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淫らな崩壊は定着の過程を観察される

2022.07.26.Tue.21:00
地下室の床から伸びた太く短い柱の先にある金属製の枷を両手両足の各所に嵌められた男の裸体は、無様に恥部をさらけ出す仰向けの体勢からどう足掻いても抜け出せないよう自由を取り上げられてしまっている。まるで万歳をしているかのような状態を強いる拘束を与えられた腕は、恥ずかしい場所を隠したくても隠せない。斜め上に浮かせる形で開脚を強要された足は、爪先で空を掻く程度の動きしか行えない。
手も足も出せず、床に背を密着させた姿から離れることさえも許されない無様な男に残された選択肢はもう、自分を捕らえ身動きを封じた残忍な男達が無慈悲に注ぐ恥辱に悶え苦しまされる展開のみで。一切の逃げ道を奪われた哀れな男は、床に繋がれた自分を見下ろす憎い男達に無様極まりない痴態を余すところ無く晒しながら、休み無い駆動を繰り返す機械仕掛けの淫らな責め苦に為す術無くよがり狂わされ続けていた。

「あぁっ! んっ……くぅぅーんっ!!」

惨めに翻弄させられている自分を無言で鑑賞する男達に向けた怒りの言葉を紡ぐことはおろか、甘い声が漏れないように努めることさえもままならなくなった口からみっともなく蕩けた淫猥な悲鳴を発しつつ、男がまた意に染まぬ絶頂へと到達した。
床に縫い付けられた雄々しく逞しい汗と淫液に塗れた裸体が、生身の肉体で力を加えた程度ではビクともしない枷を内側から手足で叩きつつ間抜けにくねくねと踊る。萎える暇さえ認められずに断続的な絶頂を迎えさせられている男根が、ほとんど白の混じっていない精液を力無く迸らせつつ痛々しい脈動を披露する。
そんな愉快その物な絶頂の反応の最中にも、男に与えられた冷酷な機械達は抗いと逃走を禁じられた裸体に次の絶頂に向けた快楽を淡々と流し込んでいく。乳房に被せられた半透明なド-ム状の器具は、自身に接続されたチューブを通して送り込まれる媚薬を含んだ内部の柔らかな白い毛のブラシで包み込んだ乳首を乳輪ごと丹念に磨き上げ、すでにぷっくりと尖り真っ赤に充血した肉の粒の硬度と赤みと感度を更に引き上げていく。男根の根元から亀頭の真下にかけてを隙間無く取り囲む筒状の器具は、小刻みな振動と内蔵された機構の蠕動を用いて捉えた男根を心地良く苛み、イきたくないと逆らっている男の我慢を砕いての射精へと絶え間無く導いていく。シワの一本一本までもがはっきりと視認出来るよう剥き出しにさせられた尻穴にねじ込まれた、男根を模した極太のアナルバイブは嫌がる男のもがきを嘲笑うかの如く男の太ももと自身を結ぶベルトを利用して最奥までを貫いた位置を保ちつつ、荒々しい首振りと表面に携えた無数のイボの殴り付けという残酷な合わせ技で男に強烈な雌の悦びを味わわせていく。

「いっ、ぎっ、あぁぁ! イっ、イぐっ……イっ、イぃぃぃっ!!」

達している身体を途切れない快感でまた頂点に押し上げられる甘く苦しい無間地獄。裸体の痙攣を抑えることも叶わず、喉が痛むくらいに叫ばされたというのに制御しきれない嬌声を甲高く上げさせられている様を、自分とは対照的に汗一つ流さず言葉を放つ必要すら無い状況にある悠然とした態度の男達。
この空間で、自分だけが情けなく淫らに乱されている。その屈辱の事実と、理性を蝕む快楽で心と身体を緩やかに、しかし確実に擦り減らされ続けた男は憎い敵達の思惑に沿った屈服に至りたくないという矜持でも支えきれない程の限界に至っていて、とうとう訪れた男根から何も放出しない不完全で長く鈍く継続する絶頂を迎えた瞬間、何もかもを瓦解させられた男は正気を維持していた今までの様子が嘘のような勢いでなりふり構わずに泣きじゃくりながら、自分を見下ろしている十数人の敵の男達に誇りをかなぐり捨てた哀願を飛ばし始めた。

「っもぉ、やりゃぁぁぁぁっ!! イぐのやらっ! どめでぇっ!! 気持ち良いのとめへ! もぅゆるじでぇぇぇぇっ!!」

やっと壊れたか。本心を守っていたありとあらゆる物を剥ぎ取られた男が発する悲痛な絶叫と拘束の事実を忘れたかのような身悶えを堪能しつつ同じ感想を胸に抱いた男達は、ようやくの崩壊を完全に定着させることを目的とした追い打ちの絶頂地獄を許しを請う男に注ぎ、自分の組織に敵対した愚かな男が跡形も無く砕け堕ちるまでの過程を、ここまでと同じ無言の観察で愉しみ尽くしていくのだった。






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