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発情妖怪は愛情にほだされる

2013.08.26.Mon.22:00
50万HITリクエスト
この作品はおおさん、きのこさんのリクエストを元に書かせて頂きました。リクエストありがとうございました!







「はっ…はぁぁっ…!」

洞穴の中で、切なげな男の吐息が響いた。その頭部には銀色をした狼の耳が生えており、服を剥ぎ取られて丸見えの尻には、同じ銀色の尻尾が生えていた。
男は、妖怪。気高い狼の妖怪だ。

だがその気高さは、今では男を苦しめるだけ。男は今洞穴の奥に作られた檻に入れられ、その身体の火照りに苦悶させられていた。
火照りの原因は、発情。見た目は人間でも元は狼の身体は発情期を持っており、男の性への欲求は強く激しく中で暴れ回っていた。

しかし、その欲情はどうやっても満たされはしない。嵌められた首輪から伸びた短い鎖の枷が男の手の自由を奪い、切ない身体を慰められず。
ビクビクと脈を打っているペニスの根元には紐がきつく結わえられていて、男に射精を禁じていた。

「うぅ…くそっ…!」

解放される事の無い熱さに責められながらも、男は歯を食い縛り、銀の尾を立てて怒りを募らせる。
怒りの対象、その相手が檻の前に現れ、男はフーッと唸った。
それを見て、狼の妖怪を閉じ込めた男。犬の妖怪は愉しそうに笑った。

「まだまだ気が強いですね。そんなところも可愛いですよ」
「うる…さいっ! 年若い下等な犬妖怪の分際でっ!」

二人の見た目は二十歳代に見えるが、どちらも百を軽く超えている。しかし狼の方は犬の方より数百歳年上で、力の弱い犬妖怪ははるかに下の存在だ。
そんな力関係を覆され、狼の妖怪は屈辱を覚えている。そして、それを隠す為に犬妖怪を睨み、気丈に吠えていた。

「発情して真っ赤になった顔で言われても、可愛いとしか思えませんよ」

犬妖怪が檻の鍵を開け、狼妖怪に近付く。拘束されて地面に這いつくばる上の存在を、犬妖怪は愛しげに観察した。

「やめろ…見るな! 俺を可愛いと侮辱してそんなに愉しいのかっ!?」
「違いますよ…ホントに可愛いと思ってます。だって、貴方が好きなんですもん」
「な…っ!?」

時折顔を合わせる時に可愛いと言われ続け、狼妖怪は自分がこの犬妖怪に舐められているのが原因だと思っていた。この檻も、自分を笑い物にする道具だと思っていた。
突然に好きと言われて驚き、呆然とするが、すぐにまた怒りをぶつける。

「黙れっ、からかうのもいい加減に…うぁっ!?」

狼妖怪の腰が、大きく跳ねる。尻の上にある銀の尻尾を、優しく握り込まれたからだ。

「俺、知ってますよ。貴方が尻尾が弱点だって事…」
「んん、何でそれを…はぁ、撫でるなぁ…」

犬妖怪に左手で尾を支えられ、右手で根元から先端までを撫でられる。
心は嫌がるのに、尻尾は正直で。嬉しそうに左右に揺らしながら持ち主の表情を蕩けさせた。

「貴方の全てを俺の物にしたいから、勉強したんですよ。貴方を、気持ち良さで泣かせる方法を…」

声を掠れさせて、犬妖怪が自分の茶色をした尻尾を動かす。
紐に塞き止められて、射精を封じられている愛しい狼妖怪のペニスへと。

「あぁ! そこ、んやだ。敏感になってるから…っ!」

細かい毛に刺激されて、狼妖怪はペニスを震わせ、先走りを溢れさせる。
年下で格下の妖怪に感じさせられて悔しさを覚えるが、先程のような屈辱はもう無い。
告白で緩まされ、快感でこじ開けられた強がりは、獣の本能に飲み込まれて、もはやそう簡単には戻って来れそうも無かった。

それこそが犬妖怪の望んだ状況で、最初で最後かも知れない、想い人を自分の虜にする機会。
ここぞとばかりに、犬妖怪は狼妖怪の耳元で囁いた。

「イかせて、って言って下さい。その可愛い口と、可愛い声で」

一瞬、躊躇いが生まれる。だが、それは先端を毛先でくすぐられてあっさりと消え去った。
心地良さからの涙を零しながら。プライドを自ら壊しておねだりをする。

「お願い…イ、かせて…」

蚊が鳴くような小さな呟き。愛しい男が放つ言葉を聞き逃すまいとしていた犬妖怪はちゃんと聞き取り、本当に幸せそうに笑った。その顔があんまりに無防備で、喜びを前面に押し出していて。狼妖怪は思わず微笑んでしまった。

「はい、たっぷり…イって下さい」

犬妖怪がペニスを縛める紐にそっと触れる、すると結び目が手品みたいに解けた。
中で止まっていた精液が、一気に放出を迎える。

「あぁ…んあぁっ! あぁーっ…!」

腰をくねらせて地面に白い体液を吐き出す。腰が揺れる度に銀の尾は艶めかしく動いて、犬妖怪に生唾を飲ませた。
可愛らしい痴態に見惚れそうになる自分を制し、犬妖怪は狼妖怪の首輪と手枷を外してやった。ようやく迎えた射精にぐったりとして、更に発情を加速させた狼妖怪には、もう逃げる余力は残っていない。

残されているのは、目の前の犬妖怪無しではいられなくなるまで快感を与えられる事だけだ。

「貴方の全てを、俺の物にして見せます」

そんな勝手な宣言も、何故か心地良い。これはきっと発情のせいだけではない。
もしかしたら、もう俺はこいつの物なのかも知れない。そうぼんやりと思いながら。

狼妖怪は力を抜いて、犬妖怪のくれる愛情に身を委ねていった。






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コメント
リクエストに答えてくれてありがとうございました。
とてもおもしろいです。
こんばんは!

犬と狼っていうのがまたイイです(^q^)♪
ありがとうございましたー!!!

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