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蒸れた身体は淫らな絶望と共に再び閉じ込められる

2022.04.18.Mon.21:00
部屋中に流し込まれる甘ったるい空気を呼吸の度に為す術無く吸入させられた青年はもう、空気に混ぜ込まれた淫猥な薬品がもたらした意に染まぬ発情にただただ狂わされることしか出来ない。無慈悲で淫らな気体と外部から施錠された部屋からの脱出を禁じる頑丈な拘束具を用いて手首と足首をそれぞれ天井と床に遊び無く結合されてしまった哀れな青年は、苦しげに見開いた目から涙を零し黒色のギャグボールに塞がれた口から唾液の泡と共に悲痛に歪んだ唸りを溢れさせながら、熱の逃げ道を塞ぐ黒色のラバースーツに首から下を閉じ込められた肉体を惨めによじらせるくらいの行動しか取れはしないのだ。

「あもっ、んもっ、おごおぉ……!」

部屋の上下から伸びた鎖の先にある黒革の枷をスーツの上から嵌められ万歳と背伸びを同時に限界まで行わされた立ったままの肉体を小刻みに震わせながら、青年が強制的に高められる淫欲とスーツの内側に際限無く蓄積していく熱の地獄から逃げ出したい一心で身体を前後左右に振り拘束との格闘を繰り返す。自身の火照りと汗が溜まりに溜まったスーツが肌に擦れる不快な感覚と、スーツを構成するラバー同士が擦れ合う耳障りな音に眉根を寄せながら、青年は責め苦から離れたいという願望のままにありとあらゆる試行錯誤を繰り返す。
けれど、青年の努力は生身ではどうすることも叶わない頑強な拘束の前では何の意味も持たず、むしろ熱の加速を助長するだけで。自らを余計に苛みながら無駄な頑張りを積み重ね思考が霞む程の憔悴へと追い詰められた無様な青年は、意識を朦朧とさせている姿を眺めてガスマスク内の顔を醜悪に歪ませる男達が媚薬混じりの空気が充満した部屋へと戻ってくる時を、真の恥辱と淫蕩な拷問が開始する時を、怒りを寄せていた敵の思惑通りに迎えさせられてしまった。

「○○君、お久しぶり。随分と良い表情になったじゃないか。とても、お父上の仇を討とうとしていた復讐者とは思えない惨めな顔付きになっているよ、情けないねぇ」
「うぁぉ、うぅ、んぐうぅ……!!」

ギャグボールの隙間から染み出た唾液と顔中を濡らす汗が混ざり合った液体を右の人差し指で拭って見せ付けながら、青年にとって父を陥れた憎き仇である男が復讐の炎が跡形も無く失われた痴態を滑稽の感情を露わにして嘲笑を浴びせてくる。
その事実にこれ以上無い悔しさを覚えても、自由を取り上げられた青年は募らせた悔しさをぶつけることさえ許されない。それどころか、発情と疲弊に擦り減らされた青年は自分達が淫薬を吸入しないようにとガスマスクを装着した男達の顔を睨み付けることさえままならない。
手も足も言葉も出せず、胸の内に滾っていたはずの怒りを表に出すことも不可能となった復讐者の青年。そんな最高に愉快な青年を目と耳と触覚で味わいながら、非道な男は陥落寸前の青年に対して更なる地獄の到来を告げた。

「でも、まだこれからだ。○○君はまだまだ壊れられるよ。今からその気持ち良くなりたくて仕方無くさせられた可哀想な身体を気持ち良く苛めて、何もかもをぶっ壊してあげようね」
「っぎゅ!? も、ごほおぉっ!?」

男の言葉が終わるのに合わせて行動を開始した部下達が、恐怖する青年の身体を押さえ付けながらラバースーツの前部にあてがわれたジッパーをゆっくりと下ろしていく。ビンと尖りきった乳首が男の目にはっきりと見えるよう、蒸れに蒸れた汗塗れの裸体を余すところ無く鑑賞出来るよう立ち位置を調整しつつ、部下の男達はジッパーの振動だけで堪らない快楽を抱く程に感度を引き上げられた青年が示す悶絶の反応を制しながら、ジッパーを最下段まで、発情の影響ではち切れそうなくらいに張り詰め汗に加えて先走りを浴びたことで他の箇所よりも濃く蒸れた男根が露出する場所まで移動させていく。
そうして外気に触れさせた男根を目にして表情を一層黒く歪め愉悦を増幅させた男は細めた目を部下に向けて無言の指示を飛ばし、あらかじめ決めておいた動きを取るよう嬉々として促した。それは、男根の根元と亀頭の真下に黒革製のベルトを巻き付ける動きだ。

「んんっ!? んぐっ、むごぉぉっ!!」

恥ずかしい急所にベルトが施される動きに対して青年が拒絶と堪えきれぬ悦楽を表わそうとも、部下達はとまらない。至福の笑みを浮かべる男の視線を受けながら手を動かす部下達は、誤って青年を絶頂に導いてしまわないよう興奮しきった男根にベルトを装着すると、先程下ろしたジッパーを元の位置へと戻しわずかに熱が引いた裸体と二つのベルトに締め上げられた男根を再びラバーの内側へと閉じ込めていく。

「あごっ、もぁ、ふもぉっ」

またラバースーツを着せられた。それも今度は、男根に異物を与えられた状態で着せられた。
隠しきれぬ絶望に打ちひしがれながら一縷の望みを掛けて、憎悪していた男に青年は哀願の意思を飛ばす。
無論、男はそれを一切受け取らずに却下し、右ポケットに隠していた男根のベルトと連動しているリモコンを躊躇い無く操作してしまった。
途端、男根の根元と亀頭の真下に巻き付いたベルトが小刻みな振動を行い出す。ラバーと腹部の圧迫で逃げ道を塞がれた男根を残酷に震わせ、淫薬に欲望を掻き立てられた身体を甘く嬲り出す。当然、極限まで追い立てられた青年がその刺激に耐えられる道理は無い。男根をいたぶられ始めた青年はあっという間に、男の言葉に打ちひしがれる余裕も削ぎ落とされた絶頂地獄へと導かれてしまった。

「はごっ、もごぉぉ!? んぉっ、んむっ、ふむぅぅぅっ!!」
「んじゃまた後でね、○○君。お父上の復讐だなんてつまんないことはきっぱり忘れて、気持ち良いことだけを考えるエッチな淫乱になれるまでしっかりイきまくるんだよ?」

一方的で勝手な言い付けを放つ男に噛み合わない行かないでの悲鳴を発することも出来ずに絶頂へと押し上げられ、スーツの中に精液を間抜けに撒き散らす青年は己の内で育てた復讐心が人格と共に二度と戻れぬ形で瓦解し始めるのを感じながら、改めて施錠された扉を虚しく見つめつつ次の絶頂に至らされていくのだった。






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