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男達はもがきも許されぬまま仲良く火照り合わされる

2022.07.16.Sat.21:00
涙に濡れた目を痛々しく見開きながら、男達は自身に与えられた拘束を解こうと試みることすらもせずに与えられた責めにただただ悶え苦しみ続けていた。
左右の足裏をぴったりと密着させた状態に固定する靴のような形状をした黒革製の器具の金具と、黒革の首輪の前部に位置する金具を結ぶ縄を軋ませることすらしない。指の使用を禁じる鍵付きの黒革手袋と一体化している黒革の手枷と首輪の後部の金具を繋ぐ縄を鳴らす動きさえ取らない。二人の男は施された縛めと苦悶を大人しく受け入れているかのように地下室の壁際に腰を下ろした体勢を維持し続けていた。
その無抵抗の理由は、二人が心からの服従を抱いているからではない。背にした壁に腹部を縫い付けている黒革のベルトのせいでもあるが、完全に足掻きを停止させている真の理由はそれではない。
二人の男から非道からの脱出を求める努力の選択肢を奪いもがきを封じている理由は、男達の頭部に装着されたガスマスクに似た形状をしている黒色の器具だ。
口と鼻を囲っている部分に、媚薬を混ぜた残忍な気体を注入し呼吸を淫らに支配する冷酷なマスク。下手に身をよじらせ状況を打破しようとすればする程内部に仕込まれたセンサーでその振動を感知し、試行錯誤に至った本人ではなく隣にいる仲間のマスクに送り込む気体に含まれる媚薬の濃度を容赦無く引き上げていく残忍なマスク。そんなマスクを仲良くあてがわれ真横の仲間を人質に取られた惨めな男達はもう、なりふり構わずに暴れることさえも出来はしない。意識しての身悶えのみならず無意識の身じろぎにも反応して仲間を嬲る媚薬の威力を強められていく男達はもはや、跳ねそうになる裸体を望まぬ発情に蝕まれた思考で制しながら、間抜けに張り詰めさせられた二本の男根をビクビクと跳ねさせ淫蜜を滴らせるだけの存在でしか無い。
際限無く加速する発情から逃げることも許されず、膨らむ一方の淫猥な欲望を誤魔化す為の動きも認められず、理性を殴り付ける勢いで肥大化していく快楽が欲しいという渇望に屈して仲間同士で火照りを慰め合うことも叶わない。八方塞がりの生殺しに放置された無様な男達は、大粒の涙を零す瞳を横に向けて絶望と甘い苦痛を虚しく共有しつつ壊れゆく様を別室から隠しカメラの映像を通して自分達を堪能する無慈悲な男達に余すところ無く捧げるだけの、滑稽極まりない見世物でしか無いのだ。

「はーっ……はぁ、んぁ、ふくぅぅんっ」
「うっ、ふあぁ……はっ、はぁっ……んあぁぁ……!」

媚薬をこれ以上吸入しないよう呼吸を我慢する余裕も無くして荒い息をマスク内に垂れ流し、全身から噴き出した発情由来の汗と男根から分泌した透明なはしたない汁で形作られた床の水溜まりをじわじわと拡げていく二人の男は、自分達を捕らえた男達が別室からの観察を宣言していたことも忘れてよがり狂い、仲間を追い詰め崩壊に導く媚薬の濃さを高め続けていた。






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