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無慈悲に撹拌されながら男は脱出を追い求める

2023.04.05.Wed.21:00
逞しく鍛え上げられた雄々しき裸体に、緩み無く這わされた縄が無慈悲に食い込んでいく。二の腕と胴体を隙間無く密着させ胴体の後ろで左右の手首を重ねさせる縄が、足首と太ももを結び膝の上下を繋いでいる足に折り畳んだ形を強要する縄が、腰回りに施されている尻穴にねじ込まれた淫猥な装置の位置を固定させる縄が、男の動きに合わせて軋む音を奏でていく。
そんな屈辱に満ちた音を耳にしながら、男は自由を奪われた筋肉質な裸体を酷使して移動からは程遠い移動を必死に積み重ねていく。伸ばすことを禁じられ正座の状態に固めさせられた足を左右交互に前へと運ぶ無様で不自然な歩行を繰り返しながら、男は言葉と自害を禁じる為に装着された黒い棒状の枷越しに漏れる唸りを制御しつつ薄暗い建物の中を進んでいく。
全ては、敵の組織の手から逃れる為。雄の肉体を雌の至福で嬲られる責めに支配された日々から脱出し、敵が所有するこの拠点内で手に入れた情報を仲間の元へと持ち帰る為だ。

「んぅ……ふぅ、むぉっ」

尻穴を奥深くまで貫いている男根を模した装置が、敵に加えられた調教に屈して強く甘い快楽を得られる器官へと貶められた腸壁を休みも容赦も無く掻き回していく。直接の刺激が無くとも絶頂に至れるよう、尻穴を蹂躙されただけで射精に達せるよう仕立て上げられてしまった男根が萎える暇さえ許されずに精液を漏らし続けていても決しても駆動を停止しない。そんな残酷な淫具が、逃走を求めて努力している男を終わり無き絶頂という地獄へと追いやっていく。
だが、男は決して動きをとめない。汗と淫液と縄に塗れた裸体がどんなに跳ねても、男は思わず上がりそうになる淫らな絶叫を枷に歯を立てることで制しつつ出口を求めての移動を継続する。
抗えぬ自分を気まぐれに弄んだ夜の見張り当番が、牢の鍵を掛け忘れたまま惰眠を貪り始めた。その二度と訪れないであろう機会を無駄にする訳にはいかないと、男は焦りを露わにしつつも大きな音を立てないよう慎重に建物の中を歩いて行く。
窓の外に見える樹木の高さから察するに、ここは二階だ。建物内を惨めにいたぶられながら練り歩かされた際に目にしたあの物体の先に、確か縄に縛められた姿でも階下に移れるスロープがあったはずだ。視界に入る判断材料を掛け合わせての移動が、どれくらい続いた頃だろう。捕らわれた男の視界に、ようやく玄関ホールらしき空間が飛び込んできた。

「あぉ、んもおぉ……っ!」

やっと、外に出られる。この忌々しい建物から離れられる。
外に出た後の明確な計画はまだ無い。それでも、敵に何もかもを管理される立場から抜け出せる事実が抱かせる至福に胸を躍らせながら、男は苦しげに跳ねる裸体を慎重さはそのままに大きな扉の方へと迫らせていく。
しかし、その喜びに満ちた動きは扉まで後数メートルというところでとまってしまった。無論、男自身が動きをとめたのでは無い。惰眠を貪っていたはずの見張りの男が、本来見張りなどを行うような階級にいないはずの敵幹部の男が、見え透いた罠にまんまと嵌まって滑稽な脱出計画を企てた男の縄を掴んでしまったからだ。

「ふふっ……お散歩は愉しかったかい?」
「んうぅ!? むぶうぅ!!」

腕を拘束する縄を右手で握った敵の男の声に絶望を募らせ、右に振り返った顔を分かりやすく戦慄に歪ませながら、男が驚愕に染まった唸りを放つ。容易に想像が付く仕置きの展開に打ちひしがれながら、先程まで気丈に脱出を追い求めていた男は誇りを捨てた哀願の鳴き声を背後の敵に対して飛ばす。
もちろん、敵幹部は男を許しなどしない。あらかじめ準備していた縄を腕の縄へと新たに結わえ付けた敵幹部の男は、慈悲をねだる男を無視しながら縄を手加減無く引き、男に今まで通ってきた道の逆戻りを、背面を進行方向に向けた一層不自由な歩行を強いり始めてしまった。
それも、尻穴を撹拌する淫具の駆動を最強の物へと引き上げさせた上でだ。

「おもぉぉぉーっ!? んもっ、ふもぉぉんっ!!」
「まだお散歩がしたいのかい? 駄目だよ、もうお部屋に戻らなくちゃ。お尻の玩具を強くしてあげたからそれで我慢しなさい」
「んぉっ、あおぉ! ふぎゅぅぅぅぅっ!!」

非道な敵にしか届かない助けてを込めた咆哮を精液と共に迸らせながら、連行を拒む力すらも保てなくされた男は後ろへの移動を為す術無く強要されつつ、お膳立てされた偽の脱出の機会ではなく本物の脱出の機会が到来したとしても逃走を試みない思考を快感に責め立てられている脳に刻み付けられていくのだった。






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