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少年怪盗は箱の中で壊される

2014.02.19.Wed.21:00
豪邸の一室。床に置かれた長方形の箱の中。
豪邸の主が見下ろす箱の中で、一人の少年が悔しげに主を見つめていた。

「…警察を呼ぶなら早く呼べばいい。俺の負けだ」

そう口にする少年は、箱の壁に手首と足首をX字に拡げた状態で拘束され、自由を奪われていた。
しかし、そんな状況であるにもかかわらず、少年は潔く諦め、何の抵抗もしない。

「安心しなよ。私は少年怪盗君を警察に突き出すつもりは無い」

そう言って、主は捕らえた少年怪盗を眺める。裸足にさせた足先から、黒いスーツを身にまとった股間や腹部、そして整った顔立ちまでを舐めるように観察され、落ち着いていた少年の心は悪寒で震えた。
程無くして、その予感は的中する。

「君みたいな綺麗な子を私だけの物に出来るチャンスなのに、手放さない手は無いだろう?」
「んぐっ…!?」

手足を固定され、逃げられない少年の口が穴の空いた赤いギャグボールによって閉ざされる。
吐き出そうとしたが、それよりも先に後頭部にベルトでしっかりと装着されてしまい、少年は声を奪われた。

「んー…んんっ…!」
「あぁ、いいね。その不安そうな表情…堪らないよ」

怯える少年の顔を愉しみながら、主は透明な細い管を少年が拘束された箱に引き入れる。ちょうど顔の横あたりに垂れ下がった用途の分からない管に、さっきまでの落ち着きも忘れて少年は恐怖した。
怪盗として捕まるよりも、もっと破滅的な事をされる。本能でそう感じ、少年は主に目で許しを求めた。

「怯えてるのかい? 大丈夫だよ、この管で今から催淫ガスをたっぷり吸わせてあげる。すぐに気持ち良い事で頭がいっぱいになって、怖くなんて無くなるよ」
「んむっ!?」

突然に箱が暗くなる。それは、主が箱の蓋を閉じ始めたから。
憐れに捕らえられた少年怪盗を、催淫ガスと一緒に閉じ込める為に。

「ふーぅっ、むぅぅぅ!」
「その綺麗な顔がどれだけいやらしくなってるか。愉しみにしてるよ」
「うぅぅぅぅーっ!!」

完全に蓋が閉じられ、管を通す為に空けられた隙間から漏れ落ちる光以外は真っ暗になる。
予想もしなかった展開に愕然とし、気落ちする少年。その耳に、残酷な音が聞こえ始めた。管から発情を促すガスが注入される、シュー、という音が。

今はまだ何ともない、けれど、自分はもうすぐ。

「ふぐぅぅ! むっ、んむーっ!」

嫌だ、助けて。少年怪盗は半狂乱になって呻き、手足をもがかせたが、その抵抗はただ逃れられない絶望感を生み出すだけで。
くぐもった呻きと揺れる箱の動きを嬉しそうに見つめている主は助けてなどくれない。

この日以来、彼が紙面を賑わせる事は…二度と無かった。





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