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慈愛を乗せた責めで男は甘く悶え苦しむ

2022.02.06.Sun.21:00
視界を閉ざす黒色をした粘着テープの下で眉根を寄せ、口を塞ぐテープ越しにくぐもった唸りを発しながら身をよじらせても、男は拘束を加えられた事実から離れられない。
左右の手首から先と足首から先をテープで隙間無く包み込まれ、背にした丸い柱にすでに縛られた手足を緩み無く縫い付けられた男が幾らもがいても、上下に引き延ばされた裸体は恥部を無防備にさらけ出した情けない格好から抜け出せない。
両手両足を縛められ、立ったままの姿に固定された。そんな惨めな男が丸出しの乳首と男根を振り乱しながら無意味な試行錯誤を繰り返し始めてから約十分が経過した頃、不意に自由を残された男の耳に脱出失敗を知らせるアラームの音が届いた。
無機質な電子音が、男に抵抗が封じられた事実を改めて思い知らせる。自分で選び購入した毎朝聞いているはずの目覚まし時計のアラームが、男に自らが為す術無く支配されるだけの立場となった現実を理解させていく。
そうして様々な情報を脳内で噛み砕き、被虐の至福を増幅させていく可愛い男を作り出した男は、鳴り響くアラームを停止させつつベッドから立ち上がって逃れられぬ男に歩み寄ると、早くも鼻息を荒くさせている愛しい男の興奮を一層掻き立てさせる為に粘ついた声音で言い放った。

「先輩、残念でした。逃げられなかったから、きついお仕置きの始まりですよ。後輩の俺に逆らえないこの身体を苛められながら、精々今日も無様に悶え苦しんで、みっともなくよがり狂ってくださいね?」
「んむ、ふむうぅ……っ!」

年下の男に視界と言葉を封じられ、行動を大きく制限されている情報を味わう為に設けた厳重な拘束と格闘する時間だけでも先輩と呼ばれた男は堪らない悦びを募らせている。その悦びが、これからもっと大きくなる。手も足も出せず、許してさえも紡げなくされた裸体を好き勝手に弄ばれ、何もかもを甘く征服される幸福を抱かせてもらえる。
抑えきれぬ期待を半勃ちだった男根を限界まで張り詰めさせるという形で溢れさせ、無自覚に呼吸をより乱しつつ腰を前後に振り出した先輩を微笑みを浮かべて眺める後輩の男は、全身からおねだりの意思を撒き散らしている先輩に意地悪な口調で問いかけた。

「おやおや、お仕置きだって言ってるのに随分と嬉しそうですねぇ、先輩? もしかして、早くお仕置きして欲しくて堪らないんですか? 後輩の俺にたくさんいたぶられて、惨めにイきまくらされたいって思っているんですか?」
「んぐ、んふっ、むぶぅんっ」

その通りだ。先輩の男が躊躇いの無い肯定を乗せた唸りと頷きを即座に返す。連日の辱めでふっくらと育った乳首をぷるぷると揺らし、後輩に責め嬲られなければ射精に辿り着くことも叶わなくなった調教済みの男根を上下左右に踊らせつつ、先輩は一生懸命に快楽の仕置きを希求する。
だが、今日の後輩は先輩の予想を裏切り、普段と違う仕打ちを突然に宣告してしまった。それは、お決まりのイき地獄とは真逆の仕打ち。淫蕩に熟した肉体を無慈悲に刺激しもどかしさで極限まで焦らす、先輩を今までには無かった形で悶え苦しめさせ愉悦を味わわせることを目的とした生殺しの仕打ちだ。

「じゃあ、今日はイきまくらせてあげません。別のお仕置きでたっぷりと追い詰めてあげますよ。先輩がどんなに鳴き喚いても、先輩がイきたいイきたいって助けを求めても、今日は俺が満足するまで焦らしに焦らして、射精をお預けしてあげますからね」
「むぐっ!? んむ、ふみゅぅぅ!」

予想外の展開に戦慄し、恐怖し、告げられた責めの内容に思わず高揚を分かりやすく露わにする先輩を優しく嘲笑いながら、後輩は口にした通りにとどめの快楽を与えること無く乳首と男根と抵抗を禁じた裸体全体を緩く撫で回し、気持ち良いのに本当の意味で気持ち良くなれない辛さを堪能する先輩の男を獣欲を剥き出しにした表情で満喫しつつ、愛しい先輩をもっと苦しめてあげたい一心で足りない悦びを次々と捧げていくのだった。






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