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男は淫猥な罰で隷属を教え込まれる

2022.04.11.Mon.21:00
どんなに力を込めてもがいても、左右の手首と足首に巻き付けられた黒革製の枷に存在する金具とベッドの上下に位置する木製の柵を遊び無く結ぶ鎖と南京錠はビクともしない。黒革製の目隠しの下で涙に濡れた目を見開き、穴の空いた黒色のギャグボールを噛まされた口で言葉にならぬ唸りを発しながら四肢を胴体の真横に伸ばさせられた仰向けの裸体を暴れさせようとも、男はありとあらゆる自由を奪われた状況から抜け出せはしない。
当然、そんな立場では無防備にさらけ出された性の弱点へとあてがわれた淫らな責め具達を振り払うことも不可能で。身動きと同時に視覚と言葉を取り上げられた無様な男は、一人きりの部屋でどうすることも出来ぬまま、甘い地獄を延々と生み出す無感情な機械達が注いでくる苦悶に翻弄させられ続けていた。

「んぉっ、あおぉ……っ! ふもっ、むおぉ、あむぅぅっ」

乳房に貼り付けられた吸盤型の淫具が乳首を乳輪ごと吸い上げた状態で絶え間無い振動を繰り返し、意に染まぬ悦楽を男に休み無く味わわせていく。乳房への刺激ではしたなく体積を増してしまった男根の根元と亀頭の真下に巻き付けられた小さな黒革ベルトと一体化しているローターが、痛みは感じない強さできつく締め上げた男根を容赦無く震わせ、男に裸体の跳ねを抑えられぬ程の快感を無理矢理に覚えさせていく。
無慈悲なまでの気持ち良いが、抵抗を禁じられた男に襲い掛かる。理性を掻き乱されるくらいに苛烈な快楽が、男の縛められた手足の届かない場所で断続的に生まれ続けている。
だが、その悦びは男にとって拷問以外の何物でもない。幾ら気持ち良いを与えられても、快楽に嬲られても、男はそれら全てを苦しいに収束させていく。
甘い至福にいたぶられながら何処までも悶え苦しんでいく男。そんな男を作り出した無慈悲な存在は、己の用事を済ませて部屋に戻ると、予想以上に滑稽な痴態を晒している男に対して愉悦を露わにした咎める言葉を発した。

「○○さん、ちゃんと反省出来ましたか? 課題のレポートで忙しいって言ってる俺の邪魔をしたこと、きっちりと反省しましたか?」
「あむっ、もあぁ……□□、ふぅん……」

朦朧とする意識の中で声を聞き、自分を淫獄に残して去った年下の青年の帰還に気付いた男が塞がれた口で青年の中を縋るように呼ぶ。けれど、青年は呼びかけに応えない。罰として施した淫らな地獄に屈服した年上の可愛い男を堪能する青年は、自分の望む返事を行わなかったことに対する追加の罰と言わんばかりに乳首と男根を振動させる機械の駆動を強めながら、改めて問いかけを浴びせていく。

「○○さん、反省は出来たんですか? それとも出来てないんですか? お尻を苛められないとイけない身体をこのおっぱいとチ○コだけで気持ち良くされまくって、反省はしたんですかしてないんですか?」
「んもっ、おぉぉっ! ひまひは! はんへいひまひひゃぁぁっ!! おぅひゅるひへ、おひりほじっへ□□きゅぅぅぅぅんっ!!」

射精に辿り着けないまま悦びのみを流し込まれる苦痛を更に引き上げられた男が、年下の恋人である青年に向かって許しと、尻穴への恥辱を請う。何だかんだと理由を付けながらもいつも自分の望み通りに悦楽を提供してくれる。そんな青年の優しさに甘えすぎて一線を越え生殺しの快楽で仕置きを加えられた男が、ベッドから離れられぬ裸体をくねくねと踊り狂わせ不明瞭な声で哀願を叫びながら射精に至るとどめの快楽を尻穴に希求する。
しかし、青年はその正気と誇りをかなぐり捨てたおねだりを見聞きしてもとまらない。今は課題を優先するべきと自制していたところに自分を手玉にとってからかっていた年上の恋人の獣のような姿を目の当たりにした青年は、男に促されて意地悪な責めを行う際とは全く違う興奮をふつふつと奥底から滾らせている。
その衝動を遮る物は何処にも無い。課題を済ませた以上、男が拒絶を封じられている以上、鬼畜な欲望を抑え込む物は何一つとして無い。肛虐をねだった男を無視してベッド近くに置いた椅子に腰掛け、更に淫具の動きを強めながら青年が冷酷な宣告を口にしても、されるがままに弄ばれることしか出来なくされた男は真の被虐と支配がくれる恍惚に溺れながら、青年に身も心も服従した肉奴隷兼恋人へと躾けられるしか無いのだ。

「どうやら、ちゃんと反省出来たみたいですね。それじゃあ、反省の証としてもっともっと苦しんで下さい。そう簡単に失神なんてさせてあげませんから、俺が満足出来るまでたっぷりと……イけずに苦しむ所を愉しませてくださいね。○○さん?」
「えや、えやぁぁんっ! あぅえへ、おぅやえへぇっ! ごえんなはい、おえんあ、ひゃぃぃぃっ!!」

幾ら謝罪しても、それは青年の獣欲の火を一層燃え上がらせるだけ。我を忘れた様子で拘束と格闘しても、その足掻きは青年自身も知らなかった好きな人を限界を超えて苛め抜きたいという黒い願望を加速させるだけ。
引き際を見誤った己のせいで青年の本性を露出させてしまった愚かな男は、今まで相手した者達にも見せたことの無かった惨め極まりない悶絶の数々を青年に見せ付けながら、年上としての尊厳や人間としての矜持を跡形も無く淫猥に砕き尽くされていくのだった。






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