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吊るされたペット達は淫らな哀願を心から紡ぐ

2021.10.19.Tue.21:00
鼻の穴と、逞しい男根以外の部分を隙間無く覆い尽くす黒革で作られた拘束スーツは、男達が裸体を覆う雄々しき筋肉に幾ら力を込めても脱げはしない。視界を閉ざされた目を黒革の下で苦しげに見開き、頭部を包む黒革の内側に突き出た棒を噛まされたことによって言葉を封じられた口から焦りの混じった悲痛な唸りを発しながらじたばたと身をもがかせても、男達は左右の足をぴったりと密着させ両腕を胴体の真横に固定させる機構を有した拘束スーツから逃れられはしない。
見ることもしゃべることも禁じられ、気を付けをしているかのような状態を手足に強要させられた哀れな男達はもう、裸体を閉じ込める黒革の中で為す術無く悶え苦しむことしか出来ない。拘束スーツの表面に取り付けられている金具達に地下室の天井から伸びた鎖の先にあるフックを引っ掛けられ腹部を下にした宙吊りの格好へと追いやられた男達は、少し離れた位置から聞こえてくるもう一人の鳴き声と無駄な足掻きが立てる音を耳にしながら、無防備に露出させられた自身の男根を惨めに脈打たせるしか無い。
黒革の拘束スーツと一体化している極太のアナルバイブを尻穴にねじ込まれた哀れな男達はもはや、バイブが休み無く繰り返す首振りに腸壁を延々と掻き毟られながら、自分達から自由を奪い宙に吊るして放置した残忍な飼い主の思い通りに射精をねだる淫乱へと自らの意思で堕落していくしか無いのだ。

「あぐっ、あおぉっ、むぐ、ぶむぉぉっ!」
「あ、うぶぁ、うぅ、んぐぅぅっ!!」

裸体の大部分を閉じ込めている黒革を軋ませ、肉体と天井を繋ぐ鎖達をがちゃがちゃと甲高く鳴らしながら、男達はじわじわと強まっていく射精への渇望から抜け出したい一心でなりふり構わずに身を悶えさせる。唯一の呼吸孔に変えられた鼻を間抜けに鳴らし、丸出しの男根を前後左右に振り乱しながら、男達はくぐもった声で同じ立場に置かれたもう一人とお互いを励まし合いつつ、己の内側で膨らんでいく淫らな欲望に必死で抗う。
しかし、どんなに頑張っても拘束は緩まない。幾ら我慢を繰り返しても、淫欲は逃げられない男達をゆっくりと、けれど確実に蝕んでいく。
このままでは、尻穴で快楽を得られるように躾を施されたばかりか、尻穴での絶頂をねだる無様な姿を引きずり出されてしまう。そう自らに言い聞かせながら陥落を拒み続けても、ありとあらゆる形で選択肢を没収されバイブを尻穴から遠ざけることを不可能にされた男達には堕ちる以外の道など残されてはいなくて。
数時間ぶりに聞こえた地下室の扉の開く音を疲弊した思考で認識し、自分達を無慈悲に弄ぶ非道な飼い主の帰還を理解した男達は、むしろ真逆の意思を抱いていたことが嘘のようなおねだりの唸りを一生懸命に放ちながら、誇りを捨てたイかせてくださいの懇願を、尻穴を蹂躙するバイブの駆動をいつものように最大に引き上げてくださいのはしたない哀願を心の底から紡ぎ始めた。

「うぅっ……んふぅぅんっ! あぉ、ぶおぉ……むぐぅぅんっ!」
「ふっ、ふぅ……んふぅぅぅんっ!!」

鼻息を一層激しくしプスプスという呼吸音の勢いを強めながら、羞恥も屈辱も忘れきった男達が腰をカクカクと振りつつ扉の音がした方向に対して言葉にならぬ声で許しを請う。屈強な男達が二人仲良く敗北を認め、尻穴への更なる快感と共に射精への到達を希求している様はこれ以上無く愉快で、滑稽極まりない痴態だ。
そんな期待していた物を超える痴態を目の当たりにした冷酷な飼い主は、地下室の扉を閉め直し吊るした二人の間に歩み寄るとあらかじめその場所に用意しておいたソファーに腰掛け、尊厳をかなぐり捨ててまでイきたがっている二人の心模様を代弁するかのように脈動している己の目線と同じ高さの男根達を鑑賞しながら、笑い混じりにこの娯楽をより愉しい物へと変化させる言葉を、男達にとっては絶望以外の何物でもない言葉を嬉々として口にした。

「二人共、まだまだイかせてあげないよ。もっともっと追い詰めて、僕専用の良い子に調教してあげる。パパのお仕事の邪魔をしようとしたことや、ペットなのに僕から逃げようとしたことをしっかり反省出来るよう今日は心を鬼にしてたっぷりと苦しめさせてあげる。二度と僕に逆らわないよう、今日ここで何もかもを壊し尽くしてあげるから……覚悟するんだよ? 良いね?」
「うぅぅぅっ!? ふぐっ、もぅぅ! んー! みゅぅぅぅっ!!」
「あぐ、おぶぁぁ……ふむ、もぉ! あぅおぉ……っ!!」

自分達を支配し飼育する存在となった少年から浴びせられた冷酷な宣言に打ちひしがれながら、かつて正義であった男達は悪への反抗を跡形も無く削ぎ落とされた心で諦め悪く射精を求めつつ、その理性を無くしたおねだりと何の成果も生めぬ足掻きで憎んでいた悪を束ねる男の息子に、自分と仲間を淫らに作り変え従順なペットへと貶めようとしている少年に、歪んだ至福と高揚を味わわせてしまっていた。







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