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恐怖に震えながら実験体は悶絶を晒す

2022.06.12.Sun.21:00
視界を遮る為に施された赤い革の目隠しの下では、とめどない涙を零す目が痛々しく見開かれ続けている。言葉を放つことと、誤って舌を噛むことを封じている穴の開いた赤色のギャグボールを噛まされた口は、意味を持たぬ呻きと飲み込もうと試みることさえも叶わなくなった唾液をだらしなく溢れさせ続けている。
それ以上に非道い状態へと陥っているのは、床に直接四本の脚を固定された椅子に四肢と胴体を遊び無く縛り付けられている裸体だ。肘掛けに縛り付けられた腕と椅子の前側の脚に括り付けられた足は、過剰なまでに巻き付けられた黒革製のベルト達をぎちぎちと軋ませながら痙攣を繰り返している。椅子の背もたれに腹部と肩を縫い付けられた胴体は、手足を超える痙攣を行いながら可能な範囲で仰け反り逃れられぬ裸体へと叩き込まれている苦悶の量を視覚で分かりやすく表現している。
しかし、男を嬲る無慈悲な拷問はまだまだ終わらない。男の首へと接続された点滴の中身である薬品は、裸体のみならず椅子を、そして床をびしょびしょに濡らす程の体液を分泌した無様な男に容赦無く流し込まれ、失神はおろか発狂さえも認めない地獄を絶え間無く味わわせていく。
手も足も出せず、見ることもしゃべることも出来ない姿に追いやられた男は、際限無く強まっていく悶絶をどうすることも出来ぬまま受け入れさせられるしか無い。拒む手段のみならず拒もうという意識その物を削ぎ落とされる程の冷酷な責め苦に苛まれ続けた男はもう、はしたなく体積を増した丸出しの男根から透明な淫蜜を休み無く噴き出させつつ、壊れることも禁じられた思考を無限に打ちのめされるしか無い。
精神の耐久度を強制的に高めつつ、本来であれば気が狂う程の発情を引き起こさせる残酷な薬品の実験体に選ばれた哀れなスパイの男は、自分を捕らえ自白を強いる薬品を用いた尋問を終えた企業の人間が放つ冷淡な観察記録の言葉を唯一自由に使える聴覚で感じながら、都合の良い投与先として飼い殺される未来に為す術無く絶望を抱かされるしか無いのだ。

「んもぉ……あぼ、はおぉ……っ」
「心拍数にはまだ余裕があります。濃度を高めますか?」
「いや、やめておこう。せっかくの好き勝手に使える実験体だ。どうせなら長持ちさせよう」
「そうだな、高濃度を投与した際の反応も見てみたいが、まずは長時間、長期間の投与による影響の調査だ。壊れる可能性が高い行動は、この薬品の目的である調教にとって不都合が無いかを確認してからが良いだろう」

研究員と思われる目隠しの向こうの声達は、自分を人間としてみていない。スパイとしてあらゆる組織に潜り込み、必要とあらば命のやりとりもしてきた自分以上に無力化した相手を人間と認識していない。
生まれて初めて湧き上がらせる、スパイとして活動していた時にも感じたことの無かった恐怖に震えながら、破滅という形での救済も取り上げられた男は逃れられぬ裸体を更に跳ねさせ、溜まる一方の淫欲に悶える姿を研究員達に晒していくのだった。






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