fc2ブログ

少年の思考は無慈悲な地獄達で限界を振り切らされる

2022.10.26.Wed.21:00
「ふぅ……んくっ、っふ、はあぁっ……!」

地下室の天井から鎖で吊るされた黒革の枷を両手首に嵌められた腕と、足首に嵌められた右足を小刻みにぷるぷると震わせながら、少年が甘く歪んだ屈辱色の悲鳴を上げつつ自由を奪う拘束から逃れようと裸体をくねくねと悶えさせる。
幾ら頑張ってみても頑丈な縛めを自力で振り払うことなど出来はしない。それを理解しつつも、少年は絶え間無く襲い来る辱めから抜け出したい一心で床から伸びた短い鎖の先にある黒革の枷を足首に嵌められたつま先立ちの左足をガクガクと痛々しく跳ねさせながら脱出を求めての試行錯誤を積み重ねている。
もちろん、少年自身が認識している通りそれらの努力は望む結果には全く繋がらない。I字バランスのような体勢に固定された裸体を諦め悪くもがかせても、少年は地下室の中央から離れることさえ叶わない。
両手両足を封じられ恥部を無防備に露出させられた少年に残された選択肢は、守る物を失った弱点に取り付けられた器具が生み出す刺激に為す術無く翻弄させられる選択肢のみで、丸出しにされた幼い男根の根本と亀頭近くに巻き付けられた黒いベルトに内蔵されているローターが繰り返す微弱な振動にどうすることも出来ぬまま苛まれている哀れな少年は、決して絶頂には至れぬ強さでもどかしく嬲られている自らの男根とその男根に足りない悦びを注ぐベルトとコードで繋がっている左足の太ももに括り付けられたリモコンを虚しく眺めながら、ただただ出口を塞がれた射精欲を際限無く肥大化させられ続けていた。

「あっ、あひ、んうぅ……はぁ、んはっ、ふうぅ……っ!」

射精をしたい。脳内に絶えず渦巻く淫猥な欲望に理性を打ちのめされながら、少年は諦め悪く汗に塗れ火照りきらされた裸体をはしたなくよじらせる。
男根への刺激を引き上げて欲しい。蝕まれた正気と淫らな渇望に支配された本能の両方で抱いた願望に心と身体を殴り付けられながら、少年は天井から吊るされた両腕と右足、及び床に付いた左足で支えた裸体を無意識に動かし腰をヘコヘコと前後に情けなく揺らめかせる。
しかし、そんな無様その物な痴態は地下室の扉が数時間ぶりに開いた瞬間跡形も無く掻き消えた。崩れかけていた自我を扉の音で取り戻した少年は、愉悦の笑みを浮かべて自分に迫る男に反抗と敵意を露わにした表情を作り、男が何かを発するよりも早く陥落を拒絶する言葉を放った。

「な、にも、言わにゃい……さっさと、ころ、ひぇ……むだ、なんらかりゃぁ……っ!」

手足の拘束を施された際に効果を発揮していた弛緩薬が抜けきったというのに思い通りにしゃべれず、舌を噛み切っての解放を手繰り寄せることも出来ない口で、舌足らずに屈服を否定する言葉を紡ぐ少年。ビンと張り詰めさせられた幼い男根から吐き出せない精液の代わりと言わんばかりに透明な蜜をだらしなく溢れさせながら、苦しげに痙攣する裸体とは裏腹な強気さを保った抗いの意思を示す少年。
その気高く滑稽な少年スパイの様子を悠然と眺め淫蕩な憔悴を確認した敵対組織の男は、大人でも音を上げる者が少なくない生殺しの地獄を気丈に耐えている様子に感心と愉悦を混ぜた笑みを浮かべながら、スパイの態度を取り戻しつつも抑えきれなかった無自覚の腰振りを披露している股ぐらに顔面を近付ける形で片膝を付き、しわの一本一本までもが良く観察出来る状態となった尻穴に追加の責めを何の躊躇いも無く与え始めた。
それは、男が上着の左ポケットから取り出した針の無い注射器のような器具に詰められている液体状の薬品を用いた非道な責め。触れた箇所に気が狂うような痒みを生み出す冷酷な薬品を使った上乗せの拷問だ。

「あひっ!? はぎぃぃっ!? な、にゃにを……うぎぃっ!? がゆい、がゆいぃぃっ!? おぢり! がっ、ゆいぃぃぃっ!!」

尻穴に差し込まれた器具の先端が味わわせる衝撃に狼狽していた少年の悲鳴は、男の親指が器具の底を押すと同時に痒みに悶絶する絶叫へと変化した。無論、少年は痒みを嫌がって今度は無意識ではない腰振りを行って器具を尻穴から抜こうとするが、男の手は狭い範囲でなりふり構わずに行われる腰振りを器用に追いかけつつ器具の中身を全て腸内へと撒き散らしていく。

「あぁ、いや、やらぁっ! がゆい! しゃせーじだいぃ! どっちもやら! ぐるじいのおぉぉっ!!」

単体でも気を抜けば平静を打ち砕かれる残忍な仕打ちを二ついっぺんに加えられた少年スパイはもう、形だけの抗いを見せることも不可能だ。
精液を出したいのに出せない男根がもどかしい。今すぐに指でほじくり回したいくらい尻穴が痒いのにほじくり回せない事実がもどかしい。別方向から恥部をいたぶられ鳴き喚く少年スパイを作り上げた無慈悲な男は、痒み薬が腸壁に吸収され切ったことを手に伝わる感覚で確認すると用済みとなった注射器を引き抜いてポケットに戻しつつ立ち上がると、最後の仕上げだと告げる代わりに一際醜悪な笑みで自分を睨む余力も無くした少年スパイの顔を覗き込みながら、何処にも逃れられぬ裸体を好き勝手に撫で回しすでに限界を超えている少年に追い打ちの攻撃を、ありとあらゆる皮膚の薄い箇所をまんべんなく指先でまさぐるくすぐりの苦悶をもたらし始めた。

「ふひゃ!? ひひゃははぁっ!? りゃめ、変になりゅぅっ! しゃせーさせでっ! ひひっ、はひひっ! おひりひっがいでっ! はひゃははぁっ!? こしょこしょやらぁ! だっ、だじゅげ、でひっ、ひゃはははぁっ!」

二種類のもどかしい地獄で思考の容量がオーバーしていたところにくすぐりの地獄まで付け足された少年スパイがさらけ出す、哀願を無視される絶望に打ちひしがれつつみっともなく笑い狂う姿を堪能しながら、男は情報の白状よりも自分好みの加虐に重点を置いた残酷な拷問を存分に愉しみ、少年を完膚無きまでに壊し尽くしていくのだった。






↓よろしければ、応援クリックお願いします↓

小説(BL) ブログランキングへ

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL短編小説へ
にほんブログ村

B L ♂ U N I O N
↓よろしければ、こちらも応援クリックお願いします↓





















関連記事
スポンサーサイト
[PR]

コメント
No title
いつも楽しみに見ています。
筆での痒み媚薬で乳首を徹底的に嬲る射精禁止の焦らし責めが久しぶりに読みたいです。
ボールギャグ、爪先立ち、望んでも射精には至れず絶えず筆責めと痒み地獄、最後はイボエラたっぷりのディルドで…みたいな内容が嬉しいです。
よろしくお願いします。

管理者のみに表示