fc2ブログ

男達は無様な慰め合いで己の終焉を引き寄せる

2023.08.09.Wed.21:00
「はぁ、ふぁっ、んあぁ……っ」
「あっ、あうぅ……んくうぅ……!」

甘く蕩けた苦悶の鳴き声を漏らしながら、男達が汗に濡れた裸体を情けなくよじらせつつ歩行を繰り返している。
本当は、歩きたくなどない。今すぐにでも、床に寝転がり休息を得たい。そんな願望を虚しく胸に募らせながら、男達は無慈悲なまでの効力を有する淫薬混じりの空気を絶え間無く流し込まれている地下室で、意に染まぬ歩行を無様に強いられ続けていた。

「んぁっ、ふあぁ……くふぅぅんっ」
「はぁ、んはぁっ……うぅぅ……っ」

左右の手首に嵌められた黒革製の枷と、地下室の天井に設置されたレールへと接続されている箱型の機構を繋ぐ長い鎖を振り払おうと試みる気力も、もう残されていない。そんな限界の男達は呼吸の度に嫌でも加速する発情に理性を蝕まれながら、間抜けに勃起した男根から透明な蜜を滴らせつつ足を前に運ばされている。
天井を網羅する形で巡らされたレールを、他の箱との衝突を避けつつ不規則に移動し続ける。そんな性質を持つ機構と手枷を遊び無く結合された男達は予測の付かない右折と左折に翻弄させられながら、つま先立ちから離れることを禁じられた足で必死に地下室内を歩き回らされている。

「あひっ、はぁ、はひっ、んひぃぃ……」
「はっ、はぐっ、ふうぅ……うぁっ」

もはや、地下室の中に虚しく響くだけの助けてを放つ余裕さえ失っている。同じ立場に追いやられた十数人の仲間と視線でお互いを鼓舞し合う思考も消失している。だが、男達に救いは訪れない。逃げ場の無い発情も、際限無く蓄積する疲労も、とっくの昔に許容量を超えているというのに、別室から男達の痴態をモニター越しに鑑賞しているであろう非道な敵達は一向に慈悲をもたらさない。
故に、男達はいつしか自らの動きで己への慈悲を求め始めた。手の使用を封じられ、足もこの地獄の緩和には使えない。そんな状態に追い詰められた惨めな男達は、誇りや矜持の維持よりも肥大化させられた淫欲の解消を優先させている。
壁際を歩かされる展開を手に入れたら、思い通りに動かせない裸体を酷使してその壁に疼きに疼いている男根と乳首を夢中で擦り付ける。仲間と乱れきった吐息が触れ合う距離まで接近する機会がやって来たら、至福に表情を緩ませ崩れかけの正気を更に瓦解させながら仲間同士で乳首と男根を捏ね合いつつ唇を一生懸命に重ね合う。

「んあぁー……! あひっ、んひぃぃぃんっ!」
「はむっ、ふちゅ、んみゅぅぅ!」
「んぶっ、ふぶっ、あぶ、んむぁぁぁぁっ!!」

我を忘れて自慰に耽る男が絶頂を迎え、壁に腰を振りつつ精液を迸らせる。手枷を引っ張る鎖の力に可能な限り抗いながら再び距離が離れる前にどうにかして絶頂に至ろうと汗塗れの裸体を必死で刺激し合う男達が、相手の口に淫蕩な悲鳴を唾液と共に流し込みつつ二本の男根を白の体液で汚し合う。
それらの最高に滑稽な痴態を羨ましげに眺める他の男達の様子と合わせて味わいながら、彼らを捕獲し残忍な淫獄に閉じ込めた男達は愉悦の感情を仲間と視線で共有しつつ、自分達に別室から鑑賞されている事実すらも忘却した淫乱達が自らの理性の終焉を積極的に引き寄せる過程を愉しみ尽くしていくのだった。






↓よろしければ、応援クリックお願いします↓

小説(BL) ブログランキングへ

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL短編小説へ
にほんブログ村

B L ♂ U N I O N
↓よろしければ、こちらも応援クリックお願いします↓





















関連記事
スポンサーサイト
[PR]

コメント

管理者のみに表示