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無慈悲な機械は逃げる穴を淫猥に追いかける

2022.04.24.Sun.21:00
左右の肘から手首までの部分を背中で一つにまとめる黒革製の拘束具を装着された腕と共に汗に濡れた裸体全体を痙攣させながら、男が乱れに乱れた呼吸を整える休憩を試みている。腕の自由を奪われた身体を床に付けた頭頂部と膝から先で支える体勢を取り、肩での呼吸を苦しげに繰り返しながら、男が少しでも安らぎを得たいと願う本能のままに肉体の動きを停止させている。
だが、男を嬲る為だけに用意された装置はそんな許可無き休息を許さない。四つの車輪を用いて床を這う箱型の機械は動きをとめた男の背後からゆっくりと迫り、自身から伸びた金属の棒の先端に取り付けられている男根を模した醜悪なイボに塗れている張型で無防備にさらけ出された尻穴を無慈悲につつき、そのまま腸内への侵入を敢行しようとする。
敵に捕らわれた日から加えられた調教によって異物を拒む手段を無理矢理に忘れさせられた尻穴を貫こうとする張型の接近を張型が尻穴に触れる感覚で認識させられた男は嫌でも休息の中断を余儀なくされ、腕を使わない惨めな前進をまた一人きりで置き去りにされた部屋の中で強いられ始めた。

「あっ、あぁ……はぁ、くふぁ……っ!」

涙と唾液と汗に汚れた赤ら顔を弱々しく振りながら、男は終わりの見えぬ不自由な移動を必死で行う。尻穴を蹂躙する恥辱の到来を否定したい一心で、男は未だに内蔵されたバッテリーの枯渇とは程遠い駆動を見せる背後の機械からただただひたすらに逃げ回る。
隙を見ての休憩すらままならないくらいに追い詰められていく男はもう、心も身体も限界だ。自分しかいない部屋に無意味な哀願の絶叫を響かせる気力すらも削ぎ落とされた男はもはや、己に淫猥な屈辱に満ちた日々を送らせている憎い敵達に対する怒りすらも保てぬまま、胸の内に許しを請う言葉を浮かばせ続けている。
無論、男がどんなに苦しもうがその情報は今ここにいない非道な敵達には届かない。悲痛な懇願の意思を幾ら膨らませようとも無感情な機械はそれを一切汲み取らない。
際限無く擦り減らされ、希望すらも垣間見えない状況に放置された男を待ち受けるのは絶望の展開のみで。知らぬ間に壁際へと追いやられた男は正面の壁と尻穴寸前まで距離を詰めていた残酷な機械に前後を塞がれる形となり、とうとう拒みに拒み続けた尻穴への凌辱を注がれるだけの立場に導かれてしまった。

「あぁ!? んぁ、やあぁぁ!! だっ、だじゅげでぇ……ぬいへ、おひりりゃめぇぇ……っ!!」

尻穴にずぶずぶと潜り込んでいく張型が最奥まで辿り着いたら、容赦も加減も無い首振りによって腸壁全体を甘く淫猥に掻き毟られてしまう。張型の表面に生えたイボ達に雌の悦びを教え込まれた肉を丹念に引っ掻き回されながら、尻穴だけで快楽の極みを迎えさせられ続けてしまう。
敵の手に堕ち淫らな奴隷として飼育され出した日から与えられた辱めの数々からもうすぐ訪れる淫獄を察して救いを欲しても当然無駄で。淡々と駆動する機械は打ちひしがれる男を嘲笑うように緩慢な速度で前進し、淫らな地獄に向けてイボ塗れの張型を男の奥深くへと侵入させていくのだった。






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