッチを入れた。
途端、少年の頭側にある細いパイプから甘い香りの気体が、湿った熱気を含んだ催淫性のあるガスが、じわじわと箱へと流し込まれた。

「んじゃ、箱を閉めてやるから。俺達の邪魔をした事をたっぷり反省しな」
「ふぐ、ん、うぅぅ!!」

蓋が閉じて、外側から鍵をかけ、男はその場を離れた。哀しげに唸る少年の声を聞いても、足を全くとめずに。

「ん! ん…むぅ…!」

口を閉ざされた少年は、理性を壊す甘い香りを強制的に鼻で嗅がされ、拘束服に包まれた全身は熱を逃がせずにどこまでも熱くなる。
更にそれらの感覚は真っ暗な箱であるが故に余計強く感じ、暗闇の恐怖と制御しようの無い発情の恐怖に少年ヒーローは襲われる。

「あ、うぐ、ふ…」

力無くくぐもった声を漏らす少年は、次第にサウナのようになっていく密室で。
汗と涙と、淫液を分泌させながら抗う術も無く崩壊していくのだった。





↓よろしければ、応援クリックお願いします↓

小説(BL) ブログランキングへ

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL短編小説へ
にほんブログ村
blogramで人気ブログを分析


↓こちらもよろしければ応援クリックお願いします↓

























関連記事
スポンサーサイト
[PR]

コメント

管理者のみに表示