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男は惨めなコソ泥達に日課の餌を与える

2021.10.02.Sat.21:00
ゴーグル越しに見える涙を滲ませた四つの瞳が、私に向かって誇りを捨てた哀願を飛ばしている。
マスク内部で輪状の金属を噛まされ閉じたくても閉じられないようにされた二つの口から放たれる言葉にならぬ呻きが、私に対してなりふり構わずに許してと助けての思いを寄せている。
もちろん、私にそれらの意思を汲んでやる義理など無い。私の屋敷へと忍び込みコレクションを奪い去ろうとした怪盗気取りの少年達に慈悲を与えてやる必要など欠片も感じない。
左右の足を密着させ、左右の腕を自らを抱き締めているかのような位置に固定させる黒革製の拘束を纏わされた少年達がどんなに無様な懇願を繰り返そうとも私が取る行動は変わらない。拘束服の表面に生えた金具と背にした壁の金具を短く繋いでいる鎖達を甲高く鳴らしながら拘束服と一体化している黒色のマスク越しに許しを請われても、二人を監禁した地下室へと訪れた私はその無様極まりない様子に充足を募らせつつ毎朝の日課である餌の時間を開始するだけだ。

「それじゃあ二人共、朝ご飯の時間だよ。しっかり栄養補給して、一日中気持ち良く苦しめるよう体力を付けるんだよ? 良いね?」
「えやっ、えやぁぁぁっ!! やえへぇっ! おえがいやえへぇぇぇーっ!!」
「ごふぁん、ひやらぁっ! たひゅけへ、おぅ、ひゅるじえぇぇぇっ!!」

狭い地下室全体に虚しく響き渡る、滑稽極まりない不明瞭な絶叫。小生意気な態度で反抗を示していた捕らわれた日の様子を跡形も無く失い、私に心から慈悲をねだる惨めなコソ泥の少年達。そんな二人の恐怖と戦慄に染まった拒絶の反応を存分に愉しみながら、私は見開いた目でこちらを見つつイヤイヤと頭部を左右に振る少年達によく見えるよう、二人を縫い付けた壁の正面に位置する壁に取り付けた操作盤を右の人差し指で弄った。
途端、狂ったように騒いでいた少年達の声が余りの絶望に途絶える。マスクのゴーグルから見える瞳は先程以上に見開かれ、開きっぱなしにさせられた二人の口に続けている黒色のチューブに接続されている天井に埋め込まれた機械は、怯え切った二人に私特製の食事を、栄養剤と強烈な発情を促す残忍な媚薬を混ぜ合わせた液体状の食事を、少量ずつチューブへと注入し始めた。
幾ら嫌がっても、無防備な口に流れ着く食事からは逃れられない。注がれる量が少な過ぎる為に、二人は窒息という形での地獄からの脱出を求めて口内に液体を溜めるよりも先に口内に液体を溜めることすらも出来なくなるくらいの発情を先に引き起こされてしまう。それどころか、唯一の呼吸孔へと変えられたチューブに媚薬混じりの餌を注がれている少年達は呼吸の度に為す術無く発情を加速させられるしか無い。
意に染まぬ発情を増幅させられる。それ以外の選択肢を叩き潰された少年達はもはや、私の前で次々と媚薬餌を摂取させられながら拘束服に縛められた裸体をみっともなく火照らせるしか無い。私の思惑に沿って発情を強要される状況に追いやられた少年達は、今日も一日の開始を告げる発情地獄にただただ狂わされるしか無い。手も足も出せず、言葉も紡げず、自害さえも許されない愉快な少年達は、操作盤の横に位置する壁により掛かって観察を行い出した私の前で淫猥な欲望を際限無く膨らまされながら、その欲望を解消する為に自慰に耽ることも叶わないもどかしい苦悶に苛まれる姿で私を悦ばせることしかもう、出来ることなどありはしないのだ。

「あぁ、あぁぁぁ! えや、やえへ……あふい、あひゅいぃっ」
「こんにゃの、ひゃらぁっ! あぁ、や、らのにぃ……ひやらのにぃっ……!」

捕まった時から強いられた快楽漬けの日々のせいで、拒む心とは真逆に早くも甘い至福を欲しがり始めている自らの身体に困惑し打ちひしがれる少年達を眺めながら、私はじょじょに濃くなっていく発情に合わせて二人の無意識の腰振りが激しく変化していく様を存分に愉しみつつ、今日の淫獄の入り口でしかない朝食に悶絶する少年達を二人が熟し切るまで目と耳で味わい続けていた。






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