男は慰められぬ欲望に狂う様を無慈悲に愉しまれる
2021.11.13.Sat.21:00
天井部分にあてがわれた無数の穴から絶え間無く噴き出される霧の正体は、吸い込むことで内側から発情を引き起こし、肌に触れるだけでも触れた箇所に強烈な疼きと快楽への渇望を掻き立てさせる媚薬だ。そんな無慈悲な液体が噴霧されている空間に閉じ込められた哀れな男は、自分を捕らえた男の思い通りに淫欲を際限無く刺激され続けるしか無い。媚薬の霧を撒き散らす穴達の中心に存在する天井の金具から伸びた鎖の先にある黒革製の枷を手首に嵌められ、床に取り付けられた金具と短い鎖で繋がっている枷を足首に装着された男は、電話ボックスのような形状をした箱の中で立ったまま拘束された裸体を為す術無く淫らに火照らされ続けるしか無い。
敵の手に堕ち、自由を奪われ、じっとしていても欲望を増幅される残酷な状況へと追い立てられた男はもう、自力では慰めたくても慰められぬ興奮しきった裸体を惨めに踊り狂わせる様を憎い敵の男達に笑みを交えながら鑑賞されることしか出来はしないのだ。
「はっ、んっ、くうぅ……はぁ、あくっ……ふくぅぅんっ」
媚薬の霧と淫猥な熱気が充満している箱の内側と、快適な温度と湿度が保たれている箱の外側を隔てる強化ガラス製の壁越しに浴びせられる嘲りを込めた愉悦の視線が、上下に引き延ばされた裸体をくねらせている男を醜悪に貫いていく。
発情と熱気に憔悴させられ反抗はおろか誇りを捨てた哀願の声を紡ぐことすらも困難になっているというのに抑えきれぬ甘い声を絶えず漏らし、弄りたくても弄れないもどかしさに苛まれている硬く尖った乳首と限界まで張り詰めた男根を上下左右にぶるぶると跳ね回らせて疼きを少しでも誤魔化そうと試みる無様な男を、箱を取り囲んだ男達が表情の黒さを何処までも深めながら目と耳で悠然と堪能していく。
「はぁ、んぁっ、ふぅ……あうぅぅっ……!」
敵に捕まり、衣服と道具と身動きを奪われ、延々と淫らな衝動のみを肥大化させられていく恥辱に心と身体を打ちのめされた男が疲れ切っているのにじっとしていることもままならない汗と媚薬塗れの裸体を情けなくよじらせる。
こんな地獄を味わう羽目になるのであれば、脱出への希望を早くに諦めてまだ口が動く内に舌を噛み切っていれば良かった。自害を選ばなかった己を悔やみつつ、男が大粒の涙をぼろぼろと零しながら舌を噛み切るどころか引き結ぶ力さえも削ぎ落とされた口から飲み込めない唾液と共に甘く蕩け苦悶に歪んだ声を発し続ける。
どんなに耐えても終わる気配が見えない発情地獄。意識は朦朧としているのに快感を欲しがる本能の喚きが大き過ぎるが故に失神にも至れず、見られていることも羞恥の概念も忘れて一生懸命に腰を振り縛められた裸体を悶えさせても男根や乳首を始めとした気が狂う程の疼きに襲われている箇所を鎮めることには辿り着けない生殺しの淫獄。そんな淫蕩な拷問に男を監禁し、みっともなく欲望に掻き乱される悶絶の様子を娯楽として消費する敵の男達は屈服の色に染まった瞳で許しを請い全身で快楽をねだる滑稽な意思表示を無視しながら、箱の中で繰り広げられる最高のショーを主役である男が完全な崩壊に達するまで何も言わず無言で眺め続けていた。
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「はっ、んっ、くうぅ……はぁ、あくっ……ふくぅぅんっ」
媚薬の霧と淫猥な熱気が充満している箱の内側と、快適な温度と湿度が保たれている箱の外側を隔てる強化ガラス製の壁越しに浴びせられる嘲りを込めた愉悦の視線が、上下に引き延ばされた裸体をくねらせている男を醜悪に貫いていく。
発情と熱気に憔悴させられ反抗はおろか誇りを捨てた哀願の声を紡ぐことすらも困難になっているというのに抑えきれぬ甘い声を絶えず漏らし、弄りたくても弄れないもどかしさに苛まれている硬く尖った乳首と限界まで張り詰めた男根を上下左右にぶるぶると跳ね回らせて疼きを少しでも誤魔化そうと試みる無様な男を、箱を取り囲んだ男達が表情の黒さを何処までも深めながら目と耳で悠然と堪能していく。
「はぁ、んぁっ、ふぅ……あうぅぅっ……!」
敵に捕まり、衣服と道具と身動きを奪われ、延々と淫らな衝動のみを肥大化させられていく恥辱に心と身体を打ちのめされた男が疲れ切っているのにじっとしていることもままならない汗と媚薬塗れの裸体を情けなくよじらせる。
こんな地獄を味わう羽目になるのであれば、脱出への希望を早くに諦めてまだ口が動く内に舌を噛み切っていれば良かった。自害を選ばなかった己を悔やみつつ、男が大粒の涙をぼろぼろと零しながら舌を噛み切るどころか引き結ぶ力さえも削ぎ落とされた口から飲み込めない唾液と共に甘く蕩け苦悶に歪んだ声を発し続ける。
どんなに耐えても終わる気配が見えない発情地獄。意識は朦朧としているのに快感を欲しがる本能の喚きが大き過ぎるが故に失神にも至れず、見られていることも羞恥の概念も忘れて一生懸命に腰を振り縛められた裸体を悶えさせても男根や乳首を始めとした気が狂う程の疼きに襲われている箇所を鎮めることには辿り着けない生殺しの淫獄。そんな淫蕩な拷問に男を監禁し、みっともなく欲望に掻き乱される悶絶の様子を娯楽として消費する敵の男達は屈服の色に染まった瞳で許しを請い全身で快楽をねだる滑稽な意思表示を無視しながら、箱の中で繰り広げられる最高のショーを主役である男が完全な崩壊に達するまで何も言わず無言で眺め続けていた。
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