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背の龍は無慈悲な筆で淫らに育て上げられる

2022.12.05.Mon.21:00
逞しい筋肉に覆われた雄々しき肉体をどんなに酷使しても、床と一体化している箱型の拘束具に取り込まれた手足の自由は取り戻せない。肘から先と膝から先を箱の内部に収納し、自力では幾ら頑張っても手足を引き抜けないよう自身の内側に飲み込んだ部分を硬いスポンジのような素材で緩み無く締め上げる器具に裸体を囚われた男はもう、視界を閉ざす黒革の目隠しと言葉を封じる黒い棒状の口枷を毟り取ることも叶わぬまま、無様な四つん這いの体勢を強要され続けるしか無い。

「んんっ! んぐ、むぅ……ふぶうぅ!」

閉じられぬ腕を悔しげに震わせ、閉じられぬ足を用いた身悶えを行う度に丸出しにさせられた男根と尻穴を情けなく揺らめかせながら、男は無駄だと知りつつも自分をこの姿に追いやった敵の思い通りにされたくない一心で脱出を求める試行錯誤を繰り返す。
黒革の目隠しの下で眉根を寄せ、歯を立てた口枷の隙間から意味を持たない唸りと共に唾液をだらしなく零しながら、間抜けな格好に固定された男は己の背に刻まれた龍をくねくねと踊らせつつの足掻きを積み重ねる。
そんな、敵の手に堕ちた現実を誤魔化すことが主目的となった行動が何時間に渡って続いた頃だろう。不意に男の背後に位置する地下室の扉が開き、その向こうから屈辱の事実を嫌でも思い知らせる敵の声が、愉悦を剥き出しにした残忍な責め手の声が、逃れられぬ男の耳に届いた。

「ただいま、○○組幹部さん。無意味に暴れられるくらい体力も戻ったみたいだし……躾を再開するとしようか」
「んむうぅ! ふぅ、むぐぅぅ!!」

自分を攫った敵の一派に雇われた男が、何の躊躇いも無く調教の宣言を口にする。
その宣言を耳にした男は、幹部として以前に雄としての誇りを込めた鋭い怒りの叫びを枷越しに放ちながら、憎悪と拒絶を全身で表現する。
もちろん、手も足も出せない状態で敵意をぶつけられても逆らえぬ男の調教を任された男は痛くも痒くも無い。むしろ、男を嬲る為に地下室へと戻ってきた男は、敵意を向けるのが精一杯の抵抗となった滑稽な裸体を目と耳で悠然と愉しみながら、本来ならば触れるどころか近寄ることも許されない程の高い立場を裏の社会で築いた気高き男を自分好みに悶絶させられるという歪んだ至福に興奮を際限無く加速させていく。
早くこの男を、朝のように悶え狂わせたい。焦燥に息を乱しながら、男はよじる裸体の背後でゴム製の手袋を両方の手に嵌めていく。
この筋肉質な裸体の背に刻まれた龍に、もっともっと愉快な踊りを披露させたい。調教の仕事と個人的な欲望を混同しながら、男はゴムに覆われた手で近くの丸テーブルに用意しておいた薄茶色の瓶を左手に握り、蓋を外した右手に一本の筆を携える。
そうして全ての準備を終えた男は、跳ね回る尻穴と男根が眼下に見える距離まで歩み寄ると、もうすぐ始まる地獄をその身で理解しつつも何一つとして有効な策を打ち出せない四肢を箱に収められた男を嘲笑いながら、瓶の中身である液体を含んだ筆を、強烈な効果を有する液体媚薬を纏った筆を、無防備な男の背中を彩る龍の上で滑らせ始めた。

「あごっ!? みゅ、ぐ! ふみゅぅぅぅっ!!」
「ふふっ、何回やっても飽きないくらい良い反応だねぇ、幹部さん? 毎日毎日背中の龍にお薬塗られて、どんどん淫乱にされちゃう気分はどうだい? あっという間におチ○チンをビンビンにして、お尻を嬉しそうにヒクヒクさせて……最初の頃に耐えてたのが嘘みたいだよ?」
「んーぅっ! む、ぶあぁ! ふっ、ぐむぅぅ……!!」

背中を刺激されて快楽を得るだなんて異常だと考える理性を追い越す速度で肥大化していく気持ち良いの感情に正気を蝕まれながら、男はそれまでの身悶えとは比べ物にならない勢いで裸体をめちゃくちゃによじらせ始める。
意に反して収縮する尻穴が上下左右にひょこひょこと動き回る様子が背後の男の目に晒されている状況も思い出せない。男の指摘通りに張り詰めさせられてしまった男根が己の動きに合わせて振り乱され、背後の男の足を緩く叩いていることに気付くことも出来ない。一瞬にしてほんの数分前の激しい感情を淫猥に塗り潰されてしまった男は、容赦無く背の龍をなぞる淫薬を吸った筆の責めに更なる悦楽を覚えさせられながら、抗えぬ絶頂へと押し上げられていく。触れた箇所の感度を何十倍にも増幅させつつ、気が狂うような疼きを引き起こす。そんな薬品に誇りであった背の龍を犯されている男はもはや、触られてもいない男根を射精に至らせても終わらない普通からはかけ離れた絶頂地獄に甘く無慈悲に翻弄させられるだけの卑しい存在でしか無いのだ。

「幹部さんの背中の龍、愉しそうに踊ってるね。筆で苛めてあげる度にビクビク跳ねて、身をくねらせて、もっとたくさん筆でなぞってっておねだりしてるみたいだよ?」
「あっ、あも、ぶ、もごぉぉぉ……っ!!」

背後の男を睨む龍の頭部の下にあてがわれた丸い紋様をくすぐる筆に淫らな悦びを味わわされながら、自身が所属していた組織の中でも頭領に認められた者しかその身に刻むことを許されない組織を象徴する紋様に淫薬をたっぷりと塗り込まれながら、男は今日も自分を弄ぶ役目を与えられた調教師の男の前で龍を背負った無抵抗な裸体をガクガクと跳ねさせつつ、背中の龍をほんの少し嬲られるだけで簡単に快楽を極める淫乱となれるよう、巧みに龍を這い回る淫薬付きの筆で新たな自分を上書きされていくのだった。






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