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男達は手に入らぬペットを無慈悲に撮影する

2022.04.07.Thu.21:00
首から下を隙間無く包み込み、両手両足に折り畳んだ状態を強要している黒色をしたラバー製の拘束衣装を着せられた男は、自慢の体術を行使することはおろか手足の自由を奪い取られた状況からも抜け出すことも出来ない。輪状の金属と黒革製のベルトを組み合わせた器具を頭部へと装着され、間抜けに口を開き続ける状態を強制された男はしゃべりたくてもしゃべれず、幾ら歯を立ててもビクともしない金属の輪のせいで自らの舌を噛み切って屈辱から逃れることさえも許されない。
己の一番の武器として認識していた美貌を用いて籠絡を試みようにも、自身がスパイであるという事実を看破した上で手も足も言葉も出せない姿を嘲笑い撮影する敵の男達に効果は一切無い。全ての行動に制限を加えられ、全ての手札を無意味にされた哀れなスパイの男はもう、抵抗一つ認められない無様な肉体を為す術無く弄ばれるしか無い。
性別を偽って標的に接近する際に利用していた艶やかな長髪を三つ編みにされ、その三つ編みを地下室の天井から伸びた鎖の先にあるフックに結び付けられたスパイの男は、天井に掘られた溝に沿って不規則に進む鎖の力に屈して肘と膝を使った四つん這いでの歩行を、無慈悲な拘束スーツに内蔵された淫猥な責めの機構に嬲られながらの意に染まぬ歩行をさせられ続けるしか無いのだ。

「あぉっ、はぉっ……うぉぉんっ、ほぉぉんっ!」

容赦無く髪を引っ張る残忍なフックに従って伸ばせぬ四肢での移動を繰り返しながら、スパイは閉じられない口から唾液と共に甘く歪んだ情けない鳴き声を絶え間無く零していく。身動きを封じるスーツに仕込まれた薄い機械に取り囲まれた左右の乳首と男根を延々と振動させられながら、スパイは敵に観察されているという情報を認識していても抑えきれぬ欲望の波に理性を蝕まれつつ、ガクガクと震える手足で地下室中を無理矢理に散歩させられていく。
これ以上歩きたくない。ラバー内へと溜まりに溜まった自らの熱に苛まれながら、スパイが駆け引きの介在しない心からの願いを思い浮かべる。これ以上、焦らされたくない。決して絶頂には至れぬ強さで乳首と男根を震わされたスパイが、無様な自慰に耽ることすらも認められない地獄に擦り減らされながら、本能から紡ぎ出した渇望を思考の中で反響させる。
外部からの痛みや苦悶ではなく、自分自身が膨らませていく淫猥な欲望によって追い詰められていく哀れなスパイ。味方のいない地下室で淡々ともどかしさにいたぶられながらの歩行を強いられつつ、醜悪な笑みを向けている敵の男達への哀願を加速させていく惨め極まりないスパイ。
そんな拷問に心と身体を狂わされている限界をとっくに超えたスパイの男は、とうとう誇りと欲望の解放を天秤に掛けて後者を選び、自身が有している一切の情報の提供と引き換えの絶頂を、本能を剥き出しにした淫猥な咆哮で要求し始めてしまった。

「あぁっ、おぁぁぁぁっ!! あぉっ、ほぉ! うぉぉぉぉんっ!!」

スパイの面影を跡形も無く失った男が、ラバーを耳障りに鳴らしながらより激しい快楽をねだって思い通りに動かせぬ肉体を一生懸命にくねらせる。喉が破れんばかりの声で助けを求めた男が、涙に濡れた瞳を射精への渇望に歪ませ淫らな縋る視線を自分を鑑賞する敵達に飛ばしていく。
しかし、敵達は誰一人として救いの手を差し伸べない。正気を手放しつつあるスパイがどんなに助けを欲しようとも、敵達は求められた展開を与えようとはしない。
非道で残酷な敵達は、これが情報を引き出す為の尋問だと勝手に勘違いしたスパイの懇願の様を悠然と愉しみながら、スパイが崩壊に達するまでの一部始終を味わうだけだ。全てを忘れ肉欲を最優先に追い求める首領好みのペットにスパイが堕ちるまでの過程を興奮を滾らせつつ見聞きする敵達は、首領の命に従って直接手を出すことはせず陥落までの様子を映像に収めていくばかりだ。

「はぉ、あぉぉぉんっ! おっ、ほぉっ、うぉぉぉぉーっ!!」

捨てた誇りを自ら踏みにじるように悲痛さと声量を引き上げたおねだりを放って無意味に快楽を希求する。その滑稽なスパイを堪能している敵の男達は、瓦解が訪れ調教が済んだら首領専属のペットとなり手の届かない存在となるスパイの歩行を手にした端末であらゆる角度から撮りつつ、映した物と同じ映像を何時でも思い出し優越感と支配感に浸れるよう自身の脳内に深く深く刻み付けていくのだった。






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