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青年は銀の内側で幸せに鼻を鳴らしながら苦しみ抜く

2022.12.14.Wed.21:00
ベッドの上に仰向けの体勢で寝転がっている青年は、周囲から見た自分が異常な状態となっていることを承知でそれを全く意に介すること無く愛しい主から与えられた幸福な仕打ちを心から愉しみ続けていた。
衣服の代わりに着せられた縄の拘束が、背中で伸ばしきった形に固定させた腕を胴体へと遊び無く括り付け、左右の足に隙間無く密着させた状態を絶えず強要している。その事実をはっきりと理解した上で青年は奪われた自由を取り戻そうと試みる動きを何一つとして取らぬまま、口に貼り付けられたテープ越しに至福を露わにした呻きを零しつつ、鼻を嬉しそうに鳴らしながらの呼吸を夢中で繰り返していた。
裸体を縛める縄の締め付けに己の惨めな姿を常に自覚させられながら興奮を募らせている青年は、変態以外の何者でもない。頭部へと巻き付けられた愛しき主の衣類が放つ大好きな香りを肺いっぱいに吸入しながら悦びと共に男根を膨らませている青年は、正常からはかけ離れた淫乱以外の何者でもない。衣類に包み込まれた頭部を閉じ込めている、青年に苛められる幸せを感じさせる為だけに作製された金属製の箱の中から空気穴では足りない酸素を衣類に染み込んだ主の体臭と共に貪りつつ被虐の愉悦に歪んだ呻きを漏らしながら手も足も出せなくされた裸体を悩ましげにくねらせて張り詰め切った男根を間抜けに踊らせている青年は、非道い扱いを自ら望みその望みを願った以上の形で叶えてくれる主に何もかもを迷い無く捧げる変態で、淫乱な、幸せ者以外の何者でもないのだ。

「んんっ、んふぅ……んぐ、むふうぅんっ」

頭部を銀色の箱の内側に封印され、両手両足を縄で使い物にならなくされた存在が放つ物とは到底思えない鳴き声を発しながら、青年は主の匂いを一生懸命に嗅いで己の発情を加速させる。必要以上に鼻を酷使させれば、発情による呼吸の乱れが伴わなかったとしても余計に酸欠の状況へと追いやられてしまう。それを分かり切った上で大好きな主の匂いを吸いながら、青年は置き去りにされた部屋の中に苦悶と幸福が混ざり合った唸りを響かせつつ帰ってきた主を可能な限り愉しませたいという願いに合わせて、自らを愉しませることにも繋がる今よりも辛い苦しみを必死で手繰り寄せていく。

「むぅ、んぶ、むうぅ……っ!」

意識が朦朧とする。だが、青年は己を追い詰める行動をやめはしない。このままだと主が帰るよりも先に失神してしまうかも知れない。危惧する理性を把握しながらも、青年はそれすらも自らを高める材料に変換して何処にも逃れられぬ裸体を、頭部を囲う鍵付きの箱のせいで寝返りすらも出来なくされた縄塗れの身体を淫欲の淵へと率先して追いやっていく。

「ふっ、んふっ、むぐっ、ぶうぅ」

頑丈な箱、及び衣類の防壁を通しても良く聞こえるくらいに鼻息を立てながら、はしたない衝動を自身の内側に蓄積させていく青年。早く嬲られたい、主の手で直接苛まれたい。体内で暴れ回る欲望を表わすかのように不自由な裸体で無様に腰を上下させ、透明な蜜を滲ませている男根をぶるぶると前後左右に跳ね回らせる青年。
そんな青年を無言でこっそりと眺めながら、気付かれないよう青年を放置した部屋へと帰還した主の男は計画通りに悶え狂い自分からの加虐を全身でねだっている様を存分に堪能しつつ、自分だけが知っている青年の痴態を青年の理性と呼吸が限界寸前まで擦り減らされる責めの切り上げを余儀無くされる瞬間まで、慈愛と残忍さが混ざり合った満足げな笑みを浮かべながら独占していくのだった。






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