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腰も振れぬウサギは快楽を欲して堕落する

2022.04.06.Wed.21:00
頭部全体を這い回り緩み無い圧迫を加えてくる黒革製のベルトを組み合わせて作られた器具は、男がどんなに頭部を振り乱しても離れない。ベルトと一体化している輪状の金属を噛まされた閉じられない口から唾液と共に言葉にならない唸りを漏らし、指の使用を禁じる機構を備えた二の腕までを覆う白色の長手袋の上から装着された黒革製の手枷と頭頂部を通るベルトに接続された丸い金具を南京錠で遊び無く結合された腕を必死になってもがかせても、男は言葉の自由と手の自由をどうやっても取り返せない。
そんな腕では左右の足に折り畳んだ状態を強要している手袋と同じ白をした拘束具と無防備な尻穴にねじ込まれた白い尻尾飾りの付いたアナルプラグを振り払うことも出来なくて、ウサギを模した悪趣味な拘束を裸体に与えられた哀れな男は自身に施された屈辱と恥辱の衣装を何一つとして引き剥がせぬまま、無様で可愛いウサギに変えられた逞しき裸体を無慈悲な責め苦によって為す術無く追い詰められ続けていた。

「はぁ、はおぉ……あぉ、おぉんっ」

開きっぱなしにさせられた口から悲痛に歪んだ呻きを零しつつ、地下室に一人で放置された男は何とかしてこの地獄から抜け出そうとありとあらゆる試行錯誤を繰り返す。五本の指を手袋の仕掛けで一まとめに締め上げられた指を頭部の真上で本物の耳のようにひょこひょこと蠢かせながら、男は大粒の涙を見開いた瞳から溢れさせつつ伸ばせない足を休み無く動かして縛めを解こうと努力を重ね続ける。
だが、幾ら頑張っても惨めなウサギに貶められた男を取り巻く状況は変わらない。ウサギらしくなれるようにと言われながら摂取させられた媚薬混じりの餌によって引き起こされた気が狂う程の発情は誤魔化せない。何より、地下室の床から伸びた太く短い金属の柱の先にある黒革の枷から情けなく勃起させられた男根を解放させることも叶わない。
様々な方向から行動を制限され、同時に苛烈な発情を容赦無く促されたウサギの男はもはや、男根の根元を締め上げた枷と床を結ぶ棒のせいで欲望に任せて腰を振ることも不可能にされた裸体を決して紛らわせぬ淫欲にただただ嬲られるしか無い。
めちゃくちゃに暴れることはもちろん、尻尾とくっついているプラグの食い込みを承知で床に腰を下ろすことも認められない男は、溜まる一方の淫らな渇望に精神を苛まれながら、脱力さえも没収された裸体を自らの内側で生まれた火照りにもどかしく炙られ続けるしか無いのだ。

「あっ、あぉ、は、おぉぉ……っ!」

パンパンに張り詰めうずうずと疼きに疼いている男根に触りたい。男根を甘い悦びで刺激して体内に渦巻く熱を一滴残らず吐き出したい。
手に入れられぬ願望に思考を支配され、可愛らしく着飾られた裸体を痙攣させつつ頭頂部で白い耳を間抜けに踊り狂わせながら、滑稽なウサギにされた男は自分にこの生殺しの淫獄を味わわせている憎き男達の思惑通りに理性と正気をぐずぐずに溶かされ、快楽の為なら何でもする淫乱ウサギへと自らの意思で堕落していくのだった。






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