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残忍な男は呼吸までもを淫蕩に征服する

2021.09.17.Fri.21:00
「んむぅぅぅーっ! んぐっ、ぶうぅ! むぎゅぅぅぅぅーっ!!」

口内へと詰め込まれた布を吐き出せなくさせる為にと念入りに貼り付けられた黒色の粘着テープ越しに言葉にならぬ絶叫を発しながら、男がまた意に染まぬ絶頂へと上り詰めさせられた。
二の腕を胸部へと括り付ける縄と背中で重ねさせられた肘から手首までの部分をきつく一まとめにする縄を施された男の腕が、左右の手に握り拳を強要する黒革製の鍵付き手袋を変形させながら縄を軋ませつつ苦しげに悶える。左右の足首とすね、更には太もも同士を遊び無く結合する縄を与えられた上に足首の縄と上半身の縄を繋ぐ縄を後から足された男の足が、背面に向かって曲げさせられた状態で痛々しく痙攣し、腰の部分を地下室の床へと縫い付ける黒革のベルトを装着されたせいでうつ伏せでの海老反りの格好から離れられなくされた裸体をみっともなく揺らめかせる。
手も足も、言葉さえも出せない。そんな姿で、哀れな男は淫らによがり狂わされている。だが、男がどんなによがり狂わされようとも、男を嬲る機械達はその駆動をとめない。ポンプを用いて内部の空気を抜くことで乳首周辺を取り囲む形で吸い付いた透明な吸盤状の器具と、無防備にさらけ出された男根の幹の部分に巻き付けられた太く黒いベルトと、腰回りにあてがわれた縄と無理矢理に取らされた海老反りの姿勢の影響で尻穴の奥深くまで嵌まり込んだ位置から離れなくされたアナルバイブは、無慈悲に捉えた乳首と男根を絶え間無く振動させ、男が快楽を極めたこともお構い無しに蠢く腸壁を苛烈に掻き毟っていく。
自力では振り払えぬ拘束をもたらされ、縛められた裸体ではどうやっても毟り取れぬ残忍な機械達を淫らな弱点に取り付けられた男はもう、唯一の呼吸孔に変えられた鼻を間抜けに鳴らしながら絶頂に次ぐ絶頂を迎えさせられるしか無い。
自分をこの淫猥な地獄に置き去りにした男の手で悦楽への耐性を削ぎ落とされ、尻穴をほじくり回されて嬉しがる惨めな存在へと開発された男はもはや、一人きりの地下室で終わり無き絶頂の波にただただ心と身体を揉みくちゃにされるしか無いのだ。

「ぶぅーっ! ふむ、んぎゅぅぅ!! ぶふっ、むぶぅぅ! んぐ、むぉぉぉぉぉっ!!」

縄と格闘する気力を無くし、不自然な格好によって引き起こされる肉体への痛みを意識する余裕も奪い取られ、涙と汗と淫液を撒き散らしながらイき続けさせられる男。憎い男への反抗を忘れた思考に、嘘偽りの無い哀願を次々と浮かばせながら、塞がれた口で助けてと許しての願いを込めた唸りを悲痛に紡ぐ男。
甘く苦しい拷問に苛まれる男が、誇りを捨てて慈悲をねだる意思を地下室を去った男に寄せ始めてからどれだけの時間が過ぎた頃だろう。永遠とも思える残忍な放置が長く続き、男の意識が途切れかけた頃、非道な主の男は地下室へと舞い戻ってきた。
それは、憔悴した男に責めの終わりを与えてやる為ではない。残酷な主の男は、滑稽に疲弊した男に追い打ちを仕掛け、理性と正気を失った悶絶を堪能する為に地下室へと帰ってきたのだ。

「んふっ、ぶむぅ……んむ、むぅぅんっ」

自身の正面であぐらをかいた男に、限界の男は乱れきった鼻息を浴びせながら救いを求める。
しかし、男はなりふり構わずに助けを希求する男を愉快そうに笑い飛ばしながらズボンのファスナーを下ろして醜悪に滾った太く逞しい男根を取り出すと、男根を悶え苦しめる淫具全ての駆動を司る胸ポケットのリモコンを操作して責めの勢いを最強の物へと変化させつつ、汗ばんだ髪を左右から鷲掴みにして男の鼻に露出させた男根を押し付け、呼吸までもを淫蕩に征服し始めてしまった。

「もごっ、ごみゅぅぅぅっ!? ぶふーっ! ふぶ、ぼ、もぉっ! んみゅぅぅぅぅーっ!!」

乳首と、男根と、尻穴に注がれるこれまで以上の淫具による攻撃が、男を容赦無く追い詰める。それだけでも無慈悲極まりないというのに、呼吸を行う度に自分を幾度と無く雌にした男根の淫臭を嗅がされている男は思考を快楽から逸らすことさえもままならず、嬉々として左右の鼻の穴に亀頭を擦り付ける男の意志に従って内側からも甘く突き崩されていく。
認めたくないのに、今日も認めさせられてしまう。自分の身体がこの男根の虜にされている事実を、憎んでいた男の肉奴隷に陥落させられた事実を、今日も思い知らされてしまう。
戦慄と恐怖と悔しさに満ちた思いを抱いた直後に最後の抵抗を跡形も無くすり潰された男は、わずかな我慢すらも挟めずに絶頂を繰り返す裸体が跳ねる様と、本能の奥底から自分を服従させた男根へと自ら無意識に鼻を近付け夢中になって淫臭を取り込む痴態を心で嫌い身体で恋慕している男に捧げながら、今の自分の立場を一層深く教え込まされていくのだった。






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