愛に満ちた反逆で青年は甘く幸せによがり狂う
2021.08.07.Sat.21:00
無理矢理に折り畳まされた左右の腕は、伸ばしたくても伸ばせないよう黒革製の拘束具できつく圧迫され自由を奪われていた。それは、足も同様だ。青年は薬を盛られ深く眠っている間に四肢を厳重に縛められ、拘束以外何も身に着けていないほぼ全裸の身体を抵抗も逃走も行えない状況へと追いやられてしまっていたのだ。
目を覚ましたら身動きを封じられていた。それは間違い無く異常で、危機感を抱かせる状態だ。
しかし、青年は危機感を抱いていない。今の青年が抱いているのは焦りと、困惑だ。その焦りと困惑のままに、青年は自力では立ち上がることも叶わない仰向けの裸体をベッドの上で悶えさせつつ、自分を微笑みながら見下ろしている男に拘束からの解放を要求した。
「○○、今日はしてくれって頼んでないぞ? 今すぐこれ外してくれよ。今日は俺ゲームの気分なんだって」
亡き両親の遺言に従って自分の世話を務めている使用人の男に、青年が窮屈に締め上げられた手足を揺らしつつ拘束の解除を求める。自分に代わって屋敷中を管理し、財産に関する雑務も完璧にこなし、どんな命令でも受け入れ主である自分の性処理も手伝ってくれる従順かつ優秀な男でも間違うことがあるのかと思いながら、青年は丸出しの男根と尻穴を晒している姿で恥じらいとは無縁の指示を飛ばす。
だが、男はその指示に応えない。暢気に上からの言葉を発する青年を眺めて笑みを深めた男は、何処にも逃げられない年下の主との距離を一気に詰めながら、青年の指示を否定する返事を口にした。
「いいえ、外しませんよ。今日も、明日も、明後日も、これからはずっと……私のタイミングで□□様を苛めて差し上げます。使用人の私に淫らな辱めを加えさせる貴方に本当の辱めを味わわせて……私をご主人様だと認めさせてあげますからね? □□様」
「は……っ?」
予想外の返答に、青年が思考を停止させる。伸ばせない足を手でゆっくりと大きく開かせた男が無防備な男根に唇を寄せて囁く聞いたことの無い声に思わず背筋を震わせながら、青年は吐息と声の振動にくすぐられた男根をむくむくと膨らませていく。
しかし、青年は自分で快楽を要求した時のように流されそうになる心をすんでの所で支え直し、男に少し強い声音で改めて解放を迫った。
「お前、本気で言ってるのか!? 今なら許してやるから、考え直せ、○○!」
「もちろん本気ですよ、□□様。それに許して頂かなくても大丈夫です。許すとか、許さないとか、そんなことを考えることも出来ないくらいに貴方を躾けて、私だけの□□様にして差し上げれば良いだけのことですから」
「っ……!」
男は、気の迷いでこの行動を起こしたのでは無い。心の底から下剋上を願ってこの行動に踏み切っている。
嫌でも本気を思い知らされる男の言葉を耳にしながら、青年は絶望に打ちひしがれていく。屋敷の全てを使用人の男に任せ、外出すらも年単位で行っていない以上、自分の危機に誰かが気付いてくれる可能性にも期待出来ない。その事実を理解しつつ、青年は恐怖に表情と身体を強ばらせついさっき膨らんだ男根を戦慄によって力無く萎ませていく。
すると、その様子を目にした男はいつものように穏やかな表情を浮かべながら、幼き日の青年をあやした時の声音で不安を和らげさせる言葉を紡ぎつつ、愛しい主である青年の全てを独占したいという長年に渡って溜めに溜め込んだ欲望を甘い悦楽に変えて流し込み始めた。
「そんなに怯えないでください、□□様。私は、貴方に快楽しか与えません。これまでとは違う本当の快楽を貴方に感じさせてあげますから……どうか、私が欲しがる貴方が本気で乱れる様を、我慢せずに私の前で晒してください、□□様」
「あひっ!? ひぁ、それ、それ駄目ぇっ!」
萎えている男根を根本まで男の口に収められ、巧みに動く舌で丹念に舐め回される。幾度と無く行わせた大好きな責めがもたらす安心して身を委ねている時とは別物の刺激に翻弄されながらも、男に弱点を知り尽くされている青年はあっという間に再び男根を勃起させられ、じたばたと腕を情けなく振りつつ抗えぬ絶頂へと押し上げられていく。
「待って、待ってぇっ! 強いぃ、らめぇぇっ! しゅぐイぐ、ひぐっ! イっ……きゅぅぅぅっ!!」
堪えることさえ不可能な容赦の無い熱烈な愛撫に追い立てられながら、青年は男の思い通りに射精へと至り精液を男の口内へと迸らせた。
けれど、男の舌はとまらない。いつもだったら何も言わずとも休憩を挟んでくれる男の舌は、青年が我を忘れてよがり鳴いている様子を独り占めしたいという衝動のままに達した直後の男根をねぶり倒し、次の射精を迎えさせていく。それと同時に、無意識に暴れる足を痛みを覚えさせない力を保つ腕で押さえ付けながら器用に距離を詰めた左右の親指に尻穴を緩く捏ねられ出した青年はもう、主としての尊厳すら維持出来ない。男に弄ばれるだけの存在に堕ちた青年は、嘘偽りの無い愛を込めた男根と尻穴への甘い責めにただただ、イき狂わされるしか無いのだ。
「あぁっ!? やめっ、だめぇぇ! こんにゃの、らめぇっ……まりゃイぐぅぅ! ひんこも、おひりも、きもひぃぃっ!! こんなのしらにゃいぃっ! は、ひぃっ……おがじぐなりゅぅぅぅぅっ!!」
自分の都合で意のままに調整させる奉仕では決して得られない暴力的な悦楽に鳴き喚き、今まで愉しんでいた被虐の悦びが戯れでしかなかった事実を身体で把握させられながら、青年はやがて主としての理性を淫猥な至福の波に削り落とされていき、敬愛する亡き両親を裏切ってまで男が希求した獣じみた悶絶を繰り広げつつ、男の計画に沿ってお互いの関係を甘く逆転させられていくのだった。
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目を覚ましたら身動きを封じられていた。それは間違い無く異常で、危機感を抱かせる状態だ。
しかし、青年は危機感を抱いていない。今の青年が抱いているのは焦りと、困惑だ。その焦りと困惑のままに、青年は自力では立ち上がることも叶わない仰向けの裸体をベッドの上で悶えさせつつ、自分を微笑みながら見下ろしている男に拘束からの解放を要求した。
「○○、今日はしてくれって頼んでないぞ? 今すぐこれ外してくれよ。今日は俺ゲームの気分なんだって」
亡き両親の遺言に従って自分の世話を務めている使用人の男に、青年が窮屈に締め上げられた手足を揺らしつつ拘束の解除を求める。自分に代わって屋敷中を管理し、財産に関する雑務も完璧にこなし、どんな命令でも受け入れ主である自分の性処理も手伝ってくれる従順かつ優秀な男でも間違うことがあるのかと思いながら、青年は丸出しの男根と尻穴を晒している姿で恥じらいとは無縁の指示を飛ばす。
だが、男はその指示に応えない。暢気に上からの言葉を発する青年を眺めて笑みを深めた男は、何処にも逃げられない年下の主との距離を一気に詰めながら、青年の指示を否定する返事を口にした。
「いいえ、外しませんよ。今日も、明日も、明後日も、これからはずっと……私のタイミングで□□様を苛めて差し上げます。使用人の私に淫らな辱めを加えさせる貴方に本当の辱めを味わわせて……私をご主人様だと認めさせてあげますからね? □□様」
「は……っ?」
予想外の返答に、青年が思考を停止させる。伸ばせない足を手でゆっくりと大きく開かせた男が無防備な男根に唇を寄せて囁く聞いたことの無い声に思わず背筋を震わせながら、青年は吐息と声の振動にくすぐられた男根をむくむくと膨らませていく。
しかし、青年は自分で快楽を要求した時のように流されそうになる心をすんでの所で支え直し、男に少し強い声音で改めて解放を迫った。
「お前、本気で言ってるのか!? 今なら許してやるから、考え直せ、○○!」
「もちろん本気ですよ、□□様。それに許して頂かなくても大丈夫です。許すとか、許さないとか、そんなことを考えることも出来ないくらいに貴方を躾けて、私だけの□□様にして差し上げれば良いだけのことですから」
「っ……!」
男は、気の迷いでこの行動を起こしたのでは無い。心の底から下剋上を願ってこの行動に踏み切っている。
嫌でも本気を思い知らされる男の言葉を耳にしながら、青年は絶望に打ちひしがれていく。屋敷の全てを使用人の男に任せ、外出すらも年単位で行っていない以上、自分の危機に誰かが気付いてくれる可能性にも期待出来ない。その事実を理解しつつ、青年は恐怖に表情と身体を強ばらせついさっき膨らんだ男根を戦慄によって力無く萎ませていく。
すると、その様子を目にした男はいつものように穏やかな表情を浮かべながら、幼き日の青年をあやした時の声音で不安を和らげさせる言葉を紡ぎつつ、愛しい主である青年の全てを独占したいという長年に渡って溜めに溜め込んだ欲望を甘い悦楽に変えて流し込み始めた。
「そんなに怯えないでください、□□様。私は、貴方に快楽しか与えません。これまでとは違う本当の快楽を貴方に感じさせてあげますから……どうか、私が欲しがる貴方が本気で乱れる様を、我慢せずに私の前で晒してください、□□様」
「あひっ!? ひぁ、それ、それ駄目ぇっ!」
萎えている男根を根本まで男の口に収められ、巧みに動く舌で丹念に舐め回される。幾度と無く行わせた大好きな責めがもたらす安心して身を委ねている時とは別物の刺激に翻弄されながらも、男に弱点を知り尽くされている青年はあっという間に再び男根を勃起させられ、じたばたと腕を情けなく振りつつ抗えぬ絶頂へと押し上げられていく。
「待って、待ってぇっ! 強いぃ、らめぇぇっ! しゅぐイぐ、ひぐっ! イっ……きゅぅぅぅっ!!」
堪えることさえ不可能な容赦の無い熱烈な愛撫に追い立てられながら、青年は男の思い通りに射精へと至り精液を男の口内へと迸らせた。
けれど、男の舌はとまらない。いつもだったら何も言わずとも休憩を挟んでくれる男の舌は、青年が我を忘れてよがり鳴いている様子を独り占めしたいという衝動のままに達した直後の男根をねぶり倒し、次の射精を迎えさせていく。それと同時に、無意識に暴れる足を痛みを覚えさせない力を保つ腕で押さえ付けながら器用に距離を詰めた左右の親指に尻穴を緩く捏ねられ出した青年はもう、主としての尊厳すら維持出来ない。男に弄ばれるだけの存在に堕ちた青年は、嘘偽りの無い愛を込めた男根と尻穴への甘い責めにただただ、イき狂わされるしか無いのだ。
「あぁっ!? やめっ、だめぇぇ! こんにゃの、らめぇっ……まりゃイぐぅぅ! ひんこも、おひりも、きもひぃぃっ!! こんなのしらにゃいぃっ! は、ひぃっ……おがじぐなりゅぅぅぅぅっ!!」
自分の都合で意のままに調整させる奉仕では決して得られない暴力的な悦楽に鳴き喚き、今まで愉しんでいた被虐の悦びが戯れでしかなかった事実を身体で把握させられながら、青年はやがて主としての理性を淫猥な至福の波に削り落とされていき、敬愛する亡き両親を裏切ってまで男が希求した獣じみた悶絶を繰り広げつつ、男の計画に沿ってお互いの関係を甘く逆転させられていくのだった。
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