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満杯の箱は淫液を無慈悲に送り返す

2022.04.05.Tue.21:00
五人の男が、自分達に拘束と恥辱を加えた悪達への怒りを叫びながら絶えず湧き上がる絶頂への欲望を必死に拒み続けている。表情を強ばらせ、意識を断続的に襲い来る快楽から逸らしながら、五人は理性と忍耐を蝕む射精への渇望を全力で誤魔化し続けている。
だが、そんな努力も傍目には丸出しにさせられた男根をみっともなく脈打たせているようにしか見えない。男根以外の部分を悪が開発した技術が搭載されている手の平サイズの黒い小箱に本来の体積と質量を無視して詰め込まれ、手足の自由を奪われただけで無くありとあらゆる情報を外界から切り離された哀れな男達は、憎き悪達に情けなくもがき苦しむ男根を視姦されていることを認識出来ず悪達に怒気を乗せた言葉を浴びせることも許されぬまま、箱に内蔵された意に染まぬ悦楽を常に発生させる機構によって直接触られてもいない男根を堪えきれない射精へと追い立てられるしか無い。
異常な箱に裸体のほとんどを監禁され、唯一外部に露出させられている男根を忍耐の限界に合わせて絶頂させることしか出来ない無様極まりない五人の男。同じ立場に追いやられた仲間と共にお互いを励まし合うことすらも認められぬまま、それぞれに与えられた小箱の中で我慢と絶頂という二種の悶絶を繰り広げる五人の男。
しかし、男達を嬲る拷問はまだその真の姿を表わしてすらいない。五本の男根の亀頭部分をすっぽりと覆う形で被せられた黒色の器具と繋がっている透明なチューブの先にある強化ガラス製の箱は、男根の内側をチューブに貫かれ円を描くように自身を詰めた箱を並べられた男達の中心に据えられた箱はまだ、本当の地獄を欠片ももたらしてはいない。
その本当の地獄が訪れる時は、強化ガラスの箱が精液で隙間無く埋め尽くされた時。チューブから送り込まれる精液を内部に留めきれなくなった箱が、自身に接続された他四本のチューブに向かって溜め込んだ精液を逆流させ始める時だ。
それがどれだけ辛く苦しく惨めかを心と身体で教え込まされている男達は、チューブを男根に差し込まれた際に察していたその
地獄がやって来ないよう一生懸命に射精を遠ざけ続ける。箱の内側に響かせる悪への怒りを射精を嫌がる誇りを捨てた懇願に変化させ、正義の態度を忘れた屈服色の声音で救いをなりふり構わずにねだりながら、五人は己と仲間を苛む精液の逆流が開始しないよう耐えに耐える。
けれど、無から快楽を生み出す機構と共に箱に仕込まれた無限の射精を可能にさせる機構の前では幾ら耐えようともその時が到来するまで為す術無くイき狂わされるしか無くて、五人は無意味な頑張りの末に今日もまた、射精の度に他の仲間の男根を精液で内側から甘く痛め付ける本当の地獄へと、無慈悲に叩き堕とされてしまった。
満杯になった箱からチューブへと溢れ出た五人分の精液が、元の持ち主と四人の男根を犯し、不愉快な圧迫を味わわせていく。その圧迫から逃れたいと願う本能に任せて無意識に注がれた精液を押し出す男達は、他ならぬ自分自身と仲間を余計に苦しめる新たな精液も同時にひり出しながら、お互いの男根を更に犯し合い一層苛烈に内側を殴り付け合っていく。
そんな精液交換の淫獄がようやく始まり出した事実を分かりやすく跳ね方を悲痛にさせた五本の男根と淫猥な白に満たされた強化ガラスで把握しながら、悪に属する男達は今日も文句一つぶつけられなくなった箱入りの正義達が仲間同士で仲良く苦悶を増幅させていく様を、残酷に表情を歪めて鑑賞していくのだった。






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