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媚薬風呂はヒーローを淫らに改造する

2014.02.19.Wed.08:00
廊下に二つの靴音と、裸足で進む音が聞こえる。同時に、悔しさに漏れる呻きと、容赦の無い命令の声も聞こえていた。

「おらっ、さっさと歩けよ」

言いながら、男が手にした麻縄を引く。強く引っ張られてピンと伸びた縄の先にある者は…捕らわれの青年。

「惨めだなぁ、ヒーローさんよ。捕まって、連行されてんだもんなぁ」
「ぐっ…!」

武器も、服も奪い取られた裸体に縄を施され、屈辱に塗れるヒーローの青年だ。

「何睨んでんだ? 自分の恰好よく見てみろよ」

いまだ心は屈していない。その表れとしてヒーローは前を行く男達を強い目線で睨み付けていたが、笑い飛ばされた。
当然だろう。ヒーローは今、手首を背中で捻り上げた状態で、二の腕を胸部に押し付ける縄と決してほどけないよう硬く結合され。全くと言って良い程に手は自由に動かせない。

それは、あまりに頑丈な拘束で、見ただけでやり過ぎと分かる程に縄はヒーローの身体を縛めている。
幾度と無く計画を邪魔された憎しみを示している縄拘束から、ヒーローは抜け出す事が出来ず、首に結ばれた縄を引かれて、無理矢理に歩かされてしまう。

「くそっ…俺をどうするつもりだっ!?」
「そう騒ぐんじゃねーよ。もうすぐ分かるさ」

あからさまなため息をして、縄を持っていない方の男が壁の操作盤を動かす。
すると、目の前の壁が開き、中に部屋があった。殺風景な広い部屋、何故か中央に、水槽の置かれた部屋が。

「今から風呂に入れてやるよ。こっちに来い!」
「あぐっ!」

さっきまでよりも激しく縄を引かれ、ヒーローは抵抗も出来ずに床に転がった。

「おいおい、怪我はさせるなって言われたろ? ゆっくり優しく、風呂に入れてやろうぜ」
「う…あぁっ?」

手が使えないまま床に倒れた衝撃に呻いている間に、足首にまで縄を施されていた。慌ててヒーローは足を動かしたが、男達はそれを嘲笑うように押さえ込み、足首だけでなく膝までをも縄で拘束してしまった。
全身の自由を取り上げられた青年は、もはや芋虫のように転がる事しか出来ず、男達の手で無抵抗の身体を持ち上げられても、恐怖して声を上げる事しか許されない。

「やめっ…やめろっ…!」

少しずつ、水槽が近付いてくる。中身が何か分からないが、男達の様子から考えて普通のお湯な訳は無い。
まさか、殺されるのか? そんな考えが頭をよぎっても、どうする事も叶わずに。ヒーローは縛られた身体を、肩まで湯船に沈められた。

…が。

「溺れないように、首の縄をこっちに結んどいてやるよ」

自力で脱出出来なくする為に、首の縄を水槽内の金具に短く繋がれた事以外は、何もおかしいところは無い。
むしろ、拘束されている事実を除けばただの風呂その物だ。

考え過ぎ…か。そう思い、ヒーローが安堵した時だった。湯船に浸かっている全身に異常が訪れ始めたのは。

「あ…あぁっ? 何これ、熱い…っ!」

どうしようも無く、身体中が熱い。どこもかしこもむずむずして、身体がむず痒さでくねる。
何よりも、男達に見られているというのにペニスが勃起してしまった事が信じられなくて、ヒーローは困惑して男達を見つめた。

「どうだい? 特製の媚薬風呂は」
「普通の奴なら五分くらいでイきっぱなしになる拷問だけど、誇り高いヒーローさんなら一日くらいは余裕だろ?」
「や…いや…っ!」

伝えられた状況に、ヒーローは首を左右に振って許しを求める。
もうすでに、媚薬が肌を撫でるだけで堪らなく感じるくらいに過敏になっているのに、一日。

絶対に壊される。気が狂う。嫌でも確信をさせられたヒーローは、ここから出してと叫ぼうとした。

「んあぁぁぁぁっ!?」

しかし、開いた口から出たのは甘い喘ぎ。
淫らに鳴き叫ぶヒーローの痴態を見て、右の人差し指で装置のスイッチを入れた男は愉しそうに笑った。

「そうかそうか、そんなに嬉しいか」
「ちがっ、いやぁぁ! 媚薬、掻き回さないれぇぇ!!」

男が入れたスイッチは、ヒーローを凌辱する媚薬風呂の中に水流を作り出す物。
その水流は一定の動きではなく、時折左右の方向を入れ替えて逃れられないヒーローの身体をあらゆる角度から嬲り立てる。

「あぁっ、あっ、はぁっ、ひぃぃ!」

何とかして足を折り曲げたり身体を捻ったりしてヒーローはペニスやアナルを守ろうとするが、予測の出来ない水流は弱点を撫でていき、その憐れに拒もうとする動きさえも堪らない快楽に変わってヒーローはあっさりと射精を迎えた。
残酷な媚薬風呂の中に白い体液を放出させて、舌を突き出して身悶える姿に、男達は喉の奥で笑い。

喘ぎ狂うヒーローを放置して、部屋の扉へと向かっていく。

「うあぁぁぁっ! やだやだやらぁぁぁ! おねがっ、いかな、いれぇぇぇっ!!」

悲痛な訴えを大きく口にして、引き留めようとしたヒーローだったが、結論から言うとそれは全くの無駄で。

「んじゃ、明日会うのを愉しみにしてるぜ」

無情な言葉とともに、男達は部屋を出て扉を閉ざした。
一人きりの部屋で、甘く残忍な性拷問にかけられ、湯船の中で縄に巻かれた裸体をくねらせるヒーロー。

「ひ、やっ。んあぁ、んひぃぃ…」

その心は、強過ぎる絶望によって粉々に打ち砕かれ、人間の限界をはるかに超える悦楽でどろどろに溶かされる。
いつしか、ヒーローは暴れる事もやめ、ペニスから精液をとろとろと溢れさせて、イき狂うだけの存在となって。

次の日、訪れた男達を満足させる、全身が性感帯の淫乱な身体へと改造されてしまったのだった。






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