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青年は床の中で解放の時を待ち侘びる

2021.12.31.Fri.21:00
何も見えない。何も喋れない。手足に幾ら力を込めても、青年は無理矢理に取らされた後ろにでんぐり返しをしている最中のような姿勢から抜け出せない。
床に仕込まれた拘束の機構によって裸体の大部分を機械の内側へと閉じ込められた無様な青年はもう、床から突き出しているかのような状態で無防備に露出させられた恥部が間抜けに悶え苦しむ様子を自分の全てを支配した非道な主に為す術無く愉しまれるしか無い。
何処にも逃れられぬ尻肉を滑稽に蠢かせ、床と一体化している鉄棒のような形状をした機械から打ち下ろされる男根を模した極太の張型によって守る物の無い尻穴を真上から荒々しく掘削される青年は、その肛虐の様子を一人用のソファーに腰掛けて悠然と堪能している主の男に許しての意思を伝えることさえ認められぬまま床から伸びた複数のコードの先にある器具を装着された男根を虚しくビクビクと脈打たせながら、射精を禁じられた状況で迎える不完全な絶頂にただただ悶絶させられ続けるしか無いのだ。
もうすでに、青年は数え切れない程の回数の絶頂へと達している。本来ならばパンパンに張り詰めた青年の男根の真下には白く濁った体液の水溜まりが形成されている。それくらいに、青年は容赦も休憩も無い絶頂地獄へと追い立てられている。
だが、尻穴を穿つ張型でどんなに快楽を覚えようとも、青年の男根は精液を一滴も零せない。床と繋がっているコードの先に取り付けられた機械製の細い棒によって男根の穴を奥深くまで塞がれ、根本と亀頭の真下、そして中腹にあてがわれた輪状の機械が発する電波によって念入りに射精を制限されている哀れな青年の男根は、射精欲と絶頂が味わわせてくる甘い衝動はそのままに精液は一切吐き出せないという残忍な苦悶へと叩き堕とされてしまっている。
イってるのに、イけない。本当の意味でイきたいのに、イかせてもらえない。矛盾した淫猥な拷問に心と身体を苛まれている青年はもはや、限界をとっくに越えている。頭部を振り乱すことはおろか指一本すら満足に動かせないよう床下で厳重に拘束されていなければ、青年はめちゃくちゃに手足をバタつかせて淫猥な苦痛からの解放を求めていただろう。床下で呻き声を漏らすのがやっととなるよう尻穴を掻き毟っている物と同じ張型を喉近くまでくわえさせられていなければ、青年は狂ったように鳴き喚き誇りを捨てて男に慈悲をねだっていただろう。
けれど、今の青年は丸出しの恥部をみっともなく痙攣させること以外何も出来ない。醜悪な張型による凌辱を受けても痛みではなく快楽を抱くよう開発された尻穴を嬉しそうに収縮させ、内と外から射精を封じられた男根を断続的に訪れる何も吐き出せない絶頂に合わせて跳ね回らせ、自らの汗と淫液に塗れた尻肉を前後左右によじらせる程度の動きしか行えない。
自分をいたぶることを至上の娯楽としている異常な男の手に堕ちた惨めな青年は、愉悦をたっぷりと込めた残忍な独り言を呟く男の思い通りに嬉々として責め嬲られながら、裏腹な悦楽に翻弄される己を美術品のように愛でられ鑑賞されるだけの存在でしか無いのだ。

「苦しいね、早く射精したくて堪らないね。でもまだだよ、君に取り付けたおチ○チンの機械が自動で外れる時間まであと三十分……今年が終わるまであと三十分だ。あと三十分したら好きなだけ射精出来るから、我慢するんだよ? 私も一生懸命に射精する君の姿をあと三十分しっかり我慢するから、新年が来るまで一緒に我慢して、思いっきり愉しもうね……○○君」

嘘偽りの無い恋情に満ちた狂気の言葉に戦慄することも叶わない青年は、自分に歪んだ執着を見せ正気とはかけ離れた愛をぶつけてくる男に今も観察されているという絶望色の確信を募らせながら、何時来るのかも分からない三十分後の解放を、新年と同時に訪れることなど知る由も無い射精の許可の時を、剥き出しの恥部をのたうたせ誰にも聞こえぬ哀願の絶叫を胸に反響させつつ待ち侘び続けていた。






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