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愉しい尋問は無慈悲な指示を守りつつ開始される

2023.09.02.Sat.21:00
握り拳の形を強要し指の使用を不可能にさせる黒革製の手袋を両手に嵌められ、その手袋を自力では外せないよう固定する役割も兼ねた黒革製の枷の金具と床に取り付けられた金具を鎖で結合された男が、眉根を悔しげに寄せながら危機からの脱出を求めて裸体を休み無くもがかせ続けている。
背面で自由を奪われた腕を幾ら動かしても枷と手袋は振り払えない。左右の足首を短い鎖で結合する黒革の枷から抜け出すことも叶わない。黒い棒状の枷を噛まされた口で放つ怒りと焦りを込めた唸りが虚しく内部に反響するだけの地下室に監禁された男は、なりふり構わずに試行錯誤を重ねてもその空間の中央から離れることさえ出来はしない。
そんな八方塞がりの状況に追いやられた無様な裸体の男を、勝者の側に位置する男は別室から監視していた。仮に監視などしていなくとも、あの捜査員は何処にも逃げられやしない。そんな事実を改めて脳内に思い浮かべながら、悪に属する下っ端の男は自身に言い付けられた役割である捕らえた捜査員の監視を、上の指示通りに継続し続けていた。

『んぐっ……むぐぅぅっ!』
「く……あーぁ……」

天井や壁に埋め込まれた監視カメラからの映像を中継しているモニターから溢れ出るくぐもった呻きを耳にしながら、悪の男は一人きりの部屋で大きな欠伸を行う。最初の内は、手首と床を結ぶ鎖の短さ故に立つことさえ禁じられた捜査員の惨めな姿を鑑賞しながら愉しむことが出来た。みっともなく丸出しの男根を踊らせながら諦め悪く身をよじらせる無様な正義の様子に愉悦を抱くことが出来た。それらの光景に飽き直接弄ぶことも許されない状況に物足り無さを募らせた悪の男は、湧き上がる退屈のままに何度も何度も欠伸を繰り返していた。
そんな悪の男の耳に、突然捜査員のくぐもった声とは違う音が届いた。それは、モニターの横に設置された内線が放つコール音だ。
出しかけの欠伸を噛み殺し、悪の男が慌てて受話器を取る。すると、受話器の向こうからは幹部を務める男の口から監視の役目に対する労いの言葉が寄せられ、続いて悪の男が待ち侘びていた退屈を払拭する指示が下され始めた。

「媚薬ガスの準備が整ったから、君の判断で室内への散布量を調整してくれ。捜査員に情報を白状させるのが目的だから、くれぐれも出し過ぎないようにな」
「……それは、壊さなければ好きなように遊んで良いってことですか?」
「ふふっ、もちろんだ。散布量を多くしてただじっとしているだけでも絶頂してしまうくらいに発情させても良い。逆に高まった乳首と性器を一生懸命に踊り狂いながら振り乱して刺激してもイけない状態になるよう散布量を抑え発情を調節して生殺しを愉しんでも良い。君の言う通り壊しさえしなければ好きなように愉しんでくれて構わないよ」
「ありがとうございます、○○様」

通話が切れる音を耳にしてから受話器を置いた悪の男が、欠伸を断続的にしていた者と同一人物とは思えぬくらいに残忍な表情を浮かべながらそれまで弄ること無く放置していたモニター前の操作盤に右手を掛ける。
それを使えば捜査員を閉じ込めた地下室内に無慈悲なまでの効力を有した媚薬のガスを散布し、自分好みの痴態を作り出せるようになる。

「さぁ、捜査員さん。愉しい愉しい尋問の時間だよ。俺の思い通りにはしたなく苦しんで、情報を素直に吐ける良い子になろうね?」
『んもっ、むぐ、うぶぅぅ……っ!!』

まだ何も知らない捜査員がまるで自分の尋問宣言に対する拒絶を示すかのように一際鋭く唸った事実を堪能しながら、悪の男は右手を素早く動かしまずは意に染まぬ発情を強いられた自らの裸体が震える刺激はおろか自身が分泌した汗が肌を伝う刺激にすら絶頂に繋がる快楽を覚える程の淫乱に捜査員を堕とす設定を、媚薬ガスの量を司る操作盤に入力していくのだった。






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