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真逆の二人は同じ悶絶を無様に繰り広げる

2021.12.14.Tue.21:00
あの少年怪盗が、予告状を出しておきながら現場に現われることが無かった。テレビのニュースはその話題で持ちきりとなっている。
初めて諦めたのか、それとも予告状は偽物による悪戯だったのか。考えても答えの出ない議論を、ニュースキャスターやコメンテーターが好き勝手に画面上で話し合っている。
そんな中、昨夜怪盗と対峙する為に動いていた少年探偵は宿敵である怪盗を救い出すことを目的とした行動を予告状を出された屋敷内で取っていた。
あの怪盗が諦めるはずが無い。幾度と無く予告状の実物を目にした自分には、偽物ではないとはっきり言える。そして何より、屋敷の主の態度や発言がまるで怪盗が盗みを達成することはないと看破しているように感じられた。
推理と経験と直感、及び密かに屋敷の主へと取り付けた発信器を元にした情報で隠し階段を発見した少年探偵は、自身の足音と背後の気配に注意しつつ警戒にあたった自分と警察にも存在を隠されていた地下空間へと接近していく。
仮に怪盗がいなかったとしても、この先には後ろ暗い何かが待ち受けている。そんな確信を募らせながら、少年探偵は長い階段を慎重に下りていく。
そうしてたっぷりと時間を掛けて階段を下りきった先にあったのは、金属で作られた分厚い扉と、強化ガラスで仕切られた扉の小窓部分から見える哀れな少年怪盗の姿で。鼻から下を黒いラバーに隙間無く包み込まれ無理矢理に着せられたラバースーツの機構で左右の手を胴体の横に、きっちりと左右を揃えさせられた足を後ろに折り曲げた状態に固定された少年怪盗がスーツの上から巻き付けられた黒革の首輪と床に取り付けられた金具を繋ぐ短い鎖を鳴らしながらもがく様を目にした少年探偵は、すぐさま拘束から解放しなければと決意し施錠された扉との格闘を開始した。
想定すらもしていなかった侵入者を捕らえる仕掛けが探偵を襲ったのは、その直後だった。
内部にチップが埋め込まれている専用の鍵を用いることでしか解錠出来ない扉を有事の際にと習得した鍵開けの技術で開こうとする探偵の動きを察知した扉と地下空間が、ついさっき探偵が下りてきた階段を前触れ無くせり上がらせ退路を完全に断った。その轟音に驚き、思わず振り返った探偵が自分も閉じ込められたという事実に辿り着くよりも早く、次の仕掛けが逃げ場を失った少年探偵をあっという間に包み込む。
階段をせり上がらせることで生まれた壁に開けられた穴達から噴射された霧状の催眠薬を呼吸の度に嫌でも吸い込まされる状況へと追いやられた探偵は、先程の轟音で自分の存在に気付いた怪盗が絶望の眼差しでこちらを見つめる様子を虚しく見つめ返しながら、為す術無く意識を深い眠りへと誘われていく。

「っ、うぅ……あ、うあぁ……っ」

とうとう体勢を崩し、打ちひしがれる顔すらも見えなくなった探偵が倒れているであろう扉の先に涙に潤んだ瞳を向けながら、怪盗は自分と同じように退路を断たれ催眠ガスの中に閉じ込められた宿敵に決して届かぬ謝罪の思いを抱きつつ、遠目に見ただけの探偵からはうかがい知ることの出来なかった拘束スーツの機構に屈して、意に染まぬ絶頂へとまた押し上げられてしまっていた。




少年怪盗が姿を消した。ほぼ同時に少年探偵も姿を消した。
そんな話題が世間から忘れ去られる程の時が過ぎた今でも、二人は屋敷の主しか存在を知らぬ地下室で抗えぬ肉体をただただ嬲られ続けている。
怪盗であるが故に助けてくれる味方などおらず、怪盗を助ける為という公には出来ない目的を言えぬまま一人で突っ走った所を捕らえられてしまった探偵は、救助への期待も出来ぬまま黒色のラバーで形作られた拘束スーツに詰め込まれた幼き裸体を首輪と床を結ぶ鎖に甲高い音を立てさせつつ悶え狂わせるしか無い。
両腕を胴体の横に維持させられ、一まとめにされた足を伸ばすことも禁じられ、口を覆うラバーの内側に生えた男根型の棒を噛まされたことでしゃべることを封じられた二人の少年は、お互いを慰める言葉さえ紡げぬままスーツの乳首と男根付近にあてがわれた機械の絶え間無い振動に屈して二人仲良く断続的な絶頂へと、自分達を捕獲した非道な主が満足するまでは休憩さえも認められない甘い快楽の地獄へと、突き落とされ続けるしか無いのだ。

「んーっ! んぐっ、むぐぅぅぅっ!!」
「うふっ、むぶぅぅんっ! んむ、むー! うぎゅぅぅぅぅぅーっ!!」

探偵と怪盗。真逆の存在でありながら同じ隷属の立場に貶められ、二人一緒に我を忘れた悶絶の表情とラバーを軋ませつつの身悶えを地下室で繰り広げる少年達は、外の世界での自分と共に人間としての己を跡形も無く溶かし尽くされつつ、今日も二度と消えぬ程に服従を刻み込まれた心と身体で自分達を淫獄に放置していった冷酷な主の帰還をただひたすらに、悲痛に、待ち侘び続けていた。






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