天才魔術師は甘く悶えながら詠唱を繰り返す
2022.01.16.Sun.21:00
首から下を包み込む形で着せられた黒色の拘束服には、数えきれぬ程の鍵が執拗なまでに施されている。
胴体の横に沿わせた腕をその位置から離れられないように固定する鍵と、左右をきっちりと揃えさせられた足を遊び無く結合する鍵。更には、拘束服の表面に取り付けられた金具と部屋の壁から伸びた何重もの鎖を繋ぐ鍵によって、少年は肉体の自由を跡形も無く奪われ部屋の中央で立ったままの体勢から抜け出せないよう身動きを大きく制限されてしまっている。
救いがあるとすれば、少年の拘束に用いられた鍵は全て魔術を用いて掛けられた物であるということだろう。簡易な魔術から難解な魔術まで、ありとあらゆる難易度の術を絡めて掛けられた鍵は、魔力はもちろんのこと記憶力にも優れる天賦の才を有した魔術師である少年に掛かればあっという間に全部を解錠出来る。
だが、そんな救いの情報も、今の少年魔術師にとっては余計に屈辱と恥辱を煽る事実でしかない。左右の手足を縛める魔術も、拘束服と壁を結ぶ鎖達の魔術も簡単に無力化出来る魔力と知識は、持ち主である少年自身を内側から苛む存在でしか無い。
勇者が魔の幹部を打ち破る活躍を果たした際に大きく助力した実績と、類い希な魔術の才能を危惧した魔王によって抵抗虚しく捕らわれの身に堕とされてしまった少年は、自慢であり誇りでもあった魔術の詠唱を困難にさせる残忍な仕打ちに耐えず心と身体を辱められながら容易に外せるはずの鍵との格闘を諦め悪く繰り返していた。
淡い桃色に光る非道な魔術の刻印を書き込まれ、淫猥な感度を異常なまでに引き上げられた哀れな舌では呪文を紡ごうとする声の振動だけでも耐えがたい快楽を覚え呪文の完了にまず辿り着けぬ程の濃い絶頂へと達してしまうというのに、少年魔術師は魔王に捕まった立場と淫らな辱めからいち早く抜け出したい一心で普通ではあり得ぬ形で快楽を極めさせられながら震える口で呪文の詠唱を何度も何度も行っていた。
「えぁぅ、おぁ、へおうぅ」
極力舌に振動が伝わらないように詠唱しては失敗する。そしてその失敗と共にやって来る舌だけでの絶頂に悲鳴を上げてまた絶頂へと押し上げられる。その惨めな一連に何度も何度も嬲られながら、少年は閉じることもままならない口で鍵との戦いに奮闘する。
拘束服内に溜まった汗と幼い男根から噴き出した精液がもたらす淫蕩な熱気と着心地の悪さを意識して舌に走る甘く苛烈な電流を誤魔化しつつ、少年は詠唱が短く済む簡易な魔術が掛けられた鍵が外れわずかに自由を取り戻した肉体を無様にくねらせながら詠唱を休み無く試み続ける。
しかし、少年魔術師の努力はそこで無に帰されてしまった。少年を自身が敬愛する魔王の城へと拉致し地下空間に監禁した魔族達は、少年を放置した後にこっそり部屋の扉に施した鍵の魔術の解呪数を把握する魔術の数字が十を示していることを確認すると、まだまだ逃げ出すには程遠い状況にいる少年に絶望を味わわせる目的で部屋に帰還し、外れた鍵を再度魔術を用いて施錠し始めてしまったのだ。
「魔術師君、残念だったねぇ。後もうちょっとで逃げられたのに」
「みっともなくイきまくりながら随分と頑張ったみたいだねぇ。その調子でもっと頑張って、ここから逃げてご覧なさい」
「早く逃げないと、俺以外の奴らの嗅覚でも感じられちまうくらいにその服の中がエッチなことになっちまうからな。そうならないよう、一生懸命に呪文唱えて、俺達が次帰って来るまでに全部の鍵を外して逃げ出すんだぞー?」
「あぁ、えぁ、おぇあぁ……っ」
恥辱を受け入れあれだけ苦労して外した鍵が次々と元通りに魔術で施錠されていく。認めたくない残酷な光景に打ちひしがれ絶叫さえも発せない口から気落ちした呻きを漏らす少年魔術師の様子をしばし目と耳で味わった魔族達は、それぞれに形状の違う口を醜悪に歪めつつ少年魔術師を一人残してまた部屋の扉を閉め、鍵の解呪数がまたゼロとなっていることを視認しながら扉を通してかすかに聞こえてくる少年の足掻きの詠唱を愉しみつつその場を立ち去っていくのだった。
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胴体の横に沿わせた腕をその位置から離れられないように固定する鍵と、左右をきっちりと揃えさせられた足を遊び無く結合する鍵。更には、拘束服の表面に取り付けられた金具と部屋の壁から伸びた何重もの鎖を繋ぐ鍵によって、少年は肉体の自由を跡形も無く奪われ部屋の中央で立ったままの体勢から抜け出せないよう身動きを大きく制限されてしまっている。
救いがあるとすれば、少年の拘束に用いられた鍵は全て魔術を用いて掛けられた物であるということだろう。簡易な魔術から難解な魔術まで、ありとあらゆる難易度の術を絡めて掛けられた鍵は、魔力はもちろんのこと記憶力にも優れる天賦の才を有した魔術師である少年に掛かればあっという間に全部を解錠出来る。
だが、そんな救いの情報も、今の少年魔術師にとっては余計に屈辱と恥辱を煽る事実でしかない。左右の手足を縛める魔術も、拘束服と壁を結ぶ鎖達の魔術も簡単に無力化出来る魔力と知識は、持ち主である少年自身を内側から苛む存在でしか無い。
勇者が魔の幹部を打ち破る活躍を果たした際に大きく助力した実績と、類い希な魔術の才能を危惧した魔王によって抵抗虚しく捕らわれの身に堕とされてしまった少年は、自慢であり誇りでもあった魔術の詠唱を困難にさせる残忍な仕打ちに耐えず心と身体を辱められながら容易に外せるはずの鍵との格闘を諦め悪く繰り返していた。
淡い桃色に光る非道な魔術の刻印を書き込まれ、淫猥な感度を異常なまでに引き上げられた哀れな舌では呪文を紡ごうとする声の振動だけでも耐えがたい快楽を覚え呪文の完了にまず辿り着けぬ程の濃い絶頂へと達してしまうというのに、少年魔術師は魔王に捕まった立場と淫らな辱めからいち早く抜け出したい一心で普通ではあり得ぬ形で快楽を極めさせられながら震える口で呪文の詠唱を何度も何度も行っていた。
「えぁぅ、おぁ、へおうぅ」
極力舌に振動が伝わらないように詠唱しては失敗する。そしてその失敗と共にやって来る舌だけでの絶頂に悲鳴を上げてまた絶頂へと押し上げられる。その惨めな一連に何度も何度も嬲られながら、少年は閉じることもままならない口で鍵との戦いに奮闘する。
拘束服内に溜まった汗と幼い男根から噴き出した精液がもたらす淫蕩な熱気と着心地の悪さを意識して舌に走る甘く苛烈な電流を誤魔化しつつ、少年は詠唱が短く済む簡易な魔術が掛けられた鍵が外れわずかに自由を取り戻した肉体を無様にくねらせながら詠唱を休み無く試み続ける。
しかし、少年魔術師の努力はそこで無に帰されてしまった。少年を自身が敬愛する魔王の城へと拉致し地下空間に監禁した魔族達は、少年を放置した後にこっそり部屋の扉に施した鍵の魔術の解呪数を把握する魔術の数字が十を示していることを確認すると、まだまだ逃げ出すには程遠い状況にいる少年に絶望を味わわせる目的で部屋に帰還し、外れた鍵を再度魔術を用いて施錠し始めてしまったのだ。
「魔術師君、残念だったねぇ。後もうちょっとで逃げられたのに」
「みっともなくイきまくりながら随分と頑張ったみたいだねぇ。その調子でもっと頑張って、ここから逃げてご覧なさい」
「早く逃げないと、俺以外の奴らの嗅覚でも感じられちまうくらいにその服の中がエッチなことになっちまうからな。そうならないよう、一生懸命に呪文唱えて、俺達が次帰って来るまでに全部の鍵を外して逃げ出すんだぞー?」
「あぁ、えぁ、おぇあぁ……っ」
恥辱を受け入れあれだけ苦労して外した鍵が次々と元通りに魔術で施錠されていく。認めたくない残酷な光景に打ちひしがれ絶叫さえも発せない口から気落ちした呻きを漏らす少年魔術師の様子をしばし目と耳で味わった魔族達は、それぞれに形状の違う口を醜悪に歪めつつ少年魔術師を一人残してまた部屋の扉を閉め、鍵の解呪数がまたゼロとなっていることを視認しながら扉を通してかすかに聞こえてくる少年の足掻きの詠唱を愉しみつつその場を立ち去っていくのだった。
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