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男は絶望色の淫音をただ一人聞かされる

2022.04.28.Thu.21:00
十数本もの黒革製のベルトを用いて裸体を床へと縫い付けられた男はもう、何処にも逃げられはしない。床へと仰向けに寝転がらされ気を付けの姿勢のまま全身をベルトに緩み無く圧迫された男はもはや、視覚を奪う黒革の目隠しと喉近くまでを満たし言葉を封じる張型状の口枷と周囲の音を遮断し聴覚を無意味な物とさせるヘッドホンを固定された頭部を狭い範囲で振り乱しながら、無防備にさらけ出された弱点をいたぶる機械の刺激に為す術無く翻弄させられるしか無い。
見ることとしゃべることと聞くことを禁じられ手足の自由を取り上げられた今の男は、丸出しにさせられた左右の乳首と男根を苛む無慈悲な淫具が生み出す意に染まぬ快楽にただただ悶絶させられるだけの惨めな存在でしか無いのだ。

「うぐっ、むぎゅぅぅぅーっ!! あごっ、むぁ、もぉぉぉぉーっ!!」

口内を貫く張型に歯を立てて甲高く甘い絶叫を発し、目隠しの下で眉根を痛々しく寄せながら、男が汗に濡れた裸体を痙攣させつつまた絶頂へと上り詰めさせられた。ベルトをギシギシと軋ませつつ仰向けの裸体をほんのわずかに仰け反らせながら、男は容赦無く嬲られている自身の男根から不完全な精液を力無く迸らせた。
けれど、無感情な淫具達は男が限界に至りつつある無様な絶頂を晒しても何の慈悲も見せはしない。男根を吸引しつつ内蔵された柔らかな壁で全体を絶えず揉んでいる筒状の機械と、自身の内部に閉じ込めた左右の睾丸に延々と振動を注いでいる袋状の機械は男がほぼ白の混ざっていない精液を噴き出させても駆動をとめず、左右の乳首を強く挟み込んだ状態で震え続けているクリップ型のローターは真っ赤に充血し尖りきった乳首が許しを請うように跳ねているのもお構い無しに甘い攻撃を叩き込んでくる。

「がっ、ごっ、もぼぉぉ! あぉ、はっ、もぁぁぁぁーっ!!」

幾らイかされても休憩すら認められずにイかされる淫猥な無間地獄に堕とされた男は、自分を捕らえた敵達が塞がれた視界と聴覚の向こうにいる可能性も忘れて悲痛に鳴き喚き安堵を欲して裸体をじたばたとよじらせる。仲間の救助が訪れたらすぐさま逃走に移れるようにと体力の温存を意識していた当初の様子を跡形も無く失った男は、息を乱し尽きかけの体力を振り絞りながら身体中に命令を送り、イきっぱなしの状況から脱出しようと頑張り続けている。
そんな男の努力は、長い長い時間と数え切れない程の絶頂を経てようやく少しだけ実った。必死に振り乱していた頭部から汗のぬめりでズレたヘッドホンが床に転がる形で外れ、男は聴覚をどうにか取り戻したのだ。手足と視界と言葉はまだ縛められたままだが、これで周囲の情報を収集出来る。ほんの小さな進展に達成感を募らせる男。しかし、無音の状態から有音に帰還し快楽に掻き乱されながら耳を慣らした瞬間、男は希望とは真逆の絶望を味わうこととなった。

「んみゅぅぅぅーっ! おぐっ、もぁ、んまぁぁぁぁっ!!」
「はごっ、もごぁぁぁっ! んー! んびゅぅぅぅーっ!!」

悦楽の熱に蝕まれた思考でもはっきりと分かる仲間達の声が、男の耳に届く。仲間達が身体を酷使して事態の好転を図ろうとする音が、おそらく自分と同じ拘束と恥辱を施された仲間達が逃れようと試行錯誤する音が、ヘッドホンを振り払った男の耳に流れ込んでくる。
その事実を把握し、仲間からの救助の展開が絶対にあり得ないことを嫌でも思い知らされた男は、それまで保っていた平静を恐怖と戦慄に破壊されつつ周りの仲間以上の勢いで身悶えと絶頂を開始し出した。無論その半狂乱になっての足掻きは、男とその仲間達を誰一人として淫獄と拘束から救い出すには至らない無駄な足掻きだ。

「んむっ、ぎゅぅぅぅっ!! ぶごっ、まぉ、もみゅぅぅぅっ!!」
「おっ、あまっ、もほぁぁぁっ! うー! んごっ、もあぁぁ!」
「ふーぅっ! ふぉっ……あぉぉぉぉぉーっ!!」

十数人の男が放つ快楽に歪んだ絶叫が響き渡る部屋の中で唯一それを耳にしつつ絶頂を繰り返し正気を削り落とされていく男と、未だに自分と同じ日に別の場所で捕らわれた仲間達が周囲にいることも知らぬままイき狂わされる滑稽な男達を別室からモニター越しの映像で堪能する非道な男達は自力でヘッドホンを外してしまった男に愉悦を加速させることが目的の嘲りを多く含んだ憐憫を抱きながら、自分達に生け捕りされた男達がじょじょに射精さえもままならなくなりつつ淫らに精神と肉体を破壊されていく光景を無慈悲な興奮を滾らせて眺め続けていた。






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