苦悶の様は朝食と共に味わわれる
2022.11.01.Tue.21:00
四角い台座の上に接続されている卵形をした透明な器具の中には、無防備にさらけ出された男根が睾丸と共に情けなく飾られている。それは例えでもなければ、悪趣味な作り物でもない。丸みを有した器具の中には本物の、時折悔しげに脈打つ男根があしらわれている。
台座の部分に施された非道な魔術で性器を除く裸体を本来の大きさを無視する形で収納され、露出させられた恥部をまるでしゃれた調度品でもあしらうかのように透明な卵形の仕切りに囲われた哀れな男はもう、手も足も出せず、言葉を発することも叶わず、外部の情報を手に入れることさえも許されない。それどころか、男は正常な肉体ならば必要であるはずの睡眠を取ることも認められず、どんな仕打ちを受けても意識を手放せない状況へと追いやられてしまっている。
何をされても抗えない。どんなに無慈悲な責め苦を加えられても、男は発狂さえさせて貰えない。
一切合切の自由を男から奪い、ただただ男根を嬲られるだけの存在へと貶めた残忍な存在は、今日も無様に隠すことさえ出来ない男根を震わせている男を黒く歪んだ満面の笑みで眺めながら、朝の挨拶混じりに昨夜から決めていた今日最初の恥辱を逃れられぬ男根に加え始めた。
「騎士様、おはよう。今日はまず、じっくり、たっぷりと……達したくても達せない苦しみを味わってもらおうか」
自分の悪事を暴こうとしていた愚かな騎士は、この宣告を耳にすることも不可能だ。至福の事実を噛み締めつつ冷酷な責めを伝えた初老の貴族は、気品に満ちた仕草で台座部分に存在する自分の魔力のみに反応して騎士に変化を訪れさせる板に右の指先を触れさせ、呟いた言葉通りの地獄を惨めな男根に与えた。
板が、流し込まれた魔力に応じて淡い紫色に光る。途端、卵の中の騎士の男根が一際激しく跳ね、先端から透明な蜜を勢いよく溢れさせつつ無から生まれ出した快楽に対する悶絶を、絶頂に必要な悦びを送り込まれながらも決して精液を噴き出せはしないという非道な拷問に対する苦悶の様を、裏の人脈や権力を駆使して自分を鑑賞物に貶めた貴族の前で披露し始めた。
「ふふっ、何度見ても素晴らしい反応だ。もうすぐ、私の朝食がここに運び込まれる。騎士様の男根がみっともなく絶頂を欲しがる所を愉しみながら、私は優雅に食事を摂らせてもらうとするよ」
一方的に話される貴族の醜悪な朝の娯楽の計画も、貴族が各所に手を回し自分に繋がる情報を念入りに始末している絶望の事実も知らぬまま、騎士の男は射精目前で男根を維持させられる生殺しを嫌がり、台座の内側に響くだけの誰にも届かぬ声で誇りを捨てた哀願を無意味に放ち続けていた。
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何をされても抗えない。どんなに無慈悲な責め苦を加えられても、男は発狂さえさせて貰えない。
一切合切の自由を男から奪い、ただただ男根を嬲られるだけの存在へと貶めた残忍な存在は、今日も無様に隠すことさえ出来ない男根を震わせている男を黒く歪んだ満面の笑みで眺めながら、朝の挨拶混じりに昨夜から決めていた今日最初の恥辱を逃れられぬ男根に加え始めた。
「騎士様、おはよう。今日はまず、じっくり、たっぷりと……達したくても達せない苦しみを味わってもらおうか」
自分の悪事を暴こうとしていた愚かな騎士は、この宣告を耳にすることも不可能だ。至福の事実を噛み締めつつ冷酷な責めを伝えた初老の貴族は、気品に満ちた仕草で台座部分に存在する自分の魔力のみに反応して騎士に変化を訪れさせる板に右の指先を触れさせ、呟いた言葉通りの地獄を惨めな男根に与えた。
板が、流し込まれた魔力に応じて淡い紫色に光る。途端、卵の中の騎士の男根が一際激しく跳ね、先端から透明な蜜を勢いよく溢れさせつつ無から生まれ出した快楽に対する悶絶を、絶頂に必要な悦びを送り込まれながらも決して精液を噴き出せはしないという非道な拷問に対する苦悶の様を、裏の人脈や権力を駆使して自分を鑑賞物に貶めた貴族の前で披露し始めた。
「ふふっ、何度見ても素晴らしい反応だ。もうすぐ、私の朝食がここに運び込まれる。騎士様の男根がみっともなく絶頂を欲しがる所を愉しみながら、私は優雅に食事を摂らせてもらうとするよ」
一方的に話される貴族の醜悪な朝の娯楽の計画も、貴族が各所に手を回し自分に繋がる情報を念入りに始末している絶望の事実も知らぬまま、騎士の男は射精目前で男根を維持させられる生殺しを嫌がり、台座の内側に響くだけの誰にも届かぬ声で誇りを捨てた哀願を無意味に放ち続けていた。
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