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主は従順な奴隷に淫らな許可を囁く

2023.08.16.Wed.21:00
普段の理知的な眼差しを完全に失った、甘えるように蕩けきった瞳が眼鏡の奥で切なげに震えている。昼間に社内で威厳を示していたとは思えない程に弱り切った男が、部下である年下の男の前でスーツを纏った肉体をもどかしげによじらせている。
そんな無言でのおねだりを、部下は笑って流している。会社を出る前に言い渡した命令に従わなければ慈悲を恵んではやらないと改めて示すかの如く、先に靴を脱いで室内に上がった部下は玄関で怖じ気づいている上司の男を意地悪な笑顔でじっと眺めている。
このままでは、いつまで経っても苦しみからは解放されない。それを理解していても、上司は次の行動に踏み出せない。部下が住むマンションの一室というこの場では上司と部下ではなく、哀願奴隷と飼い主の関係だ。同僚や他の部下達に隠している真の間柄を脳裏に浮かべながら己に指示を飛ばすが、男は隷属の意思よりも羞恥を強く抱き自らがするべき動きを取れずにいる。
そうして何時までも玄関でまごまごとしている可愛い上司の男に目を細めた部下は、下らない恥の感情を壊し被虐を嬉しがる淫猥な本性を刺激して行動を促すことを目的とした責めを、何の宣告も無しに右ポケットに隠したリモコンを操作することでもたらしてしまった。

「あぅっ!? んぁ、はうぅ……!」

突然の攻撃に、上司が情けない悲鳴を発しながらズボン越しに股間をきゅぅと押さえた。押さえながら上司は縋るような視線を部下に対して寄せるが、部下はやはり応えてはくれない。それどころか支配者の側に立った部下は絶対の主は先程弄ったリモコンのダイヤルを右手の親指でじわじわと回し、すでに限界が近い上司の余裕を容赦無く削ぎ落としていく。

「はふっ、ひんっ! くひ、あうぅぅっ」

もう、恥ずかしいだなんて言ってはいられない。このまま苛められ続けたら、頭がおかしくなってしまう。切羽詰まった状態に追いやられた上司は、後ろ手で入り口の扉を閉め跳ねる足を頑張らせて靴を脱ぐと、部下の前で迷い無く下半身の衣服も脱ぎ始めた。
甘い刺激による翻弄と焦りのせいで、ベルトを外すことすらままならない。そんな状況の中でズボンを下ろした上司は、パンツの代わりにと部下から与えられた異常な器具に彩られている男根を突き出しつつ、本能を剥き出しにした悲痛な哀願の言葉を放ち出した。

「お願い、しますぅっ! これっ、外してっ、イかせて下さいぃっ!! ぶるぶる、とめてっ。とめてくらひゃいぃっ……!!」

金属で作られた器具に囲われ、自分自身の一部であるというのに自力では直接触れることを不可能にされた男根を一生懸命に示しながら、男が上司として年上としての矜持をかなぐり捨てた態度で許しを請う。男根の根元を緩く締め付けている器具の固定の役割を担う金属の輪が食い込む圧迫感以上に射精への渇望を募らせた上司が、男根を内部に閉じ込めた器具の機構を通して注がれる小刻みな振動と数日に及ぶ射精禁止からの解放を希求しながら腰を前後左右へと無様にくねらせる。
だが、部下はその必死その物なおねだりに対して何も言葉を返さない。笑みの邪悪さを際限無く深めていく部下は、男根を監禁する器具による攻撃を更に引き上げながら、滑稽な懇願の様を嬉々として独占していく。

「あんっ、んぁぁぁんっ! りゃめっ、ひゃめぇっ! イっひゃう、まだ、はずしてもらっへにゃいのにぃ……しゃせー、ぎぢゃうぅぅ……っ!!」

ようやく訪れた数日ぶりの射精を悦ぶ反応ではなく、男根を縛める器具を取り付けられた状態での射精に絶望する反応を表わす上司を堪能しながら。本能に溺れ堪えきれずに射精へと上り詰めつつも自身がもたらした射精を禁じる命令を守り切れない事実に打ちひしがれる可愛い上司を目と耳と鼻で味わいながら。一切の制限を施されていなかった尻穴を用いた自慰での射精も行わなかった従順な奴隷への愛しさを加速させた飼い主の部下は、謝罪の思いを込めた喘ぎを零している絶頂寸前の上司に今日までしっかりと命令を守り抜いたご褒美として、射精の許可を囁いていくのだった。





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