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淫らな欲は追求も許されぬまま肥大化させられる

2022.06.29.Wed.21:00
男根を模した太く醜悪な張型は、自身の表面から絶えず強力な液体媚薬を滲み出させている。触れた場所に疼きをもたらし、飲めば内側からの発情を強要し、粘膜に付着したらその箇所の感度と火照りを気が狂う程に掻き立てさせる。そんな媚薬を分泌する非道な張型を口に噛まされ尻穴にねじ込まれた哀れな青年達は、自由を奪う拘束を施された裸体を仲良く惨めに跳ねさせながら、自分達を捕らえた敵の組織が所有する施設の地下室で終わりの見えぬ甘い拷問に為す術無く擦り減らされ続けていた。

「んうぅ……むっ、もごぉっ」
「ふぅ、ふぐっ……んまおぉ……っ!」

壁と一体化した張型から溢れ出る媚薬を嚥下させられ、壁から伸びたチューブとコードの先にある張型を尻穴に固定され腸壁全体で媚薬を吸収させられている青年達はもう、湧き上がる欲情から意識を逸らすことも叶わない。黒革の目隠しの下で目を剥きながら悶絶し、背中側で左右の指先から二の腕までを一まとめにする黒革のアームバインダーと足首から太ももまでを腕と同様にきつく締め上げるレッグバインダーを与えられた手足ごと全身を地下室の壁へと十数本の黒革ベルトを用いて遊び無く縫い付けられた青年達は、ベルトのせいで口から離すことも尻穴からひり出すことも不可能にされた張型達が染み出させる媚薬に更なる火照りを強要されながら、仲間達の甘く歪んだ苦悶の唸りを耳にしつつ快楽の渇望に溺れそうになる己を必死で律することしか出来ない。
誰か一人でも欲に屈して淫らな悦びを得る動きに耽れば、その罰と言わんばかりに五人全員に追い打ちが加えられる。その事実を身を持って思い知らされている青年達は、壁に密着した自身の男根を無自覚に刺激し絶頂を手繰り寄せようとする本能をひたすらに抑え込みながら、湧き上がる一方の欲望を受け入れることも許されない生殺しの拷問に悶え苦しめられるしか無いのだ。

「ふぅ、んふぅ……っぎゅ!?」
「もがっ、もあぁぁ!?」

一切の自覚無しで腰を左右にくねらせ、硬く張り詰めた男根に射精をもたらす為の快感を送り込んでいた青年の動きを察知した張型のセンサーが、五人全員の口と尻穴に注ぐ媚薬の量と濃さを残酷に引き上げる。
理性を蝕まれ思考が鈍る程の状況に置かれている状態でもすぐさま分かる変化に口と尻穴をいたぶられ始めた五人は、飲み込みきれなかった媚薬混じりの唾液を胸元に滴らせ乳房周辺の感度も高めながら、尻穴から垂れ落ちた媚薬をレッグバインダー内に溜め込み足裏の感度をも増幅させられながら、淫欲に流されたら仕置きを叩き込まれるという無慈悲な現実を改めて理解させられていく。

「ふぉっ、むおぉ! あごぉぉ!」
「あぉ、ほっ、もあぁぁーっ!!」

気持ち良くなりたいと本能が願っているのに、五人は気持ち良くなることを認められない。肥大化した本能が理性の制御を振り切った際に訪れた仕打ちで五人は本来淫らな弱点になり得ないはずの箇所も媚薬に蝕まれ壁に縫い付けられた姿でただ立っているだけでも快楽に結び付く異常な状態を作り出されているのに、頂点へ到達するのに必要な快楽の追求は許可してもらえない。
そんな相反する生殺しの責め苦にじわりじわりと何もかもを破壊されていく五人を作り出し放置した組織の構成員達は、自分達を幾度と無く妨害した五人がみっともなく苦しんでいる地下室に足を運ぶことすらせずに、不可逆の陥落に導かれる青年達に思いを馳せながら復讐の念を込めた本格的な調教が始まる明日に向けての英気を養っていた。






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