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少年主は大好きな執事に獣欲を返される

2023.02.09.Thu.21:00
自身の父よりも年上である壮年の執事に、少年は親愛の情を越えた恋慕を抱いていた。
これだけ年が離れている自分が好意を寄せても、執事にとっては迷惑なだけだろう。そう認識しつつも、少年は執事が好きである想いだけは知って欲しいという願いを込めてを日々の感謝に織り交ぜながら愛を示していた。
遠回しに男同士であることを指摘され、あるいは将来愛した相手に言葉は取っておきなさいと言い含められても、湧き上がる愛を丁寧に伝える毎日。そんな状況に変化が訪れたのは、少年の両親が仕事の都合で二ヶ月日本を離れる必要に迫られ、少年に関する一切の世話を執事に任せて出国した日だった。
いつものように就寝の挨拶に交えて食事などへの感謝と共に執事へと愛を告げた少年は、普段と変わらない穏やかな笑みを浮かべつつ瞳の奥に今まで見せたことの無い欲望を滲ませた執事に距離を詰められながら、掠れた声で問いを浴びせられた。

「○○様、その大好きは私にこうされても構わないという意味ですか?」

その問いに答える間も与えられぬまま、少年は執事に唇を奪われた。
片膝を付いてもまだ少年よりも高い位置にある執事の頭部が右手で上を向かせた少年の顔面へと迫り、急な展開に困惑する反応に気付きつつも無視しながら、深く熱い口付けを降らせていく。

「んっ、んふ、むふっ……」

初めての口付けが、愛する執事に盗まれていく。驚きを感じ、それ以上の至福を膨らませながら、少年は執事の背に腕を回してより熱烈な口付けをねだる様な動きを無自覚に選び取っていく。

「はぷ、んむ、あふぅっ」

もう少年は自分と執事の唾液が混ざった液体が喉に溢れ落ちていることも分からない。もう少年は口内に執事の舌が侵入している事実も、その舌に一層の幸福を欲しがる本能を肥大化させた自分が舌を一生懸命に絡ませている事実も認識出来ない。もはや少年は、己の衣服の下で幼い男根が硬く張り詰め絶頂に至ろうとしていることも理解出来ない。
大好きな執事に寄せた愛の意思達を大きく上回る情熱的な返礼にただただ翻弄させられるだけの存在となった少年は、執事の口内に甘い悲鳴を吸われながら射精に達することしか出来はしないのだ。

「んみゅ、ふぅぅんっ……!」

ビクン、と少年の肉体が大きく跳ねる。寝間着の股間部分が吐き出された淫液でじっとりと濡れ、弛緩した身体が執事の腕に、溜めに溜め込んだ獣欲を剥き出しにしながらも優しい態度を維持している執事の胸に、抱き留められる。

「これだけ可愛い反応を見せて下さるということは、先程の問いの答えはイエスでよろしいですね」

言葉を発する余裕をまだ取り戻せていない少年が、充足感にぼやけた脳で肯定を意味する首の動きを肉体に行わせる。
それを受け取った執事は、絶頂直後の少年主の肉体をお姫様抱っこの体勢となるように持ち上げ、少年自身の部屋へと歩き始めた。

「ありがとうございます、○○様。それでは、これからは私の大好きを○○様にたっぷりとお伝えさせて頂きます。私がどれだけ貴方を愛しているかを、旦那様方が家を離れた途端欲望を抑えられなくなる浅ましい執事なのかをお伝えする時間を、本日より夜の学習メニューに加えさせて頂きますね。○○」

生まれて初めてされた執事からの呼び捨てに運ばれている肉体を幸福に痺れさせながら、少年は先程の口付け以上の喜びが待ち受けているという情報に欲望を加速させ、ついさっき絶頂したばかりの男根で濡れた寝間着を持ち上げる光景を、執事としての誇りを捨て柔和な獣と化した男に見せ付けていた。






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