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非道な靴は限界の男から忍耐を没収する

2022.06.01.Wed.21:00
地下室の床に四本ある脚を接続された椅子は、男が裸体をどんなに暴れさせてもビクともしない。
肌触りの良い黒革が張られた座面に背中を預け、同じ革が張られた背もたれに腰を預けるという常識的ではない体勢を取らされた肉体を幾らもがかせようとも、剥ぎ取られた衣服の代わりに与えられた縄の縛めによって椅子へと厳重に括り付けられた無様な男は自由を取り上げられた事実から一向に抜け出せない。
背中で密着させられた肘から手首までの部分を縄によって一まとめにされ、それ以外の部分をまるで後ろにでんぐり返しをしている最中のような格好となるよう椅子に縫い付けられた男は、自力ではどうにもならぬ執拗なまでに加えられた縄拘束を軋ませながら自分を拉致した存在の思い通りに悶え狂わされるしか無い。
己の顔の上で無防備にさらけ出されている恥部に注がれる非道な仕打ちを拒みたくても拒めないよう行動の選択肢を跡形も無く削ぎ落とされた惨めな男は、裸体を締め上げる物と同じ縄で位置を固定された淫猥な装置達が生み出す悦楽にただただよがり鳴かされるしか無い。
尻穴の奥深くまでねじ込まれた極太のアナルバイブと、萎えている時からすでに太く逞しい男根をすっぽりと包み込む薄紫色をした電動の機構を有するオナホールを装着された男はもはや、尻穴を容赦無くほじくり回し男根全体を無慈悲に振動させるオナホの責めに甘い悲鳴を発しながら自らの顔面に精液を撒き散らさないよう耐えること以外、選び取れる行動など残されてはいないのだ。

「あぁっ! くっ、ふぎっ、んぎゅぅぅっ!!」

歯を食い縛って絶えず襲い来る快楽から意識を逸らそうと頑張っては堪えきれずに口を開いて淫蕩な絶叫を放ちながら、男が湧き上がり続ける射精欲をひたすらに抑え込み続ける。自分を捕らえた男の思い通りに屈服の未来をもたらされたくない。気高き心に反抗色の願いを募らせながら、男は憎き男の手で淫らな至福の覚え方を教え込まれた尻穴と快楽への耐性を著しく弱められた男根に走る快感を理性と矜持で否定し陥落を一生懸命に拒み続ける。
しかし、その忍耐は他ならぬ男自身を余計に苦しめるだけの無意味な足掻きでしか無い。裸体全体を椅子へと圧迫し身動きを封じる縄から逃れられない以上、男の我慢は自らの心と身体を打ちのめし別室で痴態を鑑賞していた冷酷な男の加虐心を増幅させるという絶望に満ちた結果しか引き寄せられない。
予想に反して何十分も絶頂を耐え続けた男をもっと苦しめ射精の我慢さえも不可能な状況へと追い込みたい。そんな狂気に染まった欲望を携えた男の帰還という事実を意に反して手に入れてしまった哀れな男は、抗えぬ身体に施される残忍な追い打ちを為す術無く受け入れさせられ、これまでの責め苦が有情な物であったと誤認する程の淫獄へと突き落とされる展開へと愉悦を露わにした男の意図に沿って確定させられるしか無いのだ。

「刑事さん、随分と頑張ったね。今までこんなに射精を我慢した子なんていなかったよ。せっかく作ったけど使いどころが無くて困ってたこの玩具もようやく使ってあげられる。いっぱい耐えてくれてありがとう、刑事さん」
「ひっ、ぐひぃ!? やめ、や、あひぃぃ!?」

座面に乗せられた頭部の左右で少しでも快楽を散らそうと指を悶えさせていた刑事の足に、靴のような形状をした器具が抵抗虚しく履かされていく。内部が不快に湿った無数のイボに覆われている異常な靴に足をすっぽりと包まれた刑事は、足全体を嬲るぞわぞわとした感触に狼狽しつつ、怯え混じりの嬌声を部屋に響かせる。
その滑稽に悶絶する刑事を至近距離で眺めながら黒く微笑む男は、まだ正気が残っている刑事をこれから粉々に粉砕し淫らな発狂へと導くことへの充足感を味わいつつ、足に履かせた靴型の器具のスイッチを躊躇いも無くオンにした。

「ひゃっ!? ひひひぃ!? はっ、はひっ、ひゃはははぁっ!?」

刑事の足が、靴内部のイボ達の細かな震えによってまんべんなくくすぐり回されていく。めちゃくちゃに足を振り乱しても脱げずわずかな逃げ道も無いくすぐりの拷問によって刑事は尻穴と男根を苛む凌辱を耐える余裕をあっという間に没収され、荒く乱れた呼吸で笑い転げながら大きく開いた口へと放出するかの如く、己の顔面を白く濁った淫液で汚し始めた。
けれど、鬼畜な男はここで追い打ちを終わりにしない。イくのを耐えに耐える状態から笑いも射精も一切耐えられない滑稽な状態へと移行した刑事を満足げに頷きつつ堪能する男は、自分の動向に気を配ることも叶わなくなった刑事の様子を独占しながら、実はまだ更なる攻撃を控えていたバイブとオナホールを操作し尻穴と男根をいたぶる悦びを最大の物に変更した。とっくにイき地獄へと堕とされた刑事を、悪魔のような男は一層苛烈なイき地獄に突き堕としてしまったのだ。

「ふっ、ぎぃぃーっ!? ひゃ、ひひゃ、はっひいぃ!! んひょっ、ひひひぃぃぃっ!!」

哀願も紡げない。怒りを示す暇も無い。
自分に見下ろされた立場で椅子に繋がれた裸体をガクガクと痙攣させながら我を忘れてイき狂い笑声を含んだ喘ぎを飛ばす刑事を悠然と鑑賞する男は、じょじょに自分自身が分泌した精液に汚し抜かれていく刑事の顔が何もかもを保てなくなった瓦解へと近付いていくまでの過程を愉しみ、淫猥な破壊が抱かせる至福を存分に噛み締めていた。






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