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誤った犬は腰を夢中で往復させる

2022.07.25.Mon.21:00
何故自分はここにいるのだろう。男が不意に、人間としての自我を取り戻した。
しかし、一瞬だけ取り返したその自我はふわふわな毛に覆われている犬の足を模したグローブとブーツを履いた自らの手足が視界に入り、頭部と腰に直接細胞単位で接合された犬の耳と尻尾の飾りを揺らしながら自分と同じ装飾を与えられた手足で四つん這いを行う他の男達を認識した瞬間に再び機械仕掛けの首輪がもたらす常識を上書きする機構に塗り潰され、男はまた自分に用意された役割を思い出させられてしまった。
そうだ、自分達は犬だ。別の部屋から自分達を見ているご主人様達を悦ばせる為に生きている、いやらしい犬だ。
誤った答えに辿り着かされた男は、先程抱いた疑問を跡形も無く失いつつ蘇った淫猥な思考のままに行動を開始する。
毎日の食事に混ぜられた媚薬の影響ではしたなく張り詰めた男根を尻尾と一緒に監視カメラを通して自分達を鑑賞している異常な組織の男達の目を悦ばせる為に大きく揺れ動かしながら、本物の犬のように両手両足を使って移動する男。そうして人間らしさを欠片も感じさせぬ態度で歩き回った犬の男は、ねだるように尻肉を突き出しヒクヒクと収縮を繰り返す尻穴を見せ付けている他の犬に気付いた途端獲物を見付けた捕食者の笑みを浮かべながら速度を引き上げた四つん這いで交尾を欲しがる犬との距離を詰めると、わずかに開いた足の間にぶら下がっている勃起した男根を滴った腸液で塗れさせるくらいに発情と欲望を膨らませている尻穴目掛けて、自身の興奮しきった男根を一息に突き入れてやった。

「わぉぉぉんっ! あぉ、ひゃぉぉぉんっ!!」
「がぅ、わぅ! がううぅっ!!」

至福に染まった嬌声を上げながら挿入の瞬間に全身を駆け巡った悦楽に肉体を弛緩させた犬が、四つん這いを保てなくなった身体を胸と膝で支える格好に移行させる。そんな姿勢の変化に至った犬を獣欲に任せて犯す男は、逃走を禁じるかのように全身を覆い被らせ雌の悦びに震える腕をグローブごしに床の絨毯へと押さえ付けつつ、最奥までねじ込んだ男根に手加減無しのピストンをさせて支配下に置いた犬に更なる快感を味わわせ甘い幸福の淵へと追いやっていく。

「きゃうぅ! わぅ、あぉぉぉんっ!!」
「ぐるっ……ぎゃうぅ!」

涙を流しながら淫らな咆哮を放つ犬が尻穴だけでの射精に達しても、男は腰の前後運動を緩めない。大きすぎる悦びに思わず抵抗しようとする身体を体格差も利用してしっかりと封じている男は、獰猛な犬の鳴き声を上げながら手に入れた獲物の尻穴を荒々しく蹂躙し、周りにいる他の犬達を一層の発情へと導く欲望を剥き出しにした交尾の様子を別室にいる主達に何の疑いも無く披露していく。

「あうぅ、ひゃうぅぅ! んぉっ、あおぉ、きゅぅぅぅんっ!」
「がぅ、ぐわぅ! ぐっ、ふっ、ふうぅっ!」

自分達にあてられて繰り広げられ始めた他の犬達の交尾が奏でる淫音を耳にしながら絶頂に迫っていく犬の男は、かつては今自分が征服している犬も含めた全ての犬を残忍な組織の飼育から救い出そうとしていた己の立場を一切伺わせぬ姿を自分達から人間を奪った男達に晒しつつ自身に射精を迎えさせる為のとどめの快楽を注ぐ目的で腰の速度をまた引き上げ、同じ部屋にいるどの犬よりも大きな淫音を夢中で鳴らしていくのだった。






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