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男達は箱の中で己の理性を淫蕩にすり潰す

2021.10.16.Sat.21:00
「んんっ! んぐぅ……むぐぅぅっ!!」
「ふぅ、むぶぅぅ! んっ、んっ……ぶふぅぅぅ……っ!!」

硬く丸めた布を押し込まれ、専用の溶剤が無ければ誰にも剥がすことの出来ない黒色の粘着テープによって蓋をされた口からくぐもった唸りを漏らしつつ、男達が暗闇の中で裸体を必死に悶えさせている。
絶えず裸体のどこかがすぐ近くにいるもう一人と密着してしまうくらいに狭い空間で、二人の男は口を閉ざす物と同じテープによって包み込まれ指の使用を禁じられた手足を休み無く動かしながら、上下左右を取り囲む柔らかなクッションにありとあらゆる形で力を加え監禁からの脱出を試みる。
しかし、男達の努力も虚しく二人を閉じ込めている物体はビクともしない。頑丈な金庫に改造を施すことで生み出された生きた人間を詰め込み無慈悲に辱める為の物体は、男達が幾ら内部で試行錯誤を繰り返そうとも揺れ動きすらしない。

「むぐっ……ぶふぅぅ、んーぅっ……ぐうぅ……っ!」
「っふ、むうぅ……んもっ、んぐうぅ」

厳重な監禁箱の内側で無駄な足掻きを諦め悪く行い、プスプスと間抜けな音を立てて乱れきった鼻呼吸を行う度にお互いの裸体から立ち上る熱気と体臭を嫌でも吸入させられる男達は、常に鼻腔へと潜り込んでくる捕らわれた事実を思い知らせる屈辱の香りに誇りを痛め付けられながら一刻も早くこの屈辱から逃れようと、憔悴した裸体をまた無意味に暴れさせ始める。
だが、決意を新たにした程度で劇的な変化など起こるはずも無い。握り拳を強要された手で内側の金属を覆うクッションを一生懸命に叩いても、テープに包まれた足を使ってあらゆる箇所に裸体をぶつけても、二人の男に与えられた監禁の事実は覆せない。
どうやっても無慈悲な箱から出られない以上、哀れな男達は自分と仲間を拉致し手足と口に制限をもたらして窮屈な箱に押し込んだ残忍な男達の思い通りに逆らえぬ裸体をいたぶられるしか無い。
クッションに埋め込む形で呼吸を確保させるためにと仕込まれている十数本の細いチューブと繋がっている箱側面に取り付けられた太いチューブに追加される非道を拒む以前に視認すら出来ない無様な男達は、残酷な責めの準備を終えて自分達の元へと戻ってきた男達が紡ぐ小声での宣言に従って、淫猥な苦悶を為す術無く味わわされるしか無いのだ。

「捜査員さん達、お待たせ。それじゃあ早速、気持ち良くなれるお薬を箱に流し込んであげるよ」
「接続した後は、俺達ずっとここで捜査員さん達がいやらしく鳴き喚きながら苦しむところを箱越しに愉しんであげるからね。我慢出来なかったら指の使えない手で自分のおチ○チンを苛めたり、お仲間さんと一緒に快楽を注ぎ合っても良いからね?」
「精々好きなだけ発情して、二人仲良く箱の中でエッチな欲望に屈して……二度と戻れないくらいみっともなく狂っちゃうんだよ? 分かったね?」

捕らえた二人には届かないことを承知で一方的に淫獄の開始を伝えた悪の男達が、捜査員達の呼吸を担う箱側面のチューブに強力な媚薬ガス混じりの空気を詰めたタンクを嬉々として接続する。
それを知る由も無い二人は、注入され始めた甘ったるい匂いに全く気付けぬまま箱との格闘を試み続けながらじょじょに心と身体を淫らに蝕まれていき、やがて歪み無き正義を胸に携えていた捜査員の男達は危機からの脱出では無く体内で渦巻く淫猥な熱の解放を求める動きを、不自由な手で自身や仲間の興奮しきった男根を刺激してとめどない射精を追い求める動きを、箱を取り囲んで醜悪に笑っている悪の男達に粘ついた水音と至福に染まった唸りとお互いの体臭と淫臭と媚薬の香りが混ざり合った空気を嬉しそうに鼻を鳴らして取り込む音達のハーモニーを聞かせつつ自らの意思で取り、己の理性を悪の指示通りに二度と戻れぬ形で淫蕩にすり潰していくのだった。






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