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ペットは己の愚かさと罪深さを理解させられる

2022.04.30.Sat.21:00
青年が身をよじらせる度に、二種類の軋む音が耳障りに鳴り響く。自身が置かれた状況からの脱出を欲して青年が試行錯誤を繰り返す度に、裸体に直接纏わされた黒色のラバースーツがぎちぎちと擦れ合い、光沢を有したスーツの上から纏わされた麻縄がぎしぎしと音を立てる。
だが、幾ら屈辱的な音色を奏でながらもがきにもがいても、青年は何一つとして望む変化を生み出せない。目と鼻、そして恥部以外の部分を包み込み緩み無く圧迫するラバースーツに塞がれた口からくぐもった唸りを放ちながら手足の指の使用を禁じる機構を備えたスーツに追加された縄の縛めを解こうと必死に努力しても、哀れな青年はどうやっても逃れられないという絶望の事実を再認識させられつつ無駄に息を切らし体力を消耗することしか出来ない。
しゃべることを封じられた口で悲痛に鳴き喚きながらどんなに頑張っても、二の腕と胴体を繋ぎ左右の手首を背中で一まとめにする上半身の縄は外れない。丸出しにさせられた恥部を涙に潤んだ瞳で見つめながらじたばたと暴れても、左右の足の裏をぴったりと合わせた状態を強要し離れられなくさせた左右の足と男の首を繋ぐ縄は無意味な行動を嘲笑うかのようにビンと張るのみでビクともしない。
見えているのに触れることも助けることも叶わない恥部を嬲る非道な装置に為す術無く苦悶を注がれることしか出来なくされた無様な青年はもう、ほぼ全身を覆う黒のラバーがもたらす息苦しさと暑苦しさに苛まれながら、意に染まぬ悦びに理性と正気を殴り付けられるしか無い。ラバー越しに縄を着せられ快楽を散らすことを目的とした身悶えさえも不可能にされた惨めな青年はもはや、雌の快感を覚えさせられた尻穴を蹂躙する極太のアナルバイブが繰り返す首振りに腸壁全体を掻き毟られながら、絶え間無い振動を行うローターが内蔵された黒革製のベルトを根本と亀頭近くに巻き付けられた男根から唯一の呼吸孔に変えられた鼻腔を淫らにいたぶる精液を何度も何度も放出させられるしか無いのだ。

「んー! んぐっ、むぶっ、ぶふうぅーっ!!」

痛々しく目を剥き、少しでも自身が撒き散らした淫臭を嗅がないようにと呼吸をひたすらに堪えて鼻の穴を間抜けにヒクつかせながら、我慢の甲斐無く射精へと断続的に押し上げられる青年。めちゃくちゃに床の上でのたうち回ることも許されない姿に変えられた仰向けの肉体を激しく痙攣させながら、到底耐えているとは思えないくらいに荒い呼吸を行いつつ拘束と格闘しているとは一切思えない悶絶を晒し続ける青年。
そんな青年を作り出し淫獄に喘ぐ滑稽な様を堪能していた男は、ラバーに遮られていても隠しきれぬ程に漂い始めた汗の匂いを精液の香りと共に悠然と味わいながら口元を残忍に歪めると、無言での鑑賞を不意に破り憔悴仕切っていた青年に対して問いを浴びせた。

「○○、そろそろ反省出来たかい? 私から逃げようとしたことがどれ程愚かで罪深いかを、しっかり理解出来たかい?」
「んっ! んふー! むふぅぅぅっ!!」

何も言わずに自分の痴態を見下ろしていた無慈悲な男からの言葉を淫猥に疲弊させられた脳で受け取った青年は、諦めきっていた哀願を乗せた言葉にならぬ叫びを発しつつなりふり構わずに許しを請うた。
もう絶対に逃げようなんて思いません。恥辱の日々からの脱走を試み失敗した青年は罰として叩き込まれた熱と息苦しさに追い詰められながらのイき地獄から解放して欲しい一心で、屈服を露わにした態度を示しつつ助けを願った。
だが、残酷な男は必死その物な青年の懇願を眺めて笑みをより醜悪な物に深めると甘い拷問の終わりに期待を寄せていた青年の思いを砕く返事を紡ぎつつ、ポケットに入れていた男根と尻穴の淫具を操るリモコンを終了とは真逆の方向へと弄ってしまった。

「そうか、それじゃあその調子でもっと反省して、自分が馬鹿だったことを今よりも思い知るんだよ? 私はずっとここで君が苦しむ所を見ててあげるから、気持ち良く狂い続けて二度と逃げようなんて考えない良い子になろうね。○○?」
「もごっ、むぎゅぅぅぅっ!? んふっ、むふうぅ! んぎゅぅぅぅぅぅーっ!?」

男根を震わせるベルトが、より容赦の無い振動を開始する。尻穴を奥まで満たすバイブが、一層苛烈な首振りで腸壁を抉り倒す。
すでに限界を超えてイきまくらされていた青年が無慈悲な快楽の増幅に抗えるはずも無くて、意識を逃がす暇さえ認められない真のイき地獄に突き落とされた青年は汗と精液が織りなす淫臭のハーモニーとラバーと縄が奏でる被虐の和音を一段と滑稽な物へと変化させつつ、逃走しようとした悪いペットの自分を罰する飼い主の男を最高に愉しませる光景を意識を手放すまで提供させられていくのだった。






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