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淫らな男は縛めと淫獄を嬉しがる

2022.04.01.Fri.21:00
蛍光灯に照らされた裸体の上で、痛々しい縄目の跡が震えている。スーツを纏ってベッドに腰掛けた男の前で自分だけ全裸となった男が、羞恥と惨めさと堪らない興奮を加速させながらあらゆる箇所に刻まれた縄の跡を跳ねさせつつ誰の目にも明らかな形で発情を膨らませていく。
そうして湧き上がる発情のままに息を甘く熱く乱し、眼前の男に潤んだ視線を寄せつつ肥大化した欲望に任せて全ての縄目と張り詰め切った男根が視界に入るよう足をがに股に開き手を頭部の真横に位置させた男は、自分を愉しそうに見つめる男をもっと悦ばせ己への加虐心を煽る為に左右の手で無様にピースサインを作りながらおねだりを口にした。

「ご主人様、どうか今夜もこのはしたない身体を縛って、たっぷり苛めて下さい。何をされても逆らえないよう縄できつく縛り上げて、逃げられない身体を思う存分いたぶって、可愛がって下さい。ご主人様っ」

主に心の底から媚び、縄による拘束と責め苦を希求する淫らな男。そんな男を独占し、視覚と聴覚で堪能する男は笑みを幸せ色に歪めつつベッドから立ち上がると、左手で持ち上げた縄の束を示しながら可愛い淫乱に望み通りの返事を発した。

「えぇ、ご希望通りにたくさん苛めて、可愛がってあげますよ、先輩。会社ではスーツで隠れてるこのいやらしい身体に新しい縄の跡を付けて、仕事中でも僕に苛められた記憶が蘇るよう仕向けて、何時でも何処でも先輩に自分が僕だけの物なんだってことを自覚させてあげますからね」
「あっ、あぁ……ありがとう、ございますぅ……っ!」

あまりの至福に全身をゾクゾクと痺れさせて恍惚の表情を浮かべている苛められたがりの先輩奴隷を味わいながら、後輩であり飼い主でもある男は長袖に覆われる位置である箇所だということをきっちりと確かめつつ、先輩奴隷の願いに沿って縄拘束を慣れた手付きで着せていくのだった。




「あぁ、これ好きぃ……手も足も全然使えなくて、ご主人様の前で惨めに転がるしか無くて、好きですぅ……っ」

背中に回させた腕に左右の手首と二の腕同士を括る縄をあてがった上で伸ばしたままの状態を強いられた腕を腹部へと緩み無く縫い付ける。左右の足首とすね、加えて太ももを一まとめにし、足首に後から繋いだ縄を腕の縄へと結合する。
腕と足を拘束され、足首と上半身を結わえる縄で緩い海老反りの体勢を強制され、ついさっきまで主が腰掛けていたベッドに情けなく転がることしか出来なくされた先輩の男が、愉悦に蕩けた声音でお気に入りの縛めと縄の圧迫に至福を表わす。今だけでも十分過ぎるくらいに嬉しいのに、まだこの先には一方的な快楽による苦悶が待ち受けている。その事実に更なる嘉悦を滾らせ丸出しの男根を脈打たせながら、先輩は左半身を下にした縄塗れの裸体を早く早くと責めをせがむかのようにくねくねと無自覚によじらせる。
しかし、そんな反応を目にして意地悪な満面の笑みを見せた後輩は、責め苦の開始ではなくこれまでには行っていなかった拘束の上乗せに取り掛かり出す。ポケットに隠し持っていた麻袋を手早く拡げた後輩は、困惑する先輩の様子を眺めながら頭部を拡げた麻袋で包み、一切の迷いを挟まずに麻袋越しに先輩の頭部全体を縄で雁字搦めにしてしまった。

「あぉぅ!? んむっ、もぉぉんっ!」

麻袋の上から歯に噛まされた縄のせいで、しゃべりたくてもしゃべれない。目を覆う麻袋のせいで、見知った部屋の様子さえ伺えない。麻袋を押さえ付ける縄のせいで先輩は目と口への拘束を振り払うことも叶わず、視界と言葉を没収され頭部に襲い掛かる心地良い圧迫に酔いしれることしか出来ない。
予想外に与えられた追い打ちの被虐に苛まれる先輩はもう、更なる予想外の苦しみで自分を弄ぶ年下の主の思惑に従って、心と身体を幸福に擦り減らされるしか無いのだ。

「さてと……それじゃ先輩。これからたっぷりと……焦らしまくってあげますね。辛かったらしっかり言って下さいね? でないと……手も足も出せないし目と口でおねだりも出来ない先輩は僕が飽きるまで、イきたくてもイけない地獄で苦しむことになっちゃいますからね?」
「んふっ、むぐっ、うぅんっ! ふぅ、ふうぅ! あむぅぅんっ!!」

弄られればすぐにでも射精に達しそうだった男根が、後輩の指先でカリカリともどかしく引っ掻かれる。男根に触れられずとも絶頂に至れる器官に躾けられた乳首が、絶対に絶頂には辿り着けぬ強さで動く指によって左右を不規則に弾かれ、尖りきった自身を無慈悲に捏ねられる。
それらの刺激に射精欲を掻き立てられながら本能でもがき、全身を這い回り圧迫を加えている縄を虚しく軋ませている先輩の男は、自分の為に新たな拘束を用意してくれた愛しい年下の支配者に淫猥な感謝を募らせつつ、射精を寸前で取り上げられる生殺しの拷問すらも悦びへと変換し、主に君臨した後輩を一層深く愉しませていくのだった。






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