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青年は画面内で弄ばれる

2014.03.02.Sun.21:00
昼下がりの電車内。一人の男がドアにもたれかかり、赤いイヤホンを耳に付けてスマートフォンを操作している。
周りから見れば、ただの日常風景で気に留める物ではない状態。しかし、スマートフォンの画面を見て微笑む男の目には、日常とはかけ離れた状況が映り。イヤホンからは、男の耳を愉しませる淫猥な音楽が鳴り響いていた。

「あっ…んあぁっ!」

その艶やかに濡れた喘ぎ声は、すでに録画された映像では無い。今現在、画面の中で身悶えている青年が発している喘ぎ声だ。
衣服を全て奪われた裸体をくねらせ、甘い鳴き声を上げる青年の手首は見えない枷によって高く持ち上げられ、自由を奪われている。同じように足首も、開かされた状態から閉じられないように見えない枷によって拘束され、青年は立ったまま座る事も許されない。
しかし、本当に青年を恐怖させているのは手足の拘束では無い。通常ではありえない場所に閉じ込められ、公共の場所で嬲られているという事実だった。

「お願い…出して、ここから…出してぇぇ」

真っ赤な顔で荒い息を吐き、スマートフォンの画面の中で許しを求める。
狭く、暗く、自身を監禁した男以外の存在を感じられない空間で怯える青年に男は愉しそうに笑い、おもむろに、右の人差し指で画面を擦り始める。

「あ…あぁ! やめ…てっ、乳首、いやぁ!」

左の乳首をぐりぐりと責め立てられ、青年は拘束された肉体をビクビクと跳ねさせた。その跳ねる様子は余すところ無く男に観察され、恥ずかしさに青年はイヤイヤと首を振る。だが、男はその反応を見てやめるどころか酷薄に笑って親指も動かし。

「んあぁぁぁぁっ! そこ、だめ、やだぁぁ!」

乳首への刺激で勃起していた、青年の性器も意地悪く責め出す。
手足を封じられているという意味でも、脱出の方法すら掴めない場所に監禁されているという意味でも、青年には抵抗の術など無く。
こんなにも異常なシチュエーションだというのに快楽を与えられて甘く鳴いてしまう。その事が悔し過ぎて、青年はぽろぽろと涙を零してしまう。
それを見た男は残酷に、より激しい恥辱を施す為に乳首と性器の指を外し。青年の膝を押さえて、無理矢理に持ち上げさせた。

「あぁ、いや、いやぁ…!」

たった指一本で自分の身体が操作される屈辱と恐怖。持ち上げられた膝は運ばれた位置でまた見えない枷に繋がれ、青年はM字開脚の姿勢を強要された。
大きく広げさせられた股間に、男の視線が集中しているのが嫌でも良く分かる。何とかして足を閉じようと試みても、羞恥に目を閉じてみても、逃れられない絶望感と支配感からは解放はされない。
しばらく青年のもがく様子を愉しんでいた男は、名残惜しそうに笑って画面を操作し始める。
自分の左側でせわしなく動く指を力無く眺めていた青年は、ひっと息を呑んで一層激しく暴れた。
が、その抵抗はある瞬間にピタッととまる。画面下の空間、さっきまで足を置いていた場所に道具が現れたからだ。
現れた道具は、黒い台。もちろんただの台ではなく、上部に男根を模した張型の付いた・・・性の責め具だ。
あれを使われる。そう気付いた青年は半狂乱になって男に懇願をする。

「嫌だっ、許してっ! 何でもするからぁっ!!」

だから、お願い。

許しを請う叫び。悲痛な程に切羽詰まった叫びであったが、無情な男には全く届かず。
青年の身体は、張型を尻穴にあてがったまま、ゆっくりと下ろされてしまった。

「ひあぁ…いや、入ってくるぅぅ…」

ずぶずぶと音を立てて侵入する張型。同時に壊される男としてのプライド。
何よりも感じてしまっている自分が信じられなくて、憐れな青年は内側から、外側からどこもかしこも凌辱された。

「ふあっ…全部、入っちゃぁぁぁっ!?」

張型を全て飲み込んだ途端、体内で激しく張型が振動を始めた。柔らかな肉壁を容赦無く掻き回され、青年は注がれる快楽に苦しみ、大きな声で喘ぎ狂う。

「あぁーっ! だめだめらめぇっ! たすけて、たひゅ、け…っ!」

甘い悦びに痙攣しながら助けを求める青年を、男は胸ポケットにしまって電車を降りる。

「いやぁーっ! 誰か、誰かぁぁ…っ!」

誰も助けの来ない男のスマートフォンの中で青年はただ快楽に溺れる事しか出来ず。
その甘く哀しい鳴き声は平然と駅を歩く男の耳を、まるで音楽でも聴くかのように愉しませていた。







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