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愉悦の音楽に耳を傾けつつ無慈悲な男は仕事に耽る

2022.06.13.Mon.21:00
四角く白い箱型をした機械の中に手足を飲み込まれた青年は、無理矢理に行わされたブリッジのような体勢から抜け出したくても抜け出せない。指先から付け根までを、爪先から膝下までを機械に取り込まれ内部に仕込まれた柔らかな素材によって緩みなく締め上げられた青年の四肢は、どんなに力を込めても機械から抜け出せはしない。
背面を箱の上部に密着させられ、裸体を仰向けの姿勢で固定された青年。視界を閉ざす黒革の目隠しと、輪状の金属と黒革を組み合わせて作成された言葉を奪う開口具を振り払いたくても振り払えないよう、身動きを完全に制限された惨めな青年。
そんな無様な立場に追いやられた青年は、自分を捕らえた男を愉しませ悦ばせる物品として男の仕事場に情けなく飾られている。スパイという正体を暴かれ生きたまま無力化された青年は、自分を気に入っていた社長を務める男の歪んだ欲望を満たし社長室を彩る淫猥な音楽を奏でる為の道具として、抵抗一つ行えぬ裸体を容赦無く使い潰されているのだ。

「はっ、はおぉ! あがっ、えっ、おぉぉんっ!」

閉じられぬ口で甘く悲痛な鳴き声を発しながら、青年スパイは絶え間無く襲い来る無慈悲な責め苦から逃れようと試行錯誤を繰り返す。文字通り手も足も出せなくされた汗塗れの裸体を苦しげに跳ねさせながら、哀れなスパイは地獄からの脱出を求め足掻きに足掻く。
しかしやはり、拘束は解けない。手足を縛める機械から伸びた冷酷な責め具達も止まりはしない。左右の乳房に被せられたドーム状の装置も、男根に被せられた筒状の装置も、尻穴に深く嵌まり込んだ状態で荒々しく首を振る極太の張型も、青年スパイの悶絶を嘲笑うかのように駆動を継続して逃れられぬ裸体を更なる絶頂へと導いていく。

「あぁっ、うぁぁぁーっ!! おっ、あぁっ……ほごぁぁぁっ!!」

ドームの内側で回転している媚薬を含んだ柔らかな毛に磨かれている乳首とその周辺が、快楽にいたぶられる。乳首のドームと同じ要領で筒の内部に敷き詰められた媚薬を吸った毛に撫で回されている男根が、射精に至っても萎える暇さえ認められぬまま次の射精へと追い立てられていく。スパイとしての活動の為に快感の覚え方を学び、独学で学んだそれを憎い男の手で数段上に引き上げられた尻穴が、手加減の概念すらも無い張型の殴り付けによって気が狂う程の悦楽を覚えさせられていく。

「あーぉっ! うぉ……はぉぉぉぉーっ!!」

イってもイっても終わらない淫蕩な拷問に為す術無く苛まれ過剰なまでの悦びを散らす手段さえも取り上げられた裸体を無慈悲に追い詰められる絶頂地獄に狂わされる仕打ちは、溜めに溜め込んだはずの憎悪と怒りを跡形も無く砕き尽くされるくらいに残酷で。青年スパイはまだ不明瞭ながらも反抗の言葉を責めが始まる前に紡げていた開きっぱなしの口で哀願の意思を乗せた絶叫を放ち、自分の痴態を音楽代わりに利用しているであろう異常な男に救いを心からねだった。
けれど、男はそれに応えない。自身の机に積まれていた書類を読み込みながら滑稽な音に耳を傾けていた社長の男は、誇りを捨てて助けを望むスパイに今日も慈悲をもたらさない。
それどころか男は必死に寄せられる懇願の叫びに青年スパイの余裕を感じ取ると、書類の横に置かれていたリモコンを躊躇い無く操作し、視界を塞がれているが故に身構えることはおろか絶望することすらも出来ない青年により甘く残忍な快楽の苦悶を叩き込み始めてしまった。

「がっ、ひゅぅぅっ!? おぁ、もあぁ!! あー! ほぁぁぁぁーっ!!」

乳首が、男根が、尻穴が、駆動を強めた淫具達に責め立てられる。すでに限界だった性の弱点達が、嬉々として加えられた淫らな追い打ちに流されながら、一層間隔の狭まった絶頂に突き上げられていく。
その淫蕩なイき地獄に驚愕と戦慄が入り混じった咆哮を発する青年と、青年の頭部の左側から音も無く現われたアームを醜悪に細めた目で眺めた男は、これから始まる淫猥で滑稽なオーケストラに期待を寄せながら書類に視線を戻し、アームの先端から滴る媚薬を口内に垂らされ出した青年スパイが上乗せで正気を削られつつイき狂う音声を悠然とした態度で味わい尽くしていくのだった。






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