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無慈悲な男は真の非道の到来を気配を消しつつ堪能する

2023.03.25.Sat.21:00
置き去りにして部屋を離れると嘘の言葉を浴びせてから、もうすぐ一時間。あらかじめ録音しておいた靴音と扉の開閉音を流され、俺がいなくなったと誤認した捜査員達が絶望に染まった唸りを発してから、あと少しで一時間。そんな情報をスマートフォンで確認しながら、俺はどうすることも出来ずに二人仲良くイかされ続けている無様極まりない捜査員達の姿を、気配を悟られないようにしつつ無言で鑑賞し続けていた。

「んぅ! んぐっ、むぐぅぅんっ!!」
「うぶっ、むうぅ!! んもぉぉぉっ!!」

また、捜査員達がイった。塞がれた口から言葉にならない惨めな悲鳴を上げつつ、俺が所属する組織に捕らわれた捜査員達が正義らしさを全く感じさせない身悶えを情けなく披露しながら絶頂した。
だが、捜査員達を嬲る機械達はとまらない。左右の乳首を乳輪ごと覆う形であてがわれている吸盤のような性質を有する装置と、尻穴を貫き先端に携えた瘤で過敏な弱点である前立腺を絶えず抉っている装置と、乳首と尻穴への責めに抗いきれず勃起に至らされた男根の根元と亀頭近くに巻き付けられたベルト状の装置の振動は、捜査員達が幾ら快楽を極めてもとまらない。
鼻以外の全てを隙間無く覆い尽くす透明なラップによる拘束で淫らな機械達の位置を固定させられた捜査員達はもう、仮に俺がまだ同じ部屋に残っていることを看破していたとしても快楽に嬲られながらイき続けさせられるしか無い。ラップの上から黒色をした粘着テープによる拘束を上乗せされ、すでに無かった四肢の自由と共に視覚と言葉を完全に没収された捜査員達はもはや、唯一外気に触れていた箇所である鼻へと取り付けられている布に染み込まされた強力な媚薬を乱れきった呼吸の度に嗅がされながらすぐ近くにいるもう一人と一緒によがり狂わされるしか無い。
俺が流した嘘の退出音から一時間が経過すると同時に開始するよう設定されたイき地獄よりも残酷な拷問の存在を知っていたとしても逃れられない立場に追いやられた捜査員達は、黒に閉じ込められた裸体を滑稽にのたうち回らせながら更なる地獄を叩き込まれることしか出来はしないのだ。

「んぶっ、むぶうぅ! んもっ、もごぉぉっ!!」
「うー! みゅぐぅぅ!! ぶふっ、もあぁぁぁっ!!」

ラップと粘着テープによって構成された檻を耳障りに軋ませながら、その檻の内側に雄の体液を撒き散らす絶頂へと押し上げられていく捜査員達。あと一分、目前に迫った今以上の責め苦を知る由も無いまま苦しげな呼吸に合わせて媚薬を体内に取り込み快楽の頂点へと達する捜査員達。
そんな惨めな正義達の光景をソファーにゆったりと腰掛けた体勢で悠然と堪能していた俺は、残り一桁となった秒数を表示するスマホに合わせて胸の内でカウントダウンを行い、数字がゼロとなった瞬間に訪れた真の非道を用済みとなったスマホを音を立てずに仕舞いつつ目と耳で味わい始めた。

「んぅ……? む、ぐふうぅ……っ」
「んも、もぐぅ……ふぶうぅ……?」

まだ二人は、やって来た状況の冷酷さに気付けていない。乳首と、尻穴と、男根をいたぶっていた装置の駆動が停止し絶え間無い絶頂が終了した事実に困惑する捜査員達は、間抜けな唸りを零しながら鼻を鳴らし呼吸を整えようとする。
そんな二人が鼻を遮っている媚薬布がもたらす際限の無い発情という苦悶に気付き恐怖する未来を思い浮かべ、心の底から拒絶していたであろう快楽の責めを発情を誤魔化して欲しいという願いに任せてなりふり構わずに望み出す展開に期待を寄せながら、俺はまだ何も知らずにラップと粘着テープの内側で安堵している捜査員達に自覚出来る程の醜悪な表情を向けつつ、気配を消したまま興奮を一層濃く滾らせていくのだった。






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